両親を失った後の世界の生き方

8月 7, 2016
誰の人生にも起こることですが、誰一人として自分の両親を失うことに対して心の準備はできてはいません。その状態を受け入れるためには充分な時間を必要とします。

親が子より先に亡くなるのは仕方のないことです。ですが、私たちの人生にたくさんのことを与えてくれた人たちの死を受け入れることは容易なことではありません。

大切で温かい家族の強い絆があれば、それがどんな別れであっても、誰しも不安に駆られることでしょう。この先、生きていく上での困難に立ち向かう知恵やアドバイスが必要な時誰に助けを求めればいいんだろう?と。

親の死というものは、決して癒えることのない喪失感となります。しかしそれでも私たちは、心にできたその空洞と共に生きるすべを学び、自分たちの心に生き続ける素敵な思い出や家族の写真、両親が残してくれたもので痛みを和らげていくことができるのです。両親が与えてくれた優しさや強さ、知恵や記憶はいつまでも私たちのものであることに変わりはありません。

さて、それではもう少し詳しくこの困難に立ち向かう手段についてご紹介しましょう。もしもあなたが両親を失ってしまったときに、その苦難に打ち勝つための自分なりの方法を見つけ出せるように。

両親を失うことに前もって心構えができている人なんていません

喪失の痛みは、私たちの両親とともに気づきあげてきた絆の延長にあります。それは、それぞれが別の家族を作り独立して暮らしても関係ありません。進学や就職で両親を地方に残して都会に住んでいたり、結婚して自分たち自身が親になり遠くで暮らしている場合もあるでしょう。

愛する者と築く絆は時間も距離をも超えて成り立つ。

精神的な部分では、私たちは子供の時と変わらず、父親の愛情や勇気をくれる母親の自信に満ちた眼差しを必要としているのです。そしてそれは、ほかの誰でもない、両親でなければできないこと。

私たちは社交的で感情的な生き物です。誰もが両親との間に築く絆はとても心の奥深くからあり、その親を亡くした時には心が打ち砕かれどうしていいか判らなくなってしまうのです。その大きな悲しみから鬱になってしまう方もいるくらいです。

それでは、さらにもっとよく見てみましょう。

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この心の痛みの経験はひとりひとり違うもの

その痛みは、私たちが愛する誰かを失ったことを受け入れるためにそれぞれが通る過程です。そういった深い悲しみは、多くの場合次のような段階を経験します。

  • 拒否
  • 怒り
  • 交渉
  • 感情的な痛みの現れ
  • 受け入れ

これらは最も一般的な過程ですが、たいてい1-3か月の期間を要します。また、それぞれの人が違った方法でこの悲しみを乗り越えていくということを理解しておく必要があります。

なので、たとえ兄弟やほかの人たちが、あなたほど強い悲しみに暮れていないように見えても、そのことについてあれこれ言うべきではないということです。彼らは彼らなりに悲しみ、乗り越えようとしているのですから。

心の痛みはそれぞれ全く違う路を通り、すべての人が同じようにうまく路を作れるわけではないのです。ことに日本人は自分の感情を表に出すのが苦手な方も多いので、外見上は以前と変わらないようにふるまっているように見えるかもしれません。

あなたが最も心から安堵できる、あなただけの〝路”の作り方を見つけましょう。親しい人たちと語らう、一人きりの時間を過ごす、昔の写真を見たり涙が枯れるまで泣くというのもいいかもしれません。

苦しみは時が過ぎるほど少しづつ小さくなっていきます。たとえその時は信じられなくとも、いつかは前へ進むことができるのです。

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別れを言えずに失ってしまったら、どうしたらいいの?

両親を失う理由にはいろいろな違った場合が考えられます。長い闘病の末、事故、突然の心臓発作など…

  • お別れの言葉や感謝の言葉を言えずに亡くなってしまった場合には、特にひどく傷ついてしまいます。
  • 時には、喧嘩や誤解をしたまま亡くなってしまう場合などがあり、この場合は死を受け入れるのがとても困難になるでしょう。
  • 私たちは時間を戻ってやり直すことはできません。ただ、親というのは自分たちの子供らがどんなに両親を好きでいるかを分かっている、ということに自分の思いや感情を向けることは残された私たちにできることです。

思い出を誇るために笑顔を取り戻しましょう

両親を失うという経験は深い傷を残し、しかもそれは完全に癒えることはありません。しかし、彼らなしで生きていくすべを身につけ幸せになること可能です。

そのために次のことを気に留めておいてください。

  • 私たちが悲しみに支配されたまま生きていくことを、両親が望んでいるわけがありません。とても難しいことのようですが、亡くなった両親のためにも笑顔を取り戻し、彼らの思い出を誇って生きるために幸せになりましょう。
  • あなたに強さを与えてくれるような特別な瞬間などの、いい思い出で心をいっぱいにしましょう。
  • 父親や母親と共に過ごした最高の日々は、今度はあなたの子供たちへと受け継いでいける心の贈り物なのです。それは愛情の遺産であり、人としての成長を支え、自分たちのルーツに触れることにもなります。
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私たちは誰しも、いずれは予期せぬ別れに直面しなければなりません。けれども、私たちが今分かち合っている愛情が、明日へと進む強さとなるのです。今を生きることを学び、愛する者たちと共にいられる間は、めいっぱい心から一緒の時間を楽しんでください。

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