失恋してしまい、先が見えない時
私は前に進むのをやめませんでした。
とはいっても、そんなに簡単なことではありませんでしたが。底のない井戸に落ちたような気持ちでした。でもそれは私の思い込みのせいでした。「一人っきりだ!」「もうだれも私のことを愛してくれるはずがない!」という思い込みが頭の中で大きく響いていました。
そんな思い込みが頭の中を支配して、拭い去ることができなくなり、どうしていいかわからなくなりました。心理カウンセリングを受け、瞑想して、自分は自分一人でも完全な人間なんだと認識することができて初めて、元恋人を手放すことができました。恋人との関係がうまくいかなくても、人生は進んでいきます。私の人生もそうでした。
彼と別れたからといって、前に進むのをやめない
別れた直後は、闇に覆われた、悲しみに囚われた部屋に閉じこもりたい思いでした。彼のことを振り切ろうと色々な段階で苦悩しました。まず初めに、毎日突きつけられる事実、彼はいないんだ、という事実を受け入れることを否定し続けました。
ある日、疲れ果てて私の怒りは頂点に達し、全てを彼のせいにしました。ひどく傷ついた気持ちでいることに耐えられなくなったのです。全て彼が悪い!と思い込んでいました。必要以上の時間を、この二つ目の段階に費やしたと思います。
その後は、もう他に選択肢がないのではないだろうかという思いから、悲しみに押しつぶされそうになっていました。それでも私は抗い、関係をどうにか修復しようとしました。彼を操ろうとしたり、私が変わるからと訴えてみたり、この関係をこんな形で終わらすこはできない、うまくいかなかったけど、今後はうまくいくはずと言ってみたり。
彼を引き止める為の必死の行動でした。彼がいないと不安で、前に進むことができないと思っていました。自分が好きだったこともやめてしまい、以前のように趣味も楽しめなくなっていました。
長い月日が経った今、彼が私の感情的な脅しに負けずに去ったことを嬉しく思います。今は、現状と向き合い、現実を受け入れることができます。長い間、自分で暗闇の悲しみに溢れた部屋に閉じこもっていましたが、受け入れることを知り、ようやく抜け出すことができました。
とうとう選択肢がなくなり全てに疲れ果ててしまい、あの暗い部屋に閉じこもったままでいるか、ドアを開けて先に進むかのどちらかしかなかったのです。私は覚悟を決めてドアをあけました。その時初めて、彼との関係がうまくいかなかったからといって、自分の人生に終わりがきた訳ではないということに気づいたのです。
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彼との関係がどうなってしまっていたのか
情熱的、依存的、あなたのもの、わたしのもの。。。よく「愛」とは過大評価されがちです。
私たちは、付き合っている相手のことを、自分が所有していると勘違いしがちです。ですから、嫉妬したり、状況をコントロールしようとテクノロジーを駆使して彼の自由を奪ってみたりしてしまうのです。いつ知り合ったの? いつから連絡をとってないの? どうしてその人の連絡先を知ってるの? その女性と連絡とるの? どうして?
そんな考えが頭から離れず、おかしくなり、どんな関係だったのか? どうなってしまうのか? と想像してしまいます。時間があれば、自ら進んで余計な想像をしてしまうのです。
ここで少し、別の人間関係を考えてみましょう。両親との関係、兄妹との関係、友達の関係。それらの関係と共通していることはありませんか? 無理強いさせたり、我慢したりせず、相手が幸せなら自分も幸せな気持ちになりますよね。でも恋愛関係では、そういった風にできません、なぜなら恐れているから。
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一人にされてしまう不安、見捨てられてしまう不安、新しい相手を見つけられないかもしれないという不安、チャンスを逃してしまうという不安。こういった不安な思い込みと賢く付き合っていくこともできたのに、逆に私と彼の関係を壊してしましました。不安が原因で何かにしがみついても、いい結果は得られません。最後には負けてしまうのです。恋愛関係においても同じことが言えるのです。
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