背筋の生体構造を解剖学を通じて詳しく学ぼう!

25 6月, 2020
背筋と呼ばれる背中の筋肉は、私たちに人間の体にとって大切な場所であり、解剖学的視点から詳しく学ぶ必要があります。背中の筋肉の中には、姿勢の維持に関わる筋肉だけでなく、人間の基本的な体の動きをサポートする筋肉もあります。今回の記事では、背筋について知っておくべきことを、解剖学を通じて学んでいきましょう。

背筋は、肩の間にある背中の領域の筋肉にとっては特に興味深い生体構造をしています。今回の記事では、背中の最も重要な筋肉のいくつかとその働きについて説明します。

背中

全体として、背中は2つに分割することができます。

  • 胸郭部:上肢や肺や心臓などの胸部の臓器につながる背中の上部です。
  • 腰部:背中の下部で、胸部の下にあり、腰椎と、肝臓や腸などの腹部臓器につながっています。

解剖学的に見る背筋の生体構造は、基本的には、人体の中で占める位置と、接続する他の構造との関わり合いからその機能を定義します。これらの筋肉は、体の姿勢を維持しながら、体幹の3つの基本的な動きである屈曲、回転、伸展をコントロールします。

職場で起こる一般的な怪我は背部で起こることが多いため、産業医学の分野においても一般的な研究対象です。

背中の筋肉は、胸部と腹部の器官を保護し、外部から隔離する壁の一部を形成します。背中の筋肉の中でも最も小さいサイズのもののいくつかは、腕が動くメカニズムの一部です。

この記事では、すべての背中の筋肉については説明しませんが、私たちの毎日の生活と関連のあるものを選んで、その概要を説明します。特に、筋肉の位置、つまり深さに応じて、深背筋、真ん中の背筋、浅背筋に分割し、それぞれの筋肉が何であるかを学んでいきましょう。

背筋の解剖学:深背筋

この筋肉群は、表面から遠く内臓と脊椎に近い筋肉です。一般的な筋肉群として、首から仙骨まで伸び、基本的で重要な機能を果たします。その一つが、全身の姿勢をコントロールする機能です。

早速、そのいくつかを見ていきましょう。

脊椎:脊椎とは椎骨とよばれる骨が連結したもので、脊椎の棘突起と横突起の間は筋肉と靭帯に付着しています。近年の科学的研究から、悪い姿勢がこの部分にどれほど悪影響を与えているかが明らかになりました。

次の2つのタイプがあります。

  • 棘間靭帯は、さまざまな椎骨の棘突起を結合し、脊椎を伸展させます。
  • 横靱帯は横突起と同じで、横方向の動きを担当しています。

仙腰靭帯:この靭帯は、骨盤や脊椎を結合し、いくつかの頸椎につながっています。背骨を伸ばしたり、胴体を側面に傾ける際に重要な役割を果たします。

背側の鋸筋:後上部の鋸筋と後下方鋸筋の2種類があります。この筋肉は呼吸力学に関わり、胸部が息を吸い込んだり吐き出したりするのを助けます。また、脊椎から始まり肋骨に入ります。

こちらもご参照を:脊柱と内臓との間のつながりとは?

真ん中の背筋

背筋の生体構造を解剖学を通じて詳しく学ぼう! 背中のイラスト
深背筋は、脊椎が姿勢を維持するのに役立ちます。

この筋肉群の機能は、肩甲骨の動きを調節するものと説明することができ、肩甲骨として知られている骨と直接つながっています。肩甲骨は肋骨とともに、他の関節のようには構成されていないため、「偽関節」と呼ばれることもあります。そして代わりに、前鋸筋という筋肉の上にある骨表面(肩甲骨)と言われます。

ここには、2つの興味深い筋肉があります。

  • 肩甲骨挙上:これは肩甲骨の挙上であり、肩甲骨の機能により、上肢の筋肉として分類することもできます。肩甲骨から始まり、頸椎に達します。
  • 菱形筋:この筋肉が収縮すると、内転運動の際には肩甲骨が脊椎に近づきます。僧帽筋の深部にあり、棘突起から起こり、外下方に斜走し肩甲骨の内側縁に付きます。その菱形の形状からこの名前がつきました。

背筋の解剖学:浅背筋

浅背筋と呼ばれる筋肉群は、ボディービルや筋肉の美しさと深く結びついているため、一般的にもよく知られている筋肉が多くあります。この部分の背筋を鍛えて発達させるような運動を定期的に行うことで、特徴的な筋肉の形が生まれます。

もちろん美しさのために鍛える人も少なくありませんが、機能面でも重要な役割を果たす筋肉です。浅背筋は、肩関節の動きに深く関与しています。

背筋の生体構造を解剖学を通じて詳しく学ぼう! 美しい背筋
背中の浅い場所にある浅背筋:の生体構造は、審美的な機能を果たすだけではありません。

詳細はこちらから:1日2分でできる背骨のストレッチ

浅背筋の中でも重要な筋肉を2つご紹介します。

僧帽筋:最大の筋肉の1つであり、骨に接続する部分がいくつかあります。 頭蓋骨の後頭骨、頸椎、鎖骨、胸椎、肩甲骨に接続します。 僧帽筋の機能は次のようなものです。

  • 肩の外転
  • 肩甲骨から脊椎へあげる動きと肩甲骨の安定
  • 肩甲骨を下げる

広背筋:脊柱の最後の部分と、肋骨の最後の3つを形成する体の部分から始まります。 薄く平らで、三角形の形状です。 腕が固定点として機能するときには、胴体を持ち上げます。

今回の記事で、体と筋肉について学ぶことの面白さを少しでも感じていただけたら幸いです。

  • Sobotta, Johannes. Atlas de anatomia humana. Vol. 2. Ed. Médica Panamericana, 2006.
  • Norris, Christopher M. La estabilidad de la espalda. Editorial HISPANO EUROPEA, 2007.
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  • Cassan, Adolf. Atlas de anatomía. Grupo Editorial Norma, 2003.