虫垂炎の症状と原因
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痛みが虫垂炎によって引き起こされているか単なるガスによるものなのか調べるには、腹部右下を押してみてください。痛みが治まる場合は、ただのガスであることがほとんどです。
虫垂炎は緊急処置を必要とするケースがほとんどですが、緊急の際に困らないように、症状と原因を認識して予防や準備をすることが大切です。
一般的に「盲腸」と呼ばれることもある虫垂炎は、千葉市医師会によると「虫垂炎は、虫垂に化膿性の炎症が起こる病気です。一般的には、「盲腸」あるいは「盲腸炎」ともいう通称で知られています。腹部の病気のなかでも頻度が高く、15人に1人が一生に一度かかるといわれています。虫垂炎の発症年齢のピークは10~20代ですが、子どもや高齢者も含めてどの年齢層でもみられます。」と定義されます。
本記事では、一般的な虫垂炎の症状と虫垂炎を示唆する兆候をご紹介します 。
虫垂炎の症状
1. 痛みのタイプ
- 痛みは通常、へそに近い腹部中央から始まり、徐々に腰骨の少し上の腹部右下まで広がります。
- その部分を押すと、痛みがより強くなり我慢できなくなります。
- 食事をしていないのに「満腹」感が起こり、腹部を押すと硬く感じます。
- 腸の炎症が起こる可能性があります。
- 歩くと、腰の右側のみに鋭い痛みを感じます。
- 横になる時だけ楽になりますが、一時的な痛みの軽減です。
- 咳をすると腹部に鋭い痛みや焼ける感じます。これは虫垂に炎症が起こっている明確な兆候です。
これらの症状がある場合、 12〜24時間 でさらにひどくなり、入院しなければならないこともあります。 とりわけ、子どもたちのこれらの症状に細心の注意を払いましょう。
症状が軽くても、医師の診察を受けて正しい診断を得るのが最善の方法です。
ご存知ですか?:放置してはいけない6つの虫垂炎のサイン
2.腹痛に伴う二次的な症状
- 発熱: 腹部右側に不快感がある場合、平熱よりやや高い微熱でもすぐに医師の診断を受けましょう。
- 便秘:虫垂が感染すると、ほとんどの場合、小腸に何らかの問題が発生します。便秘が起こったり、排尿や排便時に腹部にさらに強い痛みを誘発する可能性があります。
- 食欲減退:腹部の張りが起こり食べる量が減ります。放出できないように感じる過剰なガスがたまります。
- 嘔吐、全身倦怠感、疲労感:耐えられないほどの腹部の痛みが起こるため、救急外来に行かなくてはいけないほどの深刻な状況を誘発します。
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虫垂炎の原因は?
- リンパ濾胞の過形成 :名前は複雑ですが、喉の扁桃腺と似たこれらの器官は体の重要な役割を担っていますが、炎症を起こすと腫れて喉をふさぎ、感染症や発熱の原因となります。8〜30歳の間に発生することが多く、この年代が虫垂炎が最も起こりやすい年齢です。
- 老廃物や毒素:時に、不適切な排泄が原因で、虫垂に近い腸の一部に固形老廃物が蓄積されます。腸の閉塞や感染を起こし、正常な腸の流れが中断されます。 便秘に頻繁に苦しむ人々は、虫垂炎のリスクも高くなります。最終的に、腸が炎症や感染を起こし、危険な腹膜炎につながりかねないので、注意しましょう。
- 炎症:虫垂の壁には、非常に小さなリンパ濾胞が並んでいます。病気や食べたものが細菌を増殖させ、濾胞に付着して感染を起こすことがあります。これは非常に一般的で、腸内には多く有害な細菌がいるため、感染症や虫垂炎を誘発します。
食生活に気をつける ことが重要です。
もちろんそれだけで虫垂炎を回避できるという意味ではありませんが、少なくとも可能性を減らすことはできます。
- 定期的に体をデトックスし、便秘を予防しましょう。便秘の予防は健康全般を維持するのに大切です。
- 水分をたくさん取り、食物繊維、野菜、新鮮な果物をたくさん食べましょう。
- 特にプロバイオティクスが豊富に含まれたギリシャヨーグルトやケフィアは、善玉菌を増やします。
- グラス一杯の白湯にレモン果汁を入れて、毎朝飲みましょう。一日の始まりに必要なビタミンを供給し、体をきれいにして毒素を取り除くのに役立ちます。
引用サイト:千葉市医師会
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