【ヘアケア】ベタつく髪のケア方法

頭皮の皮脂腺が変質し、いつもより皮脂が多く分泌されるようになることがあります。その結果、髪が脂っぽくて汚れているように見えることも…。この記事では、ベタついた髪を正しくケアして、サラサラにする方法をご紹介します。
【ヘアケア】ベタつく髪のケア方法
Leonardo Biolatto

によってレビューと承認されています。 医者 Leonardo Biolatto.

によって書かれた Daniela Echeverri Castro

最後の更新: 06 12月, 2022

髪のベタつきが気になるなら、適切なシャンプーを知ることからまず始めましょう。頭皮の皮脂の過剰摂取を抑えて、ベタついて清潔感のない見た目にならないようにするには、自分に合った製品の選び方を知らなくては始まりません。他にはどのようなことを考慮する必要があるのでしょうか?

まずは、なぜ髪がベタついてしまうのか、どのような要因で悪化するのかを知ることが大切です。それから、ベタついた見た目を避けるために簡単にできる対策もお伝えします。

さあ、それでは始めましょう!

 

髪のベタつきの原因

通常の健康状態では、頭皮に潤いを与え髪の毛を健やかに保つために、一定量の皮脂が分泌されています。実はこの皮脂は、根元のデリケートな部分の防御機構と考えられています。

そして、その分泌量には個人差がありますが、不適切な衛生状態や過剰な発汗などの生活習慣が皮脂の過剰分泌につながることがあります。その結果、髪がベタついてしまい、スタイリングやトリートメントが難しい髪になってしまいます。

髪のベタつきの原因 ヘアケア
ホルモンの変化や過剰な発汗、合っていないヘアケア製品などが、髪の毛がベタつく原因かもしれません。

しかし、なぜ髪がベタつく人とそうでない人がいるのでしょうか? 皮脂の分泌量が増える原因は何なのでしょうか?

いくつかの原因が考えられます。下記で、代表的なものを詳しく解説していきます。

ホルモンの変化

ホルモンの変化により、頭皮の皮脂腺が過剰に活動してしまいます。その結果、髪のベタつきにつながるのです。妊娠中の女性、10代の若者、または避妊薬を服用している女性によく見られます。

頻繁に髪を洗いすぎる

髪のベタつきを気にしてつい頻繁にシャンプーをしてしまう人もいますが、洗いすぎは逆効果です。なぜでしょうか? それは、髪の毛をすすぐたびに、頭皮が皮脂の分泌量を増やす信号を出しているからです。

髪のタイプ

頭皮の皮脂分泌量の異常は誰にでも起こりうるものです。しかし、髪の毛が細くて直毛の人は、皮脂が溜まりやすいタイプです。髪の毛がうねっていないので、皮脂が下まで落ちやすいからです。

ヘアケア製品の誤用

ベタついた髪を洗うためには、適切な商品を選ぶことが必要不可欠です。油の特性上、水だけで洗っても皮脂は落ちません。また、油性の製品では清潔感は得られません。シャンプーは皮脂を分解する成分が配合されているものを選ぶことが大切です。

また、コンディショナーの使いすぎもよくありません。根本を避け、真ん中から毛先までにしかつけないようにしましょう。そして、なるべく油分の少ないものを選んでください。

その他の考えられる原因

  • 活発な運動(過度の発汗による)
  • ヘアトリートメントの過剰な使用
  • 髪が湿ったまま屋外に出る
  • 太陽や日光に髪をさらす

ベタつく髪の正しい洗い方

ベタついた髪のベストの洗い方はどんなものなのか悩んだことはありませんか? 実はその手順はいたってシンプル。頭皮のpHバランスを刺激し、皮脂の分泌を整えることがポイントです。そのためには、正しいヘアケア製品の選び方と正しい使い方を知らなければなりません。それでは、正しいシャンプー方法をご紹介します。

1. ヘアケア製品の選び方に注意

ほとんどのヘアケア製品は、ノーマルのヘアタイプ、またはドライヘア向けに設計されています。こういった製品の成分は、髪に艶と潤いを与えるのに役立ちますが、オイリーなヘアタイプには合いません。髪のベタつき防止のためには、適切な処方の商品を見つけるのが最善です。

幸いなことに、最近では、皮脂の分泌を調整することができる製品はたくさんあります。軽い使い心地のものからミセラータイプのものまで様々です。例えば、緑茶、柑橘類の果実、またはアロエベラから作られた成分がおすすめです。

2. ぬるめ〜冷たい水で洗う

水の温度も重要です。より正確には、熱い温度での洗髪は避けましょう。あっという間に汚れや油分は落ちますが、後々の皮脂分泌量が増えてしまう可能性があります。

そのため、ぬるめか冷たい温度で洗うのがベストです。ぬるい温水で髪を洗い始めて、最後に冷水ですすぐことで髪のキューティクルを引き締めるのが良い方法です。

3. ヘアケア製品の使い方

中でも特に気をつけなければならないのが、ヘアケア製品を塗布するタイミングです。まず、シャンプーの量を考える必要があります。これは、自分の髪の長さと太さによって異なります。大さじ1〜2杯程を使用しましょう。

その後は、使い方にも注意しましょう。シャンプーを頭全体に広げ、指先で頭皮をマッサージするようにして、溜まった汚れを取り除きます。シャンプーをすすいだら、髪の半ばから毛先に向かってコンディショナーをつけます。

洗髪する人 ベタつく髪のケア方法
ヘアケア製品を使うときは、指先でマッサージすることが大切です。そうすることで、頭皮の汚れを優しく取り除くことができます。

4. シャンプーの頻度

多くの人が考えがちなこととは裏腹に、髪がベタつくからといって頻繁なシャンプーが必要というわけではありません。前述したように、過剰な洗髪はpHを変化させる傾向があり、逆効果になることがあります。そのため、1日おきに洗うのがベストです。ベタつきを避けるために、ドライシャンプーを試してみるのも良いでしょう。

5. ヘアケアのルーティンを補う製品

前述したコツ以外にも、他のヘアケア製品を試すことで、清潔で健康的な髪を手に入れることができます。例えば、オイリーな髪に適した成分を配合したヘアマスクを使ってみたり、オイルフリーのものであれば、頭皮用のスクラブを試してみるのも良いでしょう。

髪の毛をサラサラに保つ方法

正しく髪を洗うことで、ベタつきを抑えることができます。シャンプー以外にも、髪をより綺麗に見せ、過剰な皮脂の分泌を避けるためにできることがあります。ぜひ下記のヒントも試してみてください。

エッセンシャルオイルを使う

頭皮の過剰な皮脂分泌を抑えるために、エッセンシャルオイルを髪に塗るのが効果的な場合もあります。エッセンシャルオイルの特性が皮脂を分解し、毛包を綺麗にしてくれます。

ここでは、最もお勧めのオイルをご紹介します。

  • ティーツリー
  • ペパーミント
  • カモミール

これらのエッセンシャルオイルを水か普段使っているシャンプーに数滴垂らしてください。他にも、健康的な髪の成長を促すことでも知られるローズマリーオイルがおすすめです。

りんご酢で髪のベタつきを防ぐ

今のところ、りんご酢の髪の健康効果についての科学的証拠はありません。しかし、クチコミによると、適度に使うことで髪の毛が脂っぽくなりにくくなり、フケなどのトラブルを防ぐことができるそうです。

  • 水2リットルにりんご酢大さじ2を希釈します。
  • 次に、りんご酢を溶かした水で髪をすすぎます。
  • 最後に、シャンプーで髪を洗い、コンディショナーを使います。
  • 上記を週に2〜3回繰り返しましょう。

アロエベラヘアマスクを使う

他の自然療法と同様に、アロエベラが髪のベタつきに有効であるという科学的根拠はありませんが、余分な皮脂、フケ、切れ毛を改善するためにアロエベラは長い間使われてきました

ここでは、アロエベラの使用方法を説明します。

  • まず、アロエベラの葉からアロエジェルを抽出します。
  • その後、頭皮に優しく円を描くようにマッサージして揉み込みます。
  • 20分ほどつけたままにして、すすぎます。
  • 週に2~3回の使用がおすすめです。
アロエベラヘアマスクを使う ヘアケア
自然派化粧品の中で、アロエベラジェルは髪を健康に保ち、清潔に保つために愛用されているものの1つです。

ドライシャンプーを使う

運動した後や暑い日にドライシャンプーを髪の毛の根元に塗ると、皮脂を吸収してくれるのでおすすめです。化粧品店や美容室、薬局などに行けばたくさんの種類のものが手に入ります。ただし、使いすぎは禁物です。

コーンスターチやベビーパウダーを使う

コーンスターチやベビーパウダーは、汗や熱による髪のベタつきを軽減することができます。ドライシャンプーにかなり似ていますが、天然の処方が使われています。お好みの製品を頭頂部に少量つけてマッサージするだけです。

ブラッシングをしすぎない

ブラッシングのしすぎは、髪のベタつきの原因になり得ます。ブラッシングは頭皮の皮脂や汗を髪の毛全体に行き渡らせてしまうので、ベタつきが軽減されるまでは、ブラッシングをしすぎないようにしましょう。 縮毛矯正やヘアアイロンも同様です。

髪のベタつきは防げる!

皮脂の過剰分泌は、いろんな要因によって左右されます。しかし、適切なシャンプーといくつかの対策を実行すれば、髪をもっと綺麗にすることができます。

もちろん、ここでご紹介したヒントを毎日のヘアケアに取り入れることが重要であることを忘れないでくださいね。


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