膣のかぶれの原因と自然な処置
通常女性の膣は、感染症を引き起こす有害な細菌とは異なる、「良い」微生物が生息して湿気を適度に保ち、保護しています。
しかし、この微生物の数が減少することにより、不快に感じるような膣のかぶれや症状を引き起こす原因となります。
デリケートな場所のデリケートな問題ですが、幸いにも、症状が悪化する前に、自然に症状を軽減させる方法があります。
膣がかぶれる原因は?
陰部と膣の皮膚は、体の他の部分と比べて敏感なので、感染症をはじめとする問題を発症するリスクに常にさらされています。
感染症やpHバランス(酸性とアルカリ性の程度)の乱れ、または使用している化学製品やラテックス製(天然ゴム)コンドームに対するアレルギーなどのかぶれの原因と考えられています。
細菌性膣疾患
膣がむずむずする原因で、最も一般的な原因の一つは、細菌性膣炎(BV)で、膣内でバクテリアが激増することが原因です。腫れ、炎症、黄色いおりもの、強烈な匂いを含む厄介な兆候を引き起こします。
カンジダ・アルビカンス
カンジダ症は、もう一つの一般的にかかりやすい感染症です。
それは、カンジダ・アルビカンスとして知られている真菌に感染することが最も多いのです。カンジダのようなイーストの種が膣の中で増えてしまうと、強烈なパンのような匂いによって特徴づけられる、白っぽい おりものを多量に作ります。
ほとんどの場合、むずむずするか熱を持っているようなしつこい感覚があり、それは膣内部及び外側に刺激を引き起こします。
こちらの記事もご参考に:カンジダ症ってなに?
性感染症
性感染症(STD)の一般的な気を付けるべき兆候の一つは、膣から痛みを感じることです。
あなたの症状の原因が一般的なものでない場合、念の為にかかりつけ医に話を聞くことはとても良いことです。
こちらの記事もお見逃しなく!:女性必見!性感染症(STD)から自分を守る方法
更年期
更年期の間、あなたの体は自然に体内のpHを変えて、乾燥を引き起こすことによって、膣部分に直接影響を及ぼす一連のホルモン変化を経験します。
その場合は、ホルモンバランスを整えて、炎症を予防しながら、感染する危険を減らすための治療が必要です。
アレルギー
アレルギー反応を誘発する化学製品を含んでいる製品の使用は、膣の炎症を引き起こす一般的に多い原因です。
すべての製品が原因となるわけではありませんが、含まれている成分には注意したほうが良い製品をご紹介します:
- 香り付きのトイレットペーパー
- 石鹸と洗剤
- デオドランド製品
- 乾燥機用柔軟剤
- 香り付きのウェットシート
- タンポンとパッド
膣のかぶれの自然な治療法
原因が感染症または、STD(性感染症)であるならば、どんな治療であれ、始める前にかかりつけ医の診察を受け、正確な診断を受けることは重要です。
そうではない場合は、膣部分のバランスを整え回復させる為に有効だと考えられるいくつかの民間療法があります。
アルニカ
アルニカは、むずむずとしたかゆみや痛みを軽減し、皮膚の治癒を促進する強力な抗炎症性特性を備えているといわれています。
使い方
・アルニカの葉からお茶を作って、それを膣の外側の部分に使用してください。
キンセンカ
キンセンカは、膣やその付近の症状を軽減する為に効果があるといわれる治療の一つです。
感染症を防止し、病原菌戦うことが出来る抗生作用を持ち、痛みと炎症を楽にする為には有効だと考えられています。
使い方
・アルニカのようにお茶を作って、膣の外側にすすぎとしてその液を使って下さい。
アメリカマンサク
感染症の症状を軽減する効果があるアメリカマンサクは、膣部分がむずむずして腫れるのを和らげる働きがあるといわれます。
使い方
・綿コットンまたは布にアメリカマンサク水を湿らせて、症状が出ている部分にあてて下さい。
プロバイオテクスのヨーグルト
プロバイオテクスが入ったプレーンヨーグルトを食べることで、膣のかぶれの不快感を軽減するのに役立ちます。
ヨーグルトの好ましいバクテリアバランスは、体内の有害な病原体を還元して、膣の自然なpHを回復させる効果があるといわれています。
最後に
デリケートな部分に不快感がある時は、恥ずかしがらずにかかりつけ医に相談することが大切です。
膣は非常に繊細な部分なので、他の疾患や深刻な状況へと進行する前に迅速に対処する必要があります。
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