生理食塩水の用途とは

6月 8, 2020
生理食塩水はシンプルでありながら非常に便利なものです。いくつもの用途があり、脱水により命が危険に晒されている時に助けになることだってあります。この記事で詳細をご紹介いたします。

生理食塩水は、単に食塩水と呼ばれることもあり、自宅でも簡単に作ることができます。専門家による議論がされたこともありますが、医学における生理食塩水の有用性は現在は認められています。

食塩水は水と塩で構成されるというそのシンプルさが魅力で、手作りができます。濃度は0.9%なので、つまり人間の血液と同じ濃度に作られます。

濃度が同じということは、「等張液」と呼ぶことができ、血液も生理食塩水も互いに濃度が同じことを意味します。この特性があるので、生理食塩水を人体に使用しても安全なのです。

生理食塩水は1896年に発明されました。オランダの科学者ハルトフ・ヤコブ・ハンバーガーが溶血研究に使用するために生み出しました。ハンバーガー博士は元々医療にこの液体を使うつもりではなかったのですが、最終的には医療に役立つものを発見したことになりました。

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生理食塩水の使用

生理食塩水には多くの使い道があります。循環器系に注入することにより、体の内外で使用できます。最も一般的な用途は次のとおりです。

  • 洗眼剤およびコンタクトレンズ。目やレンズに細菌が侵入するのを防ぐために、触れる液体が無菌であることが重要です。通常、眼球用の生理食塩水は小さなボトルに入って薬局で売られています。
  • 傷口の消毒。食塩水は、傷口をきれいに洗うために最もよく使われる液体の1つです。その他の消毒剤と同様に、感染を防ぐのを助けます。
  • 鼻用。鼻づまりや上気道に溜まった粘液の除去に使われます。注射器や吸入器を介して使用することができます。重力の力が相まって、生理食塩水により分泌物が移動します。また、アレルギーによる鼻炎と鼻づまりに苦しむ患者に食塩水を勧める人もいます。分泌物だけを排出するのではなく、アレルギー物質も流してくれます。その他にも、鼻の手術後に、消毒の一環として食塩水が推奨されることもあります。
  • 水分補給。体内の水分が失われたことより脱水状態や血圧低下にある場合、生理食塩水が失われた水分に取って代わります。この場合一般的に、静脈内に高速で食塩水が投与されます。この処置は、重度の胃腸炎、大量出血、広範囲な火傷などに役立ちます。
  • 噴霧療法。食塩水をネブライザーに注ぎ、気道に送ります。インフルエンザ、副鼻腔感染症、気管支炎の患者に効果があります。
生理食塩水 傷口の消毒

様々なところで見かける生理食塩水

生理食塩水はさまざまな形で見られます。

  • バイアル瓶。小さな薬瓶で、蓋を閉じている間は無菌に保たれます。どこにでも簡単に持ち運ぶことができ、蓋を開くと無菌状態ではなくなります。ただし、非常に小さいサイズのため、ほとんどの場合、2回以上使用することはありません。
  • 滴下型。点眼用や噴霧用。
  • スプレー型。主に鼻洗浄を目的。薬局で手に入ります。バイアル瓶のように、どこにでも簡単に運べます。
  • ボトル。大量に食塩水を必要とする場合に使われます。たとえば、傷口を洗ったり、火傷の手当てをする時などです。
  • 静脈点滴。サイズは多岐にわたり、病院で使用されます。容器は、医療従事者が患者の静脈に挿入する際に使用する、端にシリンジ(注射筒)が付いたチューブに取り付けられます。患者に水分を補給し、投薬管理を容易にします。

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生理食塩水 瓶
生理食塩水には、様々な使用方法があり、どれを選択するかは目的によって異なります。

自家製食塩水

上で触れたように、自宅で食塩水を作ることができます。消毒済みの傷跡を清潔に保つためなど、役立つ場面がいくつかあります。ただし、手作りの食塩水は無菌ではないことをお忘れなく。

自分で作るには、小さじ1杯の食塩を250ccの水に注ぎます。必要に応じて、同じ比率で増やしてください。使用後は清潔な瓶に保管しましょう。ただし、48時間内に使い切ってください。使い切れない場合は処分する必要があります。

常温または冷蔵庫で保存できます。どちらの方法の方が長持ちなのかは、科学的な結論は出ていません。「常温」はつまり室温のことですが、極端に暖かい部屋では保管できませんのでお気をつけください。

生理食塩水についてお読みいただいたので、必要な場合はこれで躊躇なく使用できますね。生理食塩水は、時には人命を救うことができる非常に便利でシンプルなものなのだと覚えておきましょう!

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