爪に白い斑点が現れた時は?
爪甲白班症を持っている人はたくさんいるのですが、まだ意外とこの疾患の名前は知られていないようです。爪に白い小さな雲のように白、または黄ばんだ班のでる疾患をいいます。
昔からこの原因についてはいろいろな説があるようですね。この白い斑点が現れると、それは嘘をついた証拠だとか、またはカルシウム不足とも言われたりしています。
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[以下出典:大全科 家庭の医学]
白斑には3つの症状の現れ方があります。
1.点状爪甲白斑
最も普通にみられる爪甲の白斑で、爪母の近くに小さな点状白斑が現れ、その後爪の先端に移動し遊離縁に向かう途中で消えていきます。また、子どもおよび若年者に多くみられ、俗に、“幸運の星”などと呼ばれています。
2.線状爪甲白斑
幅1〜2㎜の白い帯状の変化が1〜数本爪甲に現れ、その白い帯状があたかも波打つように重なり合ってみられます。先天性(優性遺伝性)のものもありますが、多くは後天性です。
3.汎発型爪甲白斑
爪甲全体が不透明な白ないし乳白色になる状態です。多くは優性遺伝性であり、生まれた時または乳児期から始まります。
この説は本当?
これらの説がいくらもっともらしく聞こえても、実際には間違いです。ちょっと見苦しくみえてしまうこの斑点は、治療の必要は特にありません。この原因は爪の成長異常です。爪が角化して行く過程に異常が起こったり、爪が作られる際に空気が侵入してしまうことによる、とパブロ・ウナムノ博士(スペイン美容皮膚科学会のメンバーであり、サラマンカ病院皮膚科長)と言っています。《爪は10日ごとに1ミリ成長します。よってこの斑点が爪の中心部に認められたときはその3か月ほど前に原因があったと思われます。》
ロサ・セナン博士は、ちょっとした打撃、マニキュアの常時使用、切り方が悪い等がこの原因だと話しています。
治療方法は?
今現在、特別な治療方法はありません。爪がのびるのを待って切ること、または濃い色のマニュキュアでかくすことぐらいでしょうか。
もし、斑点がひとつだけだったとしたら、そんなに深刻な問題ではありません。ですが、もしそれが線状に現われたとしたら違う問題が原因であるかもしれませんので、専門医にかかることをおすすめします。また爪の色が不透明または透明に変色してきたら、それは爪の表面の問題ではなく、下肉部分、または別の病気のサインかもしれません、とウナムノ教授はコメントしています。
疾患回避法
この疾患を回避する方法としては
・継続的な保湿
・強めのブラッシングを避ける
・バランスのとれた食事
・爪磨きをしすぎないこと
などがあります。
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