楽しいアクティビティ:二人の関係を維持するウエルネス

02 7月, 2020
健全な関係を維持するための重要な鍵となるウエルネスのパターンがありますが、性心理学や人間関係における心理学では、愛する人との関係において幸福感を得るための行動テクニックを提案しています。それは、楽しいアクティビティを二人で一緒に行うことです。

多くの人が、永遠に続く真実の愛を得るための魔法の薬は何かと考えたことがあるかもしれません。愛する人と良好な関係を維持する秘訣は何なのでしょうか?

二人の関係を、長期間にわたって続けていくための方法はあるのでしょうか?

愛する人との関係において、常に満足のいく関係を作りだす魔法の薬はありませんが、二人で一緒に楽しいアクティビティーに参加することが、関係を良好に保つ重要な鍵となります。

人は皆違い、この世にまったく同じ人は存在しないものの、性心理学と人間関係の心理学において、良好な関係を作り出すのに役立つ具体的な手法が確立されています。これは、楽しいアクティビティを二人で行うことで互いに良い影響を与えるというものです。ここから詳しく説明しましょう。

問題がカップルに影響を与える場合

性的な問題、ストレス、子供、家族間の争い、仕事、お金の問題など、さまざまな対立が人間関係のウエルネスと呼ばれる二人の健全な関係の維持に影響を及ぼす可能性があります。そして、いくつかの問題が重なると、パートナーとの関わり合いに多くの面で影響を与えるかもしれません。

相手に対して腹を立てたり感情面で辛い思いをしたり、そして時には、お互いを拒絶しコミュニケーションが減ってしまうなどの、多くの問題が起こります。また、二人で何かを一緒に行わなくなるのが、よくある状況と言えるでしょう。

二人が楽しいアクティビティを一緒に行わなくなると、問題が悪化する傾向にあります。このような状態は、より大きな問題を引き起こすだけでなく、別の衝突を生み出す主な原因となるでしょう。

これは、パートナー同士の関係における強化因子の抑制が行われていることが原因です。一緒に何かを行ったり、かつてはお互いのお気に入りだったアクティビティーを共有したり、または二人のお気に入りのレストランに一緒に行ったりということや、二人で会話をすることさえなくなるでしょう。

楽しいアクティビティ:二人の関係を維持するウエルネス  問題のあるカップル

多くの人間関係において、問題を引き起こす原因があります。その結果、コミュニケーションを取ることがなくなったり、一緒に時間を過ごしたいという欲求さえなくなる可能性があります。

関係の強化因子と親和性

強化因子は、ある特定の行動パターンによって、その後起こる可能性がある行動への効果を高める刺激となります。例えば、パートナーが、何か美味しいものを作るたびに相手が感謝をしてキスをするなら、料理を作った人は、次はもっと美味しいものを作ろうと努力をするでしょう。

この場合の強化因子はキスです。しかし、二人で何か行動を一緒に行う機会が減ると、どちらのパートナーも強化因子を活用する機会が減ります。

楽しいアクティビティを一緒に行わないと、強化因子を使用する機会がないため、二人の関係を維持する良い効果が現れる可能性がはるかに低下します。つまり、性心理学と人間関係の心理学のどちらにおいても、楽しいアクティビティを二人で一緒に行うことは、関係の維持に役立つ効果的な解決策だと考えられます。

カップルは通常、親密になることで一緒に過ごすようになります。そのため、二人の関係を強化するのに役立つ、二人で一緒に行う楽しいアクティビティーがあるのが一般的です。

最近では一緒に行わなくなった、二人の強化因子となる楽しいアクティビティを再開してみませんか?

一緒に行わなくなったからといって「腐ってしまった」わけではありません。この強化因子が、突然二人の関係に効果的に機能しなくなったのではなく、多くの人がその存在を忘れがちだということを心に留めておきましょう。

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解決策となるセラピーは行動?それとも感情?

夫婦間の問題や二人の関係における問題について考えるとき、行動面での解決策があるとは考えず、むしろ感情面や認知面での解決策を模索するかもしれません。実際のセラピーにおいては、行動面における解決策を感情面での解決策と一緒に活用するのが一般的です。

もちろん、カップル同士の基準となるもの、二人の親しい関係に関わる信念、非現実的で非合理的な期待や帰属理論などの問題に注意を向けることは大切です。結婚生活における何らかの問題やコミュニケーション方法の調整、そしてセックスの改善点などの点について、二人で話し合うのは必要不可欠です。

また、一緒に楽しいアクティビティを行うのは、効果的な行動戦略と呼ばれるテクニックの一つです。この行動テクニックから得られた効果は、カップルにやる気を起こさせます。つまり、行動を変えることで、二人の関係における様々な面が良い方向に機能するとお互いが理解できるため、その後も良好な関係を保つウェルネスに取り組み続けることができるでしょう。

強化因子を増やす方法

楽しいアクティビティを行うことに加えて、二人の関係において効果的で永続的な変化を起こすのに役立つ、行動面の戦略を活用しましょう。

二人の関係を維持するのに役立つウエルネスとしての楽しいアクティビティ

二人の関係が悪化すると、互いに何かを一緒に行うことが嫌になる可能性があります。楽しいアクティビティの問題点はここです。そのため、ゆっくりと時間をかけて物事を進めることが大切です。例えば、8か月以上一緒に外出していないカップルがパナマへ2週間旅行するというのは、良いアイディアとは言えません。

短時間を一緒に過ごすアクティビティは、カップルのうちの一人または二人にとって良い方法です。例えば、犬の散歩、一緒に昼食を作る、または一緒にパンを買いに行くなど、強化因子となるシンプルなアクティビティです。二人の関係が少しずつ改善されるにつれて、パートナーの一人またはお互いが、お気に入りのレストランで夕食を一緒に食べる、映画を見る、またはパーティーに二人で参加するなどのアクティビティを提案するようになるでしょう。

前述したアクティビティで、二人の関係が強化されるのはよくあることであり、今後も二人で一緒にアクティビティーを行う可能性が高まります。関係の悪化でカップルセラピーに通うカップルの多くは、まず一緒にシンプルなアクティビティーを行うと、自然と二人で一緒にアクティビティーを行うようになります。最終的には、セラピストに指示されなくても、二人で夕食用のパンを買いに行ったり行動を共にするようになるでしょう。

これは、行動療法がカップルセラピーを開始してすぐに役立つという事例の一つにすぎません。大切なのは、二人の関係を強化するのに役立つ強化因子を探すことです。

楽しいアクティビティ:二人の関係を維持するウエルネス 特別な日

カップルが二人で一緒に料理をしたり一緒に買い物に行くなどのシンプルな行動が、二人の良好な関係を促進するウエルネスに役立ちます。

特別な日のテクニック

特定のアクティビティを行わずに、強化因子を確立する方法の一つが、「特別な日のテクニック」です。これは、二人でアクティビティなどを一緒に行いたくない場合や、忙しすぎて十分な時間がない場合に効果的です。

「特別な日」を設定し、この日はお互いが必ず相手に集中して過ごすことが求められます。これは、カップルが一緒に何かをする気持ちがないときや、十分な時間がない場合に役立ちます。

週に1日、それぞれが「特別な日」を設定し、1日相手に集中することが求められます。同じ日を選択することはできませんので、1週間のうち違う日を選んでください。そしてお互いに、その日は「特別な日」であることを知る必要があります。

最初はためらいがあるかもしれませんし、不自然で強制されているように感じるかもしれませんが、実際に続けると、お互いが気分良く過ごすことができると感じるでしょう。相手への気持ちを言葉にすること、会話、または行動から二人の関係を強化することができるこの方法は、多くの人から支持されています。

関係の強化因子となる相手への言葉や気持ち、そして行動を続けると、そのお返しとして相手からも同じように強化因子を受け取ります。これは、パートナー同士がしっかりと心に留めておくべき関係の強化方法です。強化因子を受け取ると、お互いに気分が良くなるため、同じように相手にも強化因子を与えようとする効果があります。この方法を使って、パートナー間の衝突や喧嘩を解決することはできませんが、満足感が高まるのは間違いないでしょう。

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健全な関係を促進するために相手の良いところに目を向ける

楽しいアクティビティに加えて使えるもう1つの行動テクニックは、相手の良いところに目を向けることです。二人の関係が悪化すると、かつて愛していたパートナーの良いところやポジティブな面に目を向けなくなりがちです。

相手の持つ良いところに目を向けることで、自分のパートナーの好きなところを通じたコミュニケーションが、二人の関係を維持する強化因子を増やすのに役立ちます。パートナーが作った料理がとても美味しく、食事を楽しむことができたことをパートナーに伝えるなど、身体的、心理的、または日常的な側面から、毎日お互いの良い点を前向きに話し合うことが大切です。1日10〜15分間、3つの良いところを伝えるのが理想的です。

すでにご存知のように、人間関係における幸せを見つけるための特別な鍵はありません。ただし、パートナー同士がお互いに、行動面と認知面において何らかの変更を行うと決めた場合、すべての関係に効果的に機能するでしょう。

この二つは深く連動しています。言い換えれば、行動面で効果的なテクニックを使うことで、認知面の変化を引き起こす可能性があり、逆もまた然りです。したがって、この両方を理解し、それぞれのテクニックを活用して二人の関係を良い状態に保つウェルネスをどう実現できるか理解することが大切です。

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