腸の健康を維持・促進する薬用ハーブ

腸の不快感、炎症、便秘、過敏性腸症…腸は、栄養素を吸収しながら有害物質を排出する、消化システムにおいて重要な機能を果たしています。そのため、有害物質のない腸内健康を維持することが大切です。今回は、腸内の解毒作用のある 薬用ハーブ を使って腸の健康を維持する方法をご紹介します。

腸が不健康な状態である兆候は？

• ガス、便秘、下痢、不快な味を感じる、白い舌：腸が健康ではない兆候は様々ですが、これらの兆候は見つけるのが簡単だといわれています。
• ストレス：日常生活のストレスレベルにも注意を払う必要があります。私たちのライフスタイルやストレスは健康に大きな影響を及ぼします。病気を引き起こすほどストレスが蓄積されることもよくあります。
• 肌の乾燥やシワ、腎臓や肝臓の痛みや疲労感：腸内健康を保つために定期的に腸のデトックスを行ってください。体内の有害物質の量を最小に抑えるためにもデトックスは有効です。栄養は小腸で血液に取り込まれて肝臓に向かいます。小腸に大量の有害物質が蓄積されていると有害物質も一緒に血液に取り込まれ、非常に危険です。肌の乾燥やシワ、腎臓や肝臓の痛みや疲労感などは、有害物質が血中に流れこんでいるサインです。

胃腸炎の症状を緩和するハーブ

ほとんどの方が胃腸炎を経験したことがあるのではないでしょうか？

胃腸炎とは、消化管および小腸の炎症や有害物質の蓄積により発症する疾患で、病原菌による細菌感染によって下痢、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。

効果的なハーブ

保湿、収れん、抗炎症作用のあるハーブが効果を発揮します。

１日目は固体の食事は避けることをお勧めします。薬用ハーブを抽出するハーブティーが胃腸炎の症状を和らげる効果を発揮するためにも固形物を避けてください。

１．ウスベニタチアオイ (薄紅立葵)
ウスベニタチアオイは緩和作用や抗炎症作用のある植物です。

ハーブストアやオンラインショップで購入できるハーブです。水１カップにつきハーブ小さじ１杯を入れて抽出したハーブティーを、最大で１日に２カップまで飲むと効果があります。

２．ミントとグリーンアニス
ミントとグリーンアニスを組み合わせたハーブティーは、胃痛の症状を和らげ、体内の水分を補給しながら腸の炎症を少しずつ緩和します。

ミントとグリーンアニス各小さじ１杯ずつ、水１カップに入れて沸騰させます。数分間そのまま置いた後、漉して少しずつお茶として飲みましょう。１日に最大で３カップまで飲んでください。

３．レモン入り紅茶
胃腸炎をゆっくり治す、昔から愛用されている治療方法です。

体内の水分補給をし、下痢や痛みなどの胃腸炎の症状をを和らげ、炎症を緩和します。まず紅茶を淹れ、レモン果汁を数滴入れて飲みましょう。レモンの量は吐き気を引き起こさない程度にしてください。

大腸炎の症状を緩和するハーブ

大腸が炎症を起こす大腸炎は、腹部の痛みや下痢などの症状を伴います。深刻な大腸炎は、出血や痛みの症状が現れます。大腸炎の原因は病原菌や薬の副作用だといわれています。

効果的なハーブ

１．ユーカリティー

ユーカリは大腸炎の治療に効果的な植物で、腸の有害物質を吸収する働きがあります。ハーブストアでユーカリの葉を４−５枚購入してハーブティーとして抽出しましょう。抽出したハーブティーは、１日に２-３カップ飲むのが効果的です。

２．タイムティー
タイムは手軽に手に入るハーブです。ハーブティーとして抽出すると、美味しく素晴らしい効果を発揮します。

タイムティーは腸内の腐敗を防ぎ、炎症を和らげ有害物質やバクテリアを撃退します。朝食時や夕食の前に、１日２カップまでハーブティーとして飲むのが良いでしょう。小さじ１杯をお湯にいれて沸騰させ、５分間おいたあと、少しずつ飲んでください。

腸疝痛の症状を緩和する薬用植物

腸疝痛とは消化器官の疼痛およびそれを伴う痛みのことで、炎症や過敏性腸症候群などを引き起こす、激しい痛みが周期的に起こる疾患です。

効果的なハーブ

異常な収縮・痙攣をゆるめる効果のある鎮痙薬としての作用があるハーブが、消化器官の筋肉をリラックスさせます。

フラックスシード、レモンバーム、カモミール

ハーブティーとして抽出すると、マイルドな風味で香りのよりお茶ができあがります。大腸の働きを穏やかにし、消化機能を改善し、鎮痙薬として効果的に働き、鎮痛作用やリラックス作用があります。

フラックスシードはレモンバームやカモミールと同様に手軽に手に入るハーブです。

それぞれ１袋ずつを２カップの水に入れて沸騰させます。５分間おいたら５時間毎に１カップずつ飲みましょう。

腸疝痛の症状を緩和するだけではなく、とても美味しく健康によいハーブティーです。