うつ病:/人にはわかってもらえない5つの側面

5月 29, 2017
うつ病について持っている先入観はすべて捨てましょう。うつに陥っている人は自分で選んでそうしているわけではなく、うつ病は精神疾患であるということを理解しなければなりません。

「うつ病ですね」

精神科医や臨床心理士から告げられるこのセリフは、おそらく専門家の診察を受けるずっと前からあなたがすでに知っていた病名を確認したにすぎないでしょう。

うつ病の発症率は年々上昇しています。それはまるで世の中が社会的・技術的に進歩すればするほど、私たちは幸せから切り離されていくかのようです。

実際、うつ病に直面している人々のあいだでよく聞かれる不満の1つは、いかに心の病がささいなことだと考えられているかということです。

医師からうつ病の診断をくだされるとき、まるで「高血圧(または痛風)ですよ」と告げられるのと同じくらいの重要性でしか扱われません。

時には、なんとかして個人的なブラックホールから抜け出したいともがいている患者さん全員が、今だにうつ病を薬局で薬をもらえばカンタンに治る問題だと見なしている社会構造に直面せざるを得ないかのように思われます。

実際、うつ病は非常に複雑でデリケートな問題です。今回は、この点についてごいっしょに考えていきましょう。これまでに1度でもうつ病にかかったことのある人なら、この病気の以下の5つの側面をよく理解していらっしゃることでしょう。

1. 私はあきらめたわけじゃない;私は弱い人間じゃない

うつ病にかかったことのある人なら誰でも理解し、かかったことのない人が誤解していることは、この心の病気は本人があきらめたから、または人生に向かい合うことができなかったからかかるわけではない、ということです。

  • ここで知っておく必要があるのは、うつ病の患者さんは自分に起こりつつあることについて、すでに自分自身を責めているということです。

自分に「あきらめる」ことを許したからうつ病になったのであってそれは本人のせいだ、というふうにうつ病の患者さんに思わせるなら、罪悪感をさらに上乗せしているにすぎません。

不安やうつに悩まされている人の個人的環境は「触媒」として働き、症状をさらに悪化させます。

  • うつ病は、ストレスの多い環境に不適切な反応をしたために自然発生するような精神障害ではありません。それは発症までに時間がかかります。
  • ほとんどの場合、うつ病には複数のトリガー(引き金)があります。
  • トリガーは生物学的なものかもしれません。ある種の脳内伝達物質が不足するためです。

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2. 1ヶ月で治るわけはないし、薬はプラシーボ(偽薬)ではない

一般の人たちが持っているもう1つのまちがった考えは、これらの心理的プロセスは薬を何錠かのめば治ると思っていることです。

  • 薬はそれだけでうつ病を治すことはできません。
  • 私たちはコレステロール値が極端に高く、プラス思考性が極端に低い社会に生きています。このどちらも、薬を1錠のんだから解決するわけではありません。
  • また、うつ病は2~3ヶ月の治療で完治するような病気ではありません。
  • 通常、うつ病は再発性の病気です。

これはどういうことかというと、人生におけるさまざまな状況に対処するために特定のテクニックを使うことを学べるような適切な心理的プランが必要だということです。

家族や友達のサポートが必要なのもこのためです。

もし家族や友達が、いつもあなたに「元気? 心配しないで。来月にはよくなっているだろうから大丈夫よ」と繰り返すなら、あなたの不安感を強めるだけの結果に終わるでしょう。

3. 私はうつ病にかかっているけれど、それは悲しみが引き起こしたわけじゃない

悲しみをうつ病と結びつけるのはよくあるまちがいです。いくつかの点をはっきりさせておく必要があります:

  • 悲しみとはネガティブな状況(愛する人を失った、心の底から願っていたことが起こらなかったなど)を体験したことに基づく感情です。
  • 悲しみは現れては消えていきます。それは幸福感や嫌悪、怒りなどと同じです。
  • でも、うつ病は病気です。それは悲しみを特徴とする、繰り返し浮かんでくる考えを伴いますが、同時に物事への関心の喪失・自殺に関する空想・恐れ・罪悪感なども伴います。

うつ病は非常に複雑で個人的な迷路であり、悲しみは闇の中の通路の1つでしかありません。

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4. 1人になりたいけど、あなたには行ってほしくない

多くの人たちが知らない、うつ病のもう1つの側面は、孤立して1人になりたいという願望と、同時に他の人たちを必要としているという、矛盾した感情です。

この心理的かつ感情的な現実は、うつ病に苦しむ人が声に出して言うことではありません。

ですから、うつ病の患者さんのまわりにいる人たちが、直感力と感受性とを働かせ、中立的な態度でサポートを提供することを学ぶこと、そばにいて助けてあげることが非常に大切なのです。

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5. うつ病は私の頭の中だけにあるのじゃない

世の中には、やがてうつ病につながりかねないような、たまりにたまった極度の疲労・慢性的ストレス・しつこい不眠症などをまだ体験したことがない人たちもいることでしょう。

  • うつ病はあなたの頭の中だけに存在するわけではありません。時には疲れた身体・化学物質のバランスがくずれた脳・線維筋痛症のような病気の中にも存在します。

あなたの身体が苦しむとき、あなたの心も苦しみます。このことを忘れてはなりません。ここにご紹介した5つのことがらを心に留めておくことで、うつ病に苦しんでいる人たちに対し、もっと共感を持って対応することができるでしょう。

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