【子育て】2歳からの食事について
2歳からは、お子さまの食生活が変化します。つまり、必要な栄養素が変わるということです。すでに活発になっていますし、国によっては学齢期が近づいていることもあります。この年齢では、1日4回の食事で、摂取カロリーを以下のように配分するとよいでしょう。
- 朝食:1日の摂取カロリーの30%。
- 昼食:1日の摂取カロリーの25%。
- おやつ:1日の摂取カロリーの15%
- 夕食 1日の摂取カロリーの30%
2歳を過ぎると食生活が変わる理由
2歳からは、子どもの食生活が変化します。食べ物を噛んだりする習慣がつき始めるのです。これは、この年齢で乳歯の第二大臼歯が抜けるためです。そこで、肉や野菜、果物などを少しずつ食事に取り入れることができるようになります。
2歳になると、親の真似をしてカトラリーを使って食事をしようとするのは普通のことです。しかし、最初のうちはカトラリーを使うことが難しく、指を使って食べ物をつかむようになります。
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子供の食事にはどんな食べ物が含まれるべき?
2歳児の食事には、次のようなものが必要です。
- 穀類
- 豆類
- 卵
- 牛乳とその派生物
- 赤身肉
- 家禽類
米国小児科学会からのこの情報によると、骨の成長と発達のために、2歳児には1日に少なくとも0.5リットル(1パイント弱)の牛乳を飲むことが推奨されています。さらに、朝食もしっかり食べさせることが大切です。これは、すべての食品群を含むことを意味します。
食習慣については、食卓で一緒に食事をすることが大切です。そうすることで、座って食事をするときのマナーを学ぶことができます。同様に、昼食や夕食の時間は、家族のコミュニケーションを促進する時間であるべきです。
また、口腔衛生を促進することも望まれます。毎食後に歯を磨くことで、お子さんのお手本となるようにしましょう。音楽をかけながら歯磨きを教えることで、この瞬間を楽しく演出することができます。
1. 豆類を取り入れる
豆類は基本的な食品であり、子供の食事に欠かすことはできません。鉄分、ビタミン、食物繊維、タンパク質が豊富に含まれています。さらに、葉酸やカルシウムなどのミネラルも含まれており、お子さまの心身の発育に貢献します。
2歳になると、子どもはとても活発で、いつも動いています。そのため、必要なエネルギー量を摂取できる豆類は、1日の必要量をカバーするのに最適な食品です。脂質は少ないですが、ミネラルやビタミンB群が豊富です。また、貧血や便秘の予防にもなります。
週に2回以上、献立に取り入れることで、消化器系を正常に働かせることができます。
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2.野菜を含める
子供の発育に貢献する食品群です。また、低カロリーなので、肥満になりがちな人にも最適な食品でもあります。また、消化器系疾患、糖尿病、コレステロール、さらには癌など、多くの小児疾患を予防する効果もあります。このことは、世界保健機関(WHO)が発表したこの情報からもわかります。
専門家は、1日に2回まで野菜を食べることを勧めています。子供の食事に取り入れるには、ピューレやコンポートの形で取り入れるのが現実的です。また、スムージーを作って野菜と組み合わせる方法もあります。例えば、パイナップルにほうれん草の葉とキュウリを添えたものなどです。
3.穀物を含める
穀類は炭水化物グループに属します。Nutrition Reviews誌に掲載されたこの記事にあるように、子供の食事にビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪酸、食物繊維を供給してくれます。あなたの小さな子供が日常生活で必要なエネルギーを供給する役割を担っているのです。
朝食時やおやつに与えることができます。シリアルから摂取できるミネラルやビタミンは、より健康的な成長・発達を促します。
2歳児にお菓子を食べさせても良いの?
はい、1歳を過ぎたら、お菓子を食べてもかまいません。子供は活動量が多いので、エネルギーをたくさん消費しますから、ある意味、砂糖の摂取は正当化されます。しかし、お菓子の摂取量をコントロールしないと、肥満や糖尿病を引き起こす可能性があります。
子供の砂糖の摂取は、日常的には問題ありませんが、適度であるべきです。 欧州小児消化器・肝臓・栄養学会(ESPGHAN)の栄養委員会の情報では、1日に大さじ3杯程度にとどめておくのがよいとされています。また、それぞれの子供の必要カロリーによって摂取量が異なるので、かかりつけの小児科医に相談してみてください。
子供の食事で避けた方が良い食品は?
2歳になると食生活が変わりますが、子供の胃はあらゆる種類の食べ物を処理する準備がまだ整っていません。消化不良やアレルギーを引き起こす可能性があるため、食事に取り入れる際には注意が必要です。ここでは、避けたほうがよい食品をリストアップします。
- ケーキや甘いもの。砂糖やトランス脂肪酸が多く含まれ、お子さまの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
- ソフトドリンクとソーダ。カフェイン、砂糖、中毒性のある化学物質が多く含まれています。Nutrients誌に掲載された研究でも明らかなように、子どもの腸や胃にダメージを与える可能性があります。また、睡眠障害を引き起こす可能性もあります。
- ナッツ類。幼い子どもにはアレルギーがあることが多いので、5、6歳までは食事に取り入れないほうがよいでしょう。
まとめ
2歳になれば、子供の栄養状態に合わせたメニューであれば、バラエティに富んだ食事をすることができるのです。バラエティに富んだ、低脂肪でバランスのとれた食事は、子供の正しい成長と発達のための基本です。さらに、この年齢になると、小さなお子さまは自分の好きな食べ物を教えてくれるようになります。
大切なのは、いつも同じ果物や同じたんぱく質ではなく、バラエティに富んだメニューを提供することです。そうすれば、ビタミン、タンパク質、ミネラルの種類を制限することなく、子供に与えることができます。また、新しい味や食感も学べます。
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