手足のしびれとその原因
しびれは体の様々な部分に起こりますが、手足、腕、脚に特によく見られます。普通は無視しても大丈夫なことが多いですが、特に原因に心当たりもなく頻繁にしびれを感じる場合は、体の何かが上手く機能していない、何かの病気だ、という可能性を指示している場合があります。
しびれは軽い感染の症状でもありますが、もっと深刻な病気の症状である可能性もあります。そのため、頻繁にしびれを感じる場合には、医者の診察を受けることが重要です。ここでは、手と足のしびれと関係のある病気で、良く見られるものをあげていきます。
感覚鈍麻
しびれは、感覚鈍麻と呼ばれる病気の症状である可能性があります。しびれを伴いながら、感覚が鈍くなっていく病気です。この両方の症状が同時に見られる場合は、ただの一時的な症状ではない可能性もあり、注意が必要です。
循環系のトラブル
循環器系に問題がある場合、散発的にしびれを感じることがあります。また、神経系の疲労や消耗によっても、しびれが起こることがあります。もししびれがひどくなって継続的なものになるような場合は、深刻な病気を示唆している可能性があるため、医者の診察を受けましょう。
ビュルガー病(バージャー病)
閉塞性血栓血管炎(thromboangiitis obliterans,略してT.A.O.)と呼ばれることもあります。これは喫煙と関係のある病気です。初期症状として、虚血と言われる、血流の悪化によって痛みが現れます。患者は手に続いて手の指、足に継続的にしびれと感覚の鈍さを感じるようになります。正しく治療しないと壊疽を引き起こす、非常にデリケートな病気です。
糖尿病
糖尿病は、今日最もポピュラーな生活習慣病の一つで、血糖値が上がることで引き起こされます。しびれは糖尿病の典型的な症状の一つです。血流が悪くなり、その結果手足にしびれを起こします。この症状は潰瘍の現れを示していることがあり、壊疽を防ぐためにも早めの処置が不可欠です。
多発性硬化症
手脚のしびれは、多発性硬化症の初期症状の一つです。さらに、痛みを感じたりその部分が敏感になることもこの病気の特徴です。これらの症状は、患部への血流不足と、神経系のトラブルが原因で起こります。
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急性炎症性脱髄性多発根神経炎(AIDP、別名:ギラン・バレー症候群)
急性炎症性脱髄性多発根神経炎(AIDP)は非常にまれな病気で、神経が筋肉に信号を送るのを妨げます。しびれはこの病気の症状の一つで、特に脚、足先に現れます。ただし、時間が経つと腕や手にも広がっていきます。
むずむず脚症候群
夜になると多くの人に現れる末端のしびれは、むずむず脚症候群という症状と関係している場合があります。しかし、しびれはこの病気の様々な症状の一つにしかすぎません。この病気にかかると、痛み、けいれん、また皮膚を刺すような痛みが起こり、夜になるとひどくなるため睡眠を妨げる原因にもなります。病気の原因ははっきりとは分かっていませんが、貧血、腎不全、末梢神経障害などが関わっていると考えられます。
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手足のしびれのその他の原因
その他の原因としては以下のようなものが挙げられます。
・同じ姿勢での長時間の座りっぱなし、または立ちっぱなし
・神経の損傷
・椎間板ヘルニアによる脊髄神経の圧迫
・カルシウム、カリウム、ナトリウム値が異常
・ビタミン不足、特にビタミンB12
・飲酒・喫煙。なまりが神経にダメージを与えるため
・動物に噛まれる
・ダニ、クモなどを含む虫刺され
・特定の薬の副作用
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