アトピー性皮膚炎について詳しく学ぼう!

02 8月, 2020
アトピー性皮膚炎は、近年一般的になっている皮膚疾患です。全世界の子どもの5分の1が、現在アトピー性皮膚炎を発症していると言われています。子供が発症することが多い疾患ですが、全年齢層に発症する可能性があります。
 

アトピー性皮膚炎は、発赤やかゆみを引き起こす皮膚疾患です。一般的に子供により多く発症しますが、どの年齢でも発症する可能性があります。一般的に慢性的ですが、一定期間消えてから再発することがあります。

現在、専門家は、この病気が世界中の子供たちの約20%に影響を与えると考えています。北半球の先進国ではより多く見られますが、世界中で発生しています。アトピー性皮膚炎の子どもの3〜5%は、成人になるまでアトピー性皮膚炎を抱えると言われています。

この病気の発生率は、環境汚染や健康的でない習慣の影響によって増加しています。たとえば、絶え間ないストレスと睡眠不足は、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性があります。この病気の決定的な治療法はまだ見つかっていませんが、研究が続けられています。

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎について詳しく学ぼう! 皮膚を掻く女性

アトピー性皮膚炎は、皮膚のさまざまな部分に赤みやかゆみを引き起こす皮膚疾患です。過度の乾燥を引き起こす一般的な原因の一つです。

アトピー性皮膚炎は、皮膚の発赤とかゆみとして現れる疾患で、過度の乾燥が特徴的な症状の一つです。これは、皮膚のはがれや炎症を引き起こし、不快なかゆみなどの症状を引き起こします。また、小さな水泡が現れることもあります。

スペイン小児学会によると、アトピー性皮膚炎は3つのグループに分類されます。

 
  • 赤ちゃんまたは幼児:生後5か月から現れ始めます。口、鼻、目の周りを除いて、主に顔に発生します。頭皮、耳、手の甲にも現れることもあり、一定のかゆみを引き起こします。
  • 子ども:2歳頃から始まり7歳まで、または思春期まで続くアトピー性皮膚炎の一種です。主に肘と膝に発生しますが、体のどこにでも発症する可能性があります。
  • 成人:このタイプのアトピー性皮膚炎は思春期後に現れ、皮膚にプラークが発生し、一般的に擦り傷が起こります。主に手の甲、手首の屈曲部の皮膚、脚、足に影響を与えます。

こちらもご参考に:アトピー性皮膚炎の症状を和らげる方法

原因

科学的には、アトピー性皮膚炎の原因は特定されていませんが、いくつかの要因が、発症や症状の悪化に影響を与える可能性があることがわかっています。

アトピー性皮膚炎の発症や悪化に影響を与える要因をご紹介します。

  • 遺伝:現段階では、専門家はアトピー性皮膚炎の主な原因は遺伝的素因であると信じています。花粉症に罹患した両親の子供たちは、同じ症状を発症する可能性が高くなります。
  • 母親の出産時の年齢:出産時の母親が高齢であるほど、子供はアトピー性皮膚炎に罹患する可能性が高くなります。
  • 環境:この病気は、寒い気候の汚染された都市で最も頻繁に発生します。また、ほこりの多い場所や喫煙が多く行われる環境によく見られます。

同様に、専門家はストレスと不眠症がアトピー性皮膚炎を引き起こす可能性があると考えています。汗、ナイロンやウールの衣類の使用も影響しているようです。アトピー性皮膚炎は、食物アレルギーや他のタイプのアレルギーを持つ人々によく起こります。

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症状と診断

アトピー性皮膚炎について詳しく学ぼう! 診断と症状
 

アトピー性皮膚炎の症状には、外皮が硬くなり赤みがかる皮膚の病変を含みます。重症度は患者ごとに個人差があります。

アトピー性皮膚炎の主な症状は皮膚病変で、外皮が硬く赤くなります。また、非常に強いかゆみが長く続くこともあります。このかゆみや痛みはとても不快で面倒なので、感情面の問題を引き起こすことがあります、

乳児のアトピー性皮膚炎における病変は、水疱性や滲出性です。小児の皮膚病変において、皮膚は乾燥していて皮革のように厚く見えます。また、成人の皮膚病変では、皮膚ががさがさになり、色素沈着過剰や低色素沈着が起こります。つまり、色が薄くなりすぎるか、濃くなりすぎるかのどちらかです。

アトピー性皮膚炎を長期間発症している人は、20歳から30歳の間に白内障を発症するリスクが高くなりますが、専門家によると、その明確な理由は明らかになっていません。また単純ヘルペスウイルスに感染すると、ヘルペス性湿疹を発症する可能性が高くなります。

専門医は、患者の皮膚を見るだけでアトピー性皮膚炎を診断することができるのが一般的です。つまり、通常は皮膚の検査と病歴の分析で十分です。専門医は、パッチを使っていくつかの検査を行いますが、臨床検査は、ほとんどの場合必要ありません。

アトピー性皮膚炎の症状のようなものを発症している場合は、できるだけ早く信頼できる皮膚科医の診察を受ける必要があります。専門医が適切な診断を行ってくれるでしょう。

 
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