一般的な女性の不妊原因6つ

不妊において、適切な治療のためには原因を探ることが必要不可欠です。最近では、女性の不妊は治療可能の場合が多いので、ぜひこの記事をお読みください。
一般的な女性の不妊原因6つ
José Gerardo Rosciano Paganelli

によってレビューと承認されています。 医者 José Gerardo Rosciano Paganelli.

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最後の更新: 06 12月, 2022

不妊とは、避妊なしの性行為を続けても1年以上妊娠できない状態のことを指します。女性の妊娠率は加齢とともに降下しますが、女性だけの問題ではないと認識する必要があります。男性も不妊問題を抱えることがあるのです。

また、「不妊」と「無精子」は同じことではありません。医療の力を借りて妊娠に成功したカップルも複数います。不妊の30%は女性の体に原因があると予測されており、様々な要因により引き起こされていますが、その要因の多くは治療可能です。

ですので、真っ先にすべき大切なことは、問題の原因を特定することです。色々な方法で、医師により不妊原因が診断されます。これらの方法として、不妊専門医による診断・血液検査・骨盤の超音波検査・レントゲンなどがあり、時として腹腔鏡検査を用いることもあります。

不妊原因

女性にとって最も一般的に見られる不妊の原因は、下記に挙げるものです。

1. 多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群 不妊原因

PCOSとは、卵巣がアンドロゲン(男性ホルモン)を異常に大量に分泌する状態で、排卵に支障をきたすことがあります。PCOSにかかった女性は、肥大した卵巣に複数の小さな嚢胞がついています。

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2. 子宮内膜症

子宮内膜症は子宮内膜細胞(子宮内の細胞)が子宮外で成長してしまう時に起こります。子宮内膜症が起こす体内構造異常が輸卵管の機能を邪魔したり変えることがあり、精子が卵子に届くのを阻止してしまいます。

3. 子宮筋腫

子宮筋腫 不妊原因

子宮筋腫とは、子宮や子宮頸部に発生する非がん性の塊です。

子宮筋腫は輸卵管内の詰まりの原因になり、胚が子宮壁にくっつくことを阻み、流産を引き起こします。子宮筋腫の不妊への影響度は、筋腫の大きさと位置によります。

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4. 早期閉経

早期の卵巣不全早期閉経とも呼ばれ卵巣が通常より早期に排卵を止めてしまう状態を指します。閉経の年齢は平均して45〜55歳の間とされます。その他の疾患として、甲状腺疾患や遺伝子疾患が挙げられます。

女性の年齢は重要な要因の1つで、妊娠能力の最も重要な指針となります。一般的な健康体のカップルの場合、妊娠率は各月経周期に多くても20〜25%と言われます。女性の年齢が35を越えると、妊娠率が下がります。

40歳では毎月の妊娠率が8〜10%と専門家は推定します。43歳になると、妊娠率は毎月1〜3%まで下がります。

女性の加齢に伴う妊娠率の低下に加え、流産・染色体異常のリスクの増加もあります。

5. 不規則な月経周期

婦人科 不妊原因

平均的な月経周期は28日ですが、25〜35日の間と個人差があります。この周期は複雑なホルモン作用によって決まりますので、ホルモンのバランスが悪いと不規則な月経を引き起こす原因となります。大抵の場合、不規則な月経周期に危険はありませんが、原因を特定することが重要です。

6. 原因不明の不妊

医学的な検査をしたとしても、不妊の約10%は原因不明だと推定されます。

 

不妊治療

妊娠検査薬 不妊原因

不妊の原因を特定したら、今度は治療計画をたてる番です。女性避妊の治療方法には例えば下記のようなものがあります。

1. 排卵誘発

排卵誘発は、排卵を調整し卵巣を刺激するために薬剤(クロミフェンや卵胞刺激ホルモン)を用います。排卵誘発は、子宮腔内授精と合わせて行われることが多く、この処置では、妊娠率を高めるために精子を直接子宮に注入します。

2.  手術

過去に患った炎症・感染・傷が原因で起こった、子宮筋腫・子宮内膜症・その他の子宮疾患が不妊原因の場合、手術により妊娠率が向上する可能性があります。

3. 体外受精(IVF)

手術やその他の医療的治療法を用いたにも関わらず不妊が治らないカップルは、体外受精を行います。体外で精子と卵子を受精させる方法です。受精後に、専門医が胚を子宮内に戻します。

不妊はあなたとパートナーにとって大変な経験ですが、大抵の場合治療が可能です!落ち込まないで!


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