指の関節を鳴らすのは/良くないこと?

11月 7, 2015
指の関節を鳴らすのは有害だと主張する研究がありますが、関節を楽にするために行うのが癖になっている人も少なくありません。

緊張をほぐすために、関節を鋭い音で鳴らすこと(クラッキング)は、一般によく行われています。しかし、様々な研究がこれは身体に良くないと示唆しています。この記事では、どうしてそのような結論が導き出されたのか、そして、音を鳴らした時、何が起こっているのかを説明します。

なぜ指の関節が鳴るのか?

指や手首、足首、または身体の他の部分の関節が鳴る音は、関節内を満たした液体 の中の気泡の破裂から来ています。関節はと骨の接点で、ぶ厚い「滑液」という液体で覆われていることを覚えておくといいでしょう。指関節が音を立てたり、伸ばしたり曲がったりすると、関節が分離します。関節を覆っている関節包が伸びたり拡大したりすると、その圧力が低下しますこれが起こると、滑液内に溶け込んだガスが泡になり、「爆発」して、独特のポキっという音を立てるのです。 hone

 

ガスは滑液の中に溶解するのに半時間を必要としますので、関節を鳴らして「クラッキング」音を聞いたら、その後30分間は関節鳴らしを行わないことをお勧めします。頻繁に関節鳴らしをする人々を分析して、関節炎や変形性関節症といった損傷が起きやすいかどうか調べようと試みた研究では、関節鳴らしの後は、関節が格段に動きやすくなりリラックス感が得られるという結果が出ました。そうしたリラックス感のために、多くの人の習慣になったと思われます。

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一方で、骨を「再調整」して「正しい位置に戻す」ことで緊張を和らげる、カイロプラクティック治療師などの専門家のもとを頻繁に訪れる人もいます。このような治療を受ける人は、開放感やリラックス感を感じ、痛みも筋肉の収縮も少ないと示唆しています。

 

指の関節を鳴らすことは筋肉疲労を起こす

一部の研究者は、関節を鳴らすことは筋肉疲労を起こすと言っています。これは特に、関節鳴らし以外で筋肉や関節を伸ばす機会のない、身体的に活動的でない人に多く見られるということです。運動不足は貧弱な筋力につながり、疲れや疲労感を感じやすくさせます。そして悪循環が始まると、数時間リラックスした感覚を得るために関節鳴らしをする人は、少し時間がたつとまた何度も行うのです。te

 

関節鳴らしによって痛みや収縮を緩和したいと思うかもしれませんが、関節にとっては、それは突然で不自然なことなのです。また、リラックス感を感じるという一般的な意見に反して、筋肉の緊張を解放するのではなく、骨の間の摩擦を防ぐ自然潤滑剤である滑液を多く失う結果となるのですそして、関節の状態悪化につながるだけでなく、骨折の可能性も大きくなります。また、こわばりや損傷部位の変形、鋭い痛みなどが出ることもあります。

この問題に最も苦しんでいるのは、40歳以上の人です。そして、関節鳴らしの結果一番影響が出るのは、手(指や手首)と首です。この問題を回避する最善の方法は、年齢や体調を考慮した運動をすること。ウォーキングや水泳は、最も推奨されるエクササイズです。kata-o-miru

 

その他のお勧めは、体の耐久性を高めて関節に損傷や負担をかけないように、筋力と柔軟性を促進する活動です。 30歳を過ぎると、関節組織は弾力性を失い始めるので、運動不足や、コンピュータやテレビの前での悪い姿勢などといった悪い習慣を防止または排除することが、さらに重要です。

 

指の関節鳴らしは関節炎を引き起こすか?

関節を鳴らすと関節炎になるかと、多くの人が尋ねます。この記事でもすでに書きましたが、長年にわたって定期的に行う毎日の習慣であれば、理論的には軟骨が損傷しうる、というのが事実です。

このトピックに関する最もよく知られている研究の一つは、ドナルド・アンガー博士が行ったもので、彼は60年以上、一日二回左手の指の関節を鳴らし、右手では行いませんでした。毎年、彼は手の検査をしましたが、どちらの手にも、変性疾患は現れませんでした。hone-rentogen

 

別の研究では、ロサンゼルスの特別養護老人ホームで30人の高齢者を対象に調査が行われましたが、人生でずっと指の関節鳴らし行っていた人たちの間でも、変形性関節症はありませんでした。第三の研究は、デトロイトで45歳の人を対象に行われましたが、主な問題は握力が低下していたことと、その80%以上が手の腫れに悩まされていることでした。

これまで見てきたような理由から、日常的に指の関節鳴らしをしないことをお勧めします。ただし、緊張をほぐすためにたまにする、というのであれば悪いことではなさそうです。

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