アボカドをもっと食べるべき10以上の理由
アボカドが野菜ではなく、果物だということはご存知でしょうか? りんごやオレンジ程人気はありませんが、アボカドは栄養価がとても高いのです。
しかし脂肪分が多く「森のバター」とも呼ばれる程なので、ダイエットにはよくないと思っている人が多いのも事実です。今回はアボカドがもたらす健康への効果をご紹介します。この記事を読んだら、アボカドが食べたくなるに違いありません。
アボカドは栄養が豊富な果物
まず始めにお伝えしておきたいことは、アボカドに含まれる脂肪分はそれ程体に悪い物ではないということです。アボカドはエネルギーを供給し、トレーニングのサポートにもなるので、運動選手にぜひお勧めのフルーツです。
また運動選手だけではなく、オフィスで働く人や子供、高齢者、妊婦など一般の人にとっても良い果物なのです。アボカドがスポーツに理想的な理由は、心拍数を安定させ、コレステロール値を向上させることです。アボカドには不飽和脂肪酸、オレイン酸、そしてオメガ3脂肪酸として知られるαリノレン酸が含まれています。
アボカドは、バナナ以上に豊富なタンパク質、カリウム、亜鉛を含むため、筋肉の成長と回復を助け、その良性な脂肪分は自然にテストステロン値を上昇させる働きもあります。
また、必須脂肪酸とビタミンE群の効果によって関節炎に良いとされ、軟骨の回復を促します。更に、水溶性/不溶性繊維が炭水化物の消化を遅らせ、満腹感が継続します。さらに豊富なオレイン酸が大脳を活性化させるので、それが満足感をもたらします。
豊富なカロテノイドは、免疫力を高めてくれます。またルテインと呼ばれる成分は、抗酸化剤としての役割を果たすため、目の病気の予防になります。アボカドは、サラダやサンドイッチとして、他の野菜と組み合わせても、または生でそのままでも、簡単に食べられます。
また前述のように、赤ちゃんとママの両方を病気から守ってくれるため、妊婦にとってとても良い食べ物です。なぜなら、妊婦にとても重要な葉酸を多く含むため、サプリを飲む必要がありません。子づくりを考えている方は、アボカドをたくさん食べることで身体を健康に保ち妊娠に備えましょう。
高いコレステロールで悩む人は、アボカドを食べることで悪玉コレステロール値を下げ、体に良い善玉コレステロール値を上げる可能性があります。これは発症が多くなりつつある脳卒中などの心循環系の病気にも貢献することが期待されています。
また、アボカドは肌や髪の老化を防いでくれるなどの美容効果もあります。食用として利用するだけでなく、フェイスマスクとして使うことで日焼けによるダメージを軽減し、しわを目立たなくしてくれます。
クリーミーなのでバターやマヨネーズの代用としてもアボカドを使えます。他にもケーキ、バナナブレッド、サンドイッチ、サラダ用ドレッシングなど、様々な用途があります。
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さらには薬の代わりに精力剤や下痢止めとして、アボカドの種や葉、皮まですべて使われます。感染症や脱毛防止にも利用されるそうです。
アボカドの種の使い道
果肉に加え、種も食用に利用することができます。細かく砕き、生でも火を通しても、調味料としていくつか使用法があります。
アボカドに含まれるアミノ酸の大部分は種に含まれており、そのオイルがコレステロールを下げ、循環器疾患や心臓発作の防止に役立つとも言われています。
アボカドは水溶性食物繊維がとても多く含まれることで知られているので、下痢や腸の炎症を抑えてくれるというすばらしい効果もあります。国によっては消化器官炎症の治療にも使われているそうです。
アボカドの種は細菌やウイルス性感染や腸の炎症を防ぐ、フェノールを含みます。成分にフラボノールがあるので、腫瘍が大きくなることを防ぎます。また免疫力を高める効果により老化現象を防ぎます。
関節炎などに痛まされる人は、アボカドを食べることでその痛みを軽減できるかもしれません。アボカドオイルは髪に輝きを与え、フケを抑えます。また若返り効果により、コラーゲンを増やし、しわを目立たなくします。
アボカドの種をお茶にして飲むことでぜんそくを和らげ、穏やかになってエネルギーが出てきます。乾燥させてから、すりつぶして煎ると、サラダやシェイク、スムージーに入れることもでき、また少し苦みがありますが、そのままでも食べられます。
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アボカドがもたらす健康効果をご紹介しましたが、アボカドが食べたくなりましたか。上手に食事に取り入れて、健康を目指しましょう。
画像提供:Javier Lastra, Joselu Blanco, Jaanus Silla, Luca Nebuloni, Harmony Rae
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