トラマドールとは? その使い方と副作用

6月 9, 2020
トラマドールとは、中度から重度の痛みを止める薬です。この薬剤は、それぞれの患者の過敏性や痛みの度合いに応じた量が投与されます。

トラマドールは医師が処方する痛み止めです。脊髄と脳の特定の神経細胞に働きかけて痛みを止めます。トラマドールはオピオイド薬に分類されますが、他のオピオイド薬とは異なった働きをします。そのメカニズムについては後ほどお話ししましょう。

トラマドールは術後の痛みを止める薬として効果的です。この薬剤の100mgの一回投与は、パラセタモール1gに等しいでしょう。パラセタモールとは、世界で最もよく用いられている鎮痛剤です。

トラマドールは、鎮痛薬としてだけでなく、抗うつ薬としての効果や強迫性障害の治療薬としての使い方も研究されてきました。これは、トラマドールがセロトニンの分泌を刺激するからです。しかし、抗うつ剤としての長期的な効果を示した科学的な研究はまだありません。

トラマドール:オピオイド薬

トラマドール

オピオイドには、強い鎮痛効果が特徴である有効成分が含まれており、主に中枢神経系や消化管にある受容体と相互に作用します。

オピオイド”という用語は、普通、アヘンに似た薬剤全てに対して使われています。ですが、天然のアヘンアルカロイドや半合成誘導体への領域を限定することがより適切でしょう。

このように考えると、以下のように3つの主要グループに分けることができるでしょう。

  • アヘンアルカロイド:モルヒネ、コデイン
  • 半合成オピオイド:ヘロイン、オキシコドン
  • 合成オピオイド:トラマドール

トラマドールはどう働く?

この薬剤には二通りの作用機序があります。つまり、二つの同時メカニズムの組み合わせを通して、その麻酔効果を作動させるのです。一方では、神経のμオピオイド受容体を結び付けます。これらの受容体は細胞膜の蛋白質構造です。分子と相互作用すると、体内で一連の画角的反応を引き起こすきっかけとなります。

また、トラマドールに鎮痛効果があるのは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬だからです。だから専門家は、この薬剤がうつ病の治療に使えるかどうかを研究したがっているのです。

この薬剤は、中枢神経のノルアドレナリンとセロトニンの再取り込みを阻害します。それにより痛みの伝達を防ぐのです。

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トラマドールの使用

頭痛 トラマドール

トラマドールは、中度から重度の痛みを緩和するために使われる薬剤です。

この薬剤を投与する際は、医師がそれぞれの患者の過敏性や痛みの度合いに応じて投与量を決めなくてはいけません。副作用を避けるためには、できるだけ少量で効果的な投与量が示されるべきです。

また、できるだけ少量の投与で抑えるべき人たちもいます。以下に、基本的なガイドラインをご紹介します。

  • 大人や12歳以上の青少年:一日の投与量は400mgを超えてはいけません。患者の状態が深刻で長期的な治療を必要とする場合、厳密な専門家によるモニタリングが必要です。
  • 高齢者腎不全や肝不全でない限り、75歳以下の患者に投与量の調節をする必要はありません。ですが、年齢が上がれば上がるほど、投与間隔を空けなくてはいけません。
  • 腎不全や肝不全の患者:医師はそれぞれの患者の抱える臨床的必要性に応じて投与間隔を空けます。

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トラマドールの副作用

トラマドールの副作用

他の薬剤と同じくトラマドールも副作用の恐れがあります。最も一般的な副作用は、吐き気や目眩です。ですが、以下のような症状を引き起こすこともあります。

  • 精神疾患
  • 依存
  • 消化器系のトラブル
  • 視覚障害
  • 神経系の障害

まとめ

最後になりましたが、トラマドールは処方薬です。つまり、医師の許可がなければ服用することができません。トラマドールの誤った服用は、依存に繋がる恐れあり、深刻な健康被害となることもありますので十分に注意しましょう。

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