暑さに最も脆弱なリスクグループについて

高温は誰にとっても危険ですが、その中でも特に暑さに弱い人がいます。今回の記事では、暑さに対して脆弱なリスクグループと、脆弱な人向けの予防策について、詳しく説明します。
暑さに最も脆弱なリスクグループについて

によって書かれた Edith Sánchez

最後の更新: 15 11月, 2022

暑さに対して他の人よりも脆弱な人がいます。これは、特定の体型や健康状態が原因だと考えられています。暑さに対して脆弱なリスクグループに属している人は、夏の間は特に、予防措置を講じるように注意して過ごさなくてはいけません。

もちろん、リスクグループに属しているかどうかに関わらず、私たち全員が、基本的な暑さ対策や日光からの保護対策を行う必要があります。

例えば、暑さに適した衣服を着用し、水分を十分に取り、最も暑い時間帯は日光を避けるなどの予防策が大切ですが、暑さに弱い人は、これらの対策を最大限に講じる必要があります。

暑さに最も脆弱、またはリスクの高いグループは次の通りです。

  • 5歳未満の子供
  • 65歳以上の高齢者
  • 慢性疾患のある人
  • 屋外で運動または仕事をする人

暑さに対して最も脆弱な人

暑さに対して脆弱な子供たち

暑さに最も脆弱なリスクグループについて ビーチの子供

子供、特に幼児は、特に暑さや熱に弱い存在です。小さい子供の体は、大人よりも早く水分を失う傾向があるため、この年齢は脱水症状を起こしやすいといえます。

子供たちは体温調節が未発達で、その体格から自ら熱を発しやすい年齢です。気温が上昇する時間は、子供を直射日光から保護しましょう。身体活動を行なっている場合は、より早く熱を発する傾向があるため、温度が上昇したときには直射日光から保護しながら、身体活動中に過度な動きになっていないかを注意深く観察する必要があります。

小さな子供たちは、脱水症状の最初の兆候や、暑さによる自分の体への悪影響を認識できないという点を心に留めてください。ただし、子供がいつもよりイライラするなど、大人が認識できる症状が現れることもあるため、これらの兆候に常に注意を払いましょう。

高齢者

熱に脆弱なもう1つのグループは、高齢者です。私たちの体の体温調節中枢は、体の内部温度を調節する脳の領域である視床下部にあります。残念なことに、老化とともにこの機能の感度が低下して、暑さを感知しにくくなると言われています。

高齢者は、若い頃と比べて以前ほど喉の渇きを感じることができません。そのため、脱水症状を発症するスクが高くなります。高齢者には、適切なタイミングで水分補給をするように思い出させることが大切です。

高齢者は若い人よりも汗がかくことが少なくなるため、より多くの体温を保持する傾向があります。また湿度の高い環境では、発汗がさらに阻害されて、熱射病にかかるリスクが高まります。

高血圧の人

過度の熱や高温は動脈を拡張させ、脱水症を引き起こします。高血圧の人にとっては、どちらもマイナス要素です。高血圧の人は、暑い時期にはどう服用薬を調整するのか、その方法について医師に相談してください。

暑くなると血圧が下がるのが一般的です。つまり普段から血圧を下げる薬を服用している高血圧の人は、暑い時期になると、必要以上に血圧が低下する可能性があります。このような理由から、不快感や驚くような症状が起こる前に、医師の診察を受ける必要があります。

心臓病や肥満の患者

暑さに最も脆弱なリスクグループについて 肥満の男性

高温は、心血管系の健康にも影響を及ぼします。当然のことながら、高温の影響は、これまでに何らかの心血管系の問題を発症したことがある人には、より深刻な影響を及ぼします。これは、心不全が私たちの体内の冷却能力を制限するためです。ご存知のように、熱の過負荷のリスクがあることに加えて、心臓病の患者は利尿剤を服用していることがよくあるため、体内から水分が絶えず排出され、発汗機能が低下します。このため、脱水症状に対して特に脆弱です。

肥満の人々はまた、体温調節、特に冷却機能に問題を抱えています。一般的には、肥満の人は高温になると過度に汗をかくため、水分やミネラル塩を簡単に失い、脱水症状に陥ることがよくあります。また同様に、太りすぎの人は体脂肪の量が多く、体温調節にも変化を与えるため、熱中症になる可能性が高くなります。

こちらの記事もご覧ください:タイプ別:肥満とその原因6選

スポーツ選手や屋外で働く人

最後のグループは、屋外で運動などの身体活動を行う人たちです。太陽に直接さらされると、高温による影響が大きくなります太陽への露出と身体活動の両方が、脱水が起こるリスクを2倍にします。

今回ご紹介したグループに属する人はすべて、適切な方法で保護措置を行い、可能な場合は、直射日光の影響が弱い時間帯にのみ活動を行うように制限しましょう。さらに、常に水分補給を行うことが大切であり、できる限り、通常の2倍の水分を摂取する必要があります。


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