【不整脈のクスリ】ベラパミルの用途と副作用について

29 8月, 2020
ベラパミルにはどのような用途ひや副作用があるか知っていますか?循環器系の薬とされていますが、他にも躁病の治療や片頭痛の予防などの用途があります。

ベラパミルは患者のニーズに応じて、経口投与と静脈内投与の両方を行うことができるお薬です。この薬は狭心症、高血圧、不整脈の治療に使用することができます。そんなベラパミルの用途や副作用について詳しく見ていきましょう。

ベラパミルについて

ベラパミルはクラスIV群の抗不整脈薬です。心房細動を制御するための心強壮剤であるジゴキシンよりも強い効果があります。

ベラパミルは循環器系の薬と広く認知されていますが他の用途もあります。例えば、躁病の治療や片頭痛の予防にも使用することができます。

市販されているこの薬には、患者の状態に応じて医師が処方することができるさまざまなタイプがあります。例えば、狭心症の治療のために徐放性錠剤を処方することができます。一方、点眼薬は、眼圧亢進症や緑内障の治療に有効です。

不整脈とは

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不整脈とは心拍の異常のことで、心拍数が減少したり、増加したりすることを指します。このような不整脈は心拍数が減少する場合は徐脈、増加する場合は頻脈と呼ばれています。この場合、電気回路の形成に影響を及ぼすことがあり、その結果、電気回路に変化が起こります。これは「リエントリー」と呼ばれ、一般の人に多い不整脈の一つです。

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一方で、不整脈は通常は無害であるとも知っておきましょう。もちろん、中には命に危険を及ぼすものもありますので、しっかりと管理しておくことが大切です。

不整脈には大きく分けて4つの種類があります。

  1. 期外収縮
  2. 上室性不整脈
  3. 心室性不整脈
  4. 徐脈性不整脈

狭心症とは

狭心症は、心筋梗塞(心臓発作)と同じく、虚血性心疾患の一種で、心臓の中にある動脈の劣化や閉塞が原因で起こる病気です。

この状態は動脈硬化として知られており、これらの動脈の壁にコレステロールプラーク、脂質、炎症細胞が蓄積することによって引き起こされます。その結果、心臓は正常に機能するのに十分な血液を受け取ることができなくなるのです。

狭心症(虚血性胸痛)は、心臓の動脈が劣化していくことで、時間の経過とともに進行して現れます。さらに、この状態には2種類の分類があります。

  • 安定型狭心症。運動をすると痛みが現れ、体の他の部位にも広がることがあります。
  • 不安定狭心症。安静時に痛みが現れ、安定狭心症の場合よりも持続性が高いです。

ベラパミルの効果とは

 

ベラパミルは前述したような、電位依存性のカルシウムチャネルを遮断する能力に起因する疾患に対して効果的です。さらに、ベラパミルは心筋細胞の膜を介して細胞外カルシウムのエントリーに作用します。また、血漿中のカルシウム濃度を変化させないのも特徴です。

その作用のために、ベラパミルは遅いカルシウムチャネルに付着し、その構造を変えます。その結果、血漿中のカルシウムが心筋細胞に移動することを妨げるのです。

また、ベラパミルは細胞の構造物である小胞体に貯蔵されている細胞内カルシウムの放出を阻害します。細胞内のカルシウム濃度が低下することで、心筋が拡張し、収縮機構に影響を与えます。血管の平滑筋も同様です。

このようにして、ベラパミルは末梢抵抗を減少させます。このメカニズムが、狭心症や高血圧に悩む患者に対するベラパミルの作用です。

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ベラパミルの副作用

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ベラパミルの最も重篤な副作用には以下のようなものがあります。

  • 副鼻腔徐脈
  • 副鼻腔頻拍反射
  • 異なる重度の房室ブロック。他の薬剤による治療が必要な場合も。
  • 低血圧

ベラパミルの副作用は経口投与よりも静脈内投与の方で頻度が高く現れます。上記の重篤な副作用に加えて、血管拡張作用があるため、以下のような副作用も現れる可能性があります。

  • めまい
  • 火照り
  • 疲労
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 腹痛

最後に、非常に稀ではありますが、過敏症を引き起こすこともあるので覚えておきましょう。

まとめ

ベラパミルは主に狭心症や高血圧症、各種不整脈の治療に役立つ薬です。

しかし、危険な副作用もあるので、この薬で治療を受ける際には特に注意が必要です。最後に、異常な不快感や疑問点については、必ず医師の指示に従うようにしてください。

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