脊柱側彎症の予防と矯正に役立つエクササイズ4選
装具や外科的手術の補完となる、脊柱側彎症の予防や矯正に役立つエクササイズがあります。
今回の記事では、その中の4つをご紹介します。
医師の指導の元で正しく行う治療に加えることで、背骨、胸郭、肩、骨盤などのバランスを保ちながら姿勢を矯正するのに役立ちます。
症状に関係なく、必ず医師の診察を受けて正しい治療を行ってください。
脊柱側彎症とは?
脊椎側湾症は、背骨の安定性に影響を与える脊椎の異常な湾曲です。
脊柱側彎症は、脊椎に横向きの湾曲を引き起こす状態です。
ただし、患者のほとんどの湾曲率が5%以下であり、この場合は深刻な問題とは見なされていません
脊柱側彎症と診断されるためには、湾曲率が5%を超えなければなりません。
脊柱側彎症を発症していても、その湾曲度合いによっては、普通の生活を送ることができる場合もあれば、矯正するための治療や手術を受ける必要がある場合があります。
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原因
脊柱側彎症は通常小児期に現れますが、成人期に発症することもあります。
現時点では正確な原因は不明ですが、遺伝、骨盤の不均等な位置、脊椎手術、膝や足のずれなど、さまざまな理由で発生する可能性があります。
脊柱側彎症の矯正は、診断の時期と治療方法によって異なりますが、予後は良好です。
発見と診断が早期であればあるほど、良いとされています。
脊柱側彎症を予防するのに役立つアドバイス
脊柱側彎症をすでに発症している場合は、体、特に脊椎に注意することで、毎日の生活の中で姿勢を矯正するのに役立つでしょう。
脊柱側彎症の予防と姿勢の矯正に役立つのがスポーツで、脊柱全体の軸方向の正しく矯正するのに役立ちます。
- マインドフルネスの実践:マインドフルネスは、昔から痛みを軽減するのに役立つことが証明されています。
- 姿勢に気をつける:日常生活の活動の中で、座っている時、立っている時、仕事中、そして何かを持ち上げたり掴む時などの姿勢に気をつけてください。特にスポーツをする時の姿勢には要注意です。
- ストレスを溜めない:ストレスが姿勢や脊柱側彎症に影響を与える可能性があるため、できる限りストレスを解消して溜めないように気をつけましょう。
- ストレッチと筋力トレーニング:脊柱側彎症の予防と矯正に役立つ運動を定期的に行いましょう。
脊柱側彎症の予防と矯正に役立つ運動
脊柱側彎症の予防と矯正に役立つ運動を始める前に、必ず医師の診察を受けて、運動を開始しても良いのかを確認してください。
脊椎の湾曲のタイプに応じて、矯正に専門的な治療が必要になることがあります。
これらのエクササイズは、子供の成長期が終わる前に脊柱側彎症を治療するのに特に適していますが、成人が生活の質を改善するのにも役立ちます。
目標は、週3回行って脊柱側彎症を予防することです。エクササイズの所要時間は20分で、自宅で行うことができます。
1. 骨盤に効くヒップブリッジ
脊柱側彎症に役立つエクササイズ:ヒップブリッジ
脊柱側彎症に悩んでいる人にお勧めなのが、ヒップブリッジです。
- マットなどを敷いた床の上に仰向けになり、膝を曲げます。腕は体の横でリラックスさせてください。
- 腹部を引き締めながら、骨盤領域を写真のように天井に向かってあげます。
- 背中がまっすぐな状態になったら臀部と腹筋を引き締めながら、5秒静止します。
- 最初の位置に戻ります。
2. アーム&レッグリフト
脊柱側彎症の予防に効果的なエクササイズをご紹介します。
- 自分の手と膝を床の上に起き、四つん這いの姿勢になります。
- 腕はまっすぐに、そして膝は90°の角度に保ちます。
- 右脚と左腕を同時にゆっくり上に向かってあげたら、10秒静止したあと最初の位置に戻ります。
- 左脚と右腕を同時にゆっくり上げてから10秒静止し、開始位置に戻します。
- 12回繰り返してください。
3. プランク
脊柱側彎症に役立つエクササイズ:プランク
プランクは、背中と姿勢への高い効果が期待できるエクササイズです。
アイソメトリックエクササイズと呼ばれる等尺性運動の一つで、ある特定の姿勢を保持して筋肉を引き締めます。
正しい姿勢を維持すれば、肩、腹筋、そしてもちろん背中に高い効果が得られるでしょう。
頭から臀部にかけて、まっすぐな一直線を描くことが大切です。
膝が曲がったり、肩や背中に負荷がかからないようにしてください。
ただし、つま先と手で体重を支えられない場合は、膝をつく方法もあります。
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4. キャット・アンド・カウポーズ
これは、脊柱側彎症の予防に役立つ最も簡単なエクササイズの1つです。
- 両手と、両膝を床の上に置いて四つん這いの姿勢になります。
- 腕はまっすぐ、膝は地面に触れ90°の角度を維持してください。
- ゆっくりと息を吐きながら腹部を引き締め、おへそを覗くよう背中を丸めます。
- 息を吸いながら、おへそと胸を離して肩甲骨を収縮します。視線を天井に向けて胸を開きます。
今回ご紹介したエクササイズは、脊柱側彎症の予防や矯正に役立ちますが、 腰痛などの症状が悪化している場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
患者にとって最適な治療法を提示する医師の診断は最優先事項であり、これらのエクササイズや自然療法はそれを補完するものと考えて、医師の指導のもとで行ってください。
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