アンダーヘアは処理するべき?
剃るべきか、そのままにするべきか…それが問題だ! アンダーヘアについてはさまざまな議論があり、どうするのが良いのかわからないと感じている女性は多いことでしょう。
そのままにしておくことによって、デリケートな部分を病気から守ることができると言う女性もいれば、美的な理由からすべて剃ってしまう女性もいます。
この記事を通して、アンダーヘアについての疑問を解決しましょう!
アンダーヘアがある理由
体に備わっているものには、偶然生まれたものは何一つありませんが、多くの女性が(現在では、かなりの数の男性も)アンダーヘアを処理しています。剃るべきかどうか判断するためには、まずアンダーヘアについて、偏見を持ったり、流行に惑わされることなく、正しく知る必要があります。
まず、アンダーヘアは次のようなさまざまな役割を持っていることを覚えておきましょう:
- 感染症を引き起こす細菌やウイルスから体を守る、バリアーとしての役割。
- 女性器の機能にとって適切な温度を保つ。
- フェロモンによって作られる匂いを保ち、パートナーの欲求を刺激する性的なシグナルとなる。
- スキンシップの際、デリケートな部分を摩擦の刺激による炎症から守る。
これらを考えると、そのままにしておくか、全て処理してしまうのではなく整えるだけにした方が良いと言えます。
アンダーヘアを処理しない方が良い理由
また、アンダーヘアの処理について、以下のような理由も考慮してみてください。
肌への刺激
アンダーヘアを全て処理してしまうことで、毛穴への刺激となって炎症が起きやすくなりますし、肉眼では確認できない細かい傷を作ってしまうこともあります。伸びかけの毛のせいでチクチクと痛みを感じますし、ワックスを使ったり、シェーバーで剃ったりした場合は、ひりひりした痛みを伴うこともあります。
細菌の増殖を加速させてしまう
ワックス脱毛は、デリケートな部分にとってはあまり安全な方法とは言えません。肌の赤みや、毛穴の衰えの原因になります。
ワックスが湿気と合わさることで、連鎖球菌などの細菌が繁殖しやすくなってしまいますし、全く毛が生えていない状態だと、細菌の侵入から体を守るものもありません!
性器ヘルペスに感染しやすくなる
いくつかの研究は、アンダーヘアを完全に剃っている女性は、シェービングで皮膚に細かい傷ができることなどによって、性器ヘルペスなどの感染症にかかりやすくなることを明らかにしています。
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HPVに感染しやすくなる
ヒトパピローマウイルスは急速に広がるウイルスです。自覚症状が現れないため、気付かないうちに感染していることが多く、また、知識の不足により感染してしまうこともあります。アンダーヘアを全て処理することで、このウイルスにも感染しやすくなります。
流行は流行に過ぎない
アンダーヘアを処理することを好む女性は多いですが、流行だからとか、他の人もそうしているからといった理由で、自分もしなければいけないと考える必要はありません。
処理することが自分にとってあまり心地良いものではなかったり、処理によって痛みなどを感じたりするのであれば、そのままにしておきましょう。
肌の状態にも注意
乾癬や湿疹は、シェービングによっても悪化し、痛みや不快感の原因となります。これらの症状がある場合は、医師の診察を受け、アンダーヘアの処理についても医師の指示をあおぎましょう。
シェービングがより衛生的というわけではない
アンダーヘアは全て処理する方が衛生的であるという考えは広く伝わっており、そのため、全て剃りたがる女性も増え続けています。しかし、不快な匂いはヘアの量ではなく、個人の衛生状態と関連したものです。
セクシーさとは関係ない
アンダーヘアを処理した状態の方が自信を持てるし、より良いスキンシップができると考える女性は多くいます。しかし親密な関係がもたらす満足感は、ヘアの量とはあまり関係ありません。
またカップルによっても考え方は違います。完全に処理した状態を好む男性も多いですが、女性の自然のままの姿を好む男性もまた多くいます。
シェービングのためのアドバイス
これまで見てきたような理由は理解できるが、アンダーヘアを処理していない状態に自信が持てないため、処理は続けたいという女性も多いのではないでしょうか。そんな方のために、シェービングによるネガティブな影響をできるだけ少なくするヒントをご紹介します。
少しずつシェービングする
これまでにアンダーヘアを剃ったことがない場合は、急に剃ってしまうのではなく、少しずつ剃っていくことで、痛みなどを最小限に抑えることができます。まず専用のはさみでヘアをカットする(皮膚を傷つけないように注意してください)ことから始め、徐々にシェービングに移りましょう。
自分がどう感じるかが大切
パートナーに頼まれたから、バケーションに行くから、何か新しいことをしたいからといった理由でシェービングをする方もいることと思います。しかし、アンダーヘアがある状態と比べて、どちらが自分にとって快適か考えてみましょう。
炎症に注意
どのような方法でヘアを処理するにしても、それが皮膚に与える刺激を無視しないでください。赤くなったり、ひりひりしたり、不快に感じるようなら、質の良い保湿剤を使うか、症状が強いようなら医師の診察を受けましょう。
また、埋没した毛がないかどうか注意して見るようにしましょう。
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コットンの下着
肌のためには、合成繊維の下着や、きつずぎるボトムスはできるだけ避けてください。コットンなどの天然素材の下着や、スカート、ゆったりしたボトムスなどを身に着けましょう。
デリケートな部分を日光にさらさないこと
ビキニを着るためや、夏が近づいたからという理由でヘアを処理する方もいるかもしれませんが、シェービングやワックス処理から数日は、日光浴は避けるようにしてください。
また、炎症や肌が赤くなるのを防ぐために、SPF値の高い日焼け止めクリームを使いましょう。
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