あなたの膣の健康を損なう6つのこと
多くの女性が膣の健康に関して不安を抱えています。このトピックについてあまりおおっぴらに話をしたくないという人もいるかもしれませんが、病気を防ぐためにも健康的な習慣を維持することが大切です。
女性の膣は、感染症を引き起こす微生物に対してバリアを作る細菌フローラによって保護されています。また、エストロゲンの働きも膣の健康に重要な要因の一つです。このホルモンは、膣を潤滑にし、伸縮性をもたらします。
このバランスを崩す内的および外的な原因があると、女性の性生活、自信、そして妊娠の可能性に影響を与える不快な症状を引き起こすことがあります。
合併症を避けるためにも、膣の健康を損なう可能性がある事柄について知っていることが大切です。この記事では、このトピックについて詳しくご説明します。
1、膣洗浄
多くの女性が、悪い匂いの原因になると考える生理の残留物などの体液を排除するための健康的な習慣であると期待して膣洗浄を行なっています。
確かに膣洗浄が効果的であると考えられていた時もありましたが、実はそれは感染症を防ぐ効果はなく、むしろ女性のデリケードゾーンにとって悪影響である可能性があるそうです。
膣洗浄によって膣を保護する細菌フローラの不均衡を生じさせ、生殖管の酸性度を変えてしまうことがあります。
結果として、カンジダ膣炎と細菌性膣炎のリスクを増加させます。
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2、隠毛の脱毛
隠毛除去に関しては、様々な意見があります。それを無害であると考えている人もいますが、継続的に行うことで膣の健康に影響を与える可能性があります。
毛は、摩擦、擦り傷、および感染症を引き起こす可能性のある微生物から皮膚を守ります。
・女性が隠毛を除去すると毛包が膨れて塞がり、埋没毛や傷が増えます。
3、Tバッグの着用
Tバッグは女性に広く普及したアイテムです。とてもセクシーで、特定の服を快適に着ることができます。
問題はTバッグの多くは湿気を保持する布で作られているため、膣の自然なpHバランスを崩すことがあります。
・このタイプの下着は直腸から膣へ細菌を運ぶことがあり、様々な種類の膣および泌尿器の感染症を誘発することがあります。
・また下着がきつすぎると膣の外側に切り傷や不快な刺激があらわれることがあります。
4、強い匂いの食べ物
多くの食べ物が膣内のpHバランスを変える可能性があります。そうすると膣から嫌な匂いが発せられるようになります。
それらの食材のいくつかは日常的によく食べられているものですが、この厄介な症状を防ぐためにも摂取量を制限することが大切です。
・ニンニク、アスパラガス、およびカレーは、膣の匂いの変化を避けるためにも適度に消費するようにしてください。
5、砂糖の過剰摂取
過度な砂糖の摂取は体のpHバランスを変化させます。これは膣を保護する細菌フローラの不均衡を引き起こします。
砂糖が体内に蓄積すると、デリケートゾーンの粘膜を変化させ、細菌や酵母が増殖する環境を作ります。
・血糖値が上昇すると膣カンジタ症などの感染症のリスクも上昇します。
・これらの成分は、デリケートゾーンの匂いやかゆみを増加させます。
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6、薬の服用
特定の薬を長期間服用していると、デリケードゾーンを保護している健康的な細菌の活動を妨げる可能性があります。
例えば、抗生物質は病原菌を殺しますが、同時に良い細菌である乳酸菌も殺してしまいます。
・抗生物質を服用すると膣カンジタの原因となる酵母が増殖する可能性があります。
・また、抗ヒスタミン剤などの薬は、デリケードゾーンの自然な潤滑に影響を与えて、過剰な乾燥を引き起こすことがあります。
どうやって膣感染症を見分けるの?
膣感染症の症状は、原因となる微生物の種類によって異なります。感染症の一般的な症状は以下の通りです。
・黄色、緑色、または灰色の分泌液
・膣の外側のかゆみ、または刺激
・強い臭い、異臭
・濃い膣分泌液
・痛みを伴うセックス、または排尿
感染症の症状が上記のいずれかに当てはまるかどうか特定することが重要です。原因を確実に特定するためには医師に相談をしてください。
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