ライ麦とスペルト小麦で作る自家製パンのレシピ
小麦で作るパンは、多くの家庭で食べられていますが、市販されているパンの多くは、精製された小麦粉、澱粉、そしてナトリウムの含有量が高いため、あまり身体に良い食品とは言えません。
最近ではパンを食べないようにする人も増えてきましたが、パンが好きな方のために自宅で簡単に手作りできるパンをご紹介します。
ライ麦とスペルト小麦で作るとても美味しいパンですよ!
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精製された小麦粉で作る白パンとは異なり、今回ご紹介する自家製パンは栄養価の高い全粒穀物を使います。
ライ麦とスペルト小麦は、どちらも健康を促進する食物繊維、抗酸化物質、ビタミンBが豊富に含まれています。
ライ麦とスペルト小麦で作る自家製パンの利点
従来の小麦パンの代わりに、健康に良い材料を使って作る自家製パンの人気が高まっています。
その中でも、ライ麦とスペルト小麦で作る自家製パンは、手軽に美味しいパンを自宅で作ることができるお勧めの方法です。
スペルト小麦は「古代小麦」と呼ばれることもある穀類で、最近では販売している店舗も増えてきました。
またネットでも購入することができるため、手軽に材料が手に入ります。
ライ麦とスペルト小麦は消化の良い穀類で、健康維持や理想体重の維持に最適な栄養素が豊富に含まれているため、食生活に取り入れたい食品の一つです。
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ライ麦の利点
ライ麦は、必須ミネラルやアミノ酸に加えて、鉄分が豊富に含まれていることでも際立っています。
精製された穀物の代替品としてライ麦は人気の全粒穀類で、栄養面では、1日に必要な鉄分の最大18%を網羅するほどです。
ライ麦には、他の穀類よりも、リン、マグネシウム、ビタミンB、そして食物繊維が多く含まれています。
さらに、精製された炭水化物とは異なり、血糖値が急上昇せず、炭水化物をエネルギーとして使用することができます。
ライ麦には他の穀類には含まれないアミノ酸であるリジンが含まれています。また脂肪分は1.7%のみであることに加えて、フリーラジカルによるダメージを軽減するのに役立つ抗酸化物質を豊富に含んでいます。
ライ麦の効果をご紹介します。
- 心血管疾患の予防効果
- 消化機能の改善
- 高コレステロール値を軽減
- 糖尿病のリスクを低下
- 減量をサポート
スペルト小麦の利点
スペルト小麦には複合糖質が多く含まれているため、糖がゆっくりと吸収されます。
スペルト小麦は、健康に良い炭水化物、タンパク質、ビタミン、そしてミネラルが豊富に含まれています。
一般的な小麦よりも消化しやすいグリセミック指数の低い食品なので、糖尿病や代謝障害を発症している人にお勧めです。
スペルト小麦の栄養価
- 炭水化物 最大75%
- タンパク質 15%
- 脂肪 5%
- 豊富な食物繊維
- ビタミンB1とB2
- カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどのミネラル
- リジン
ライ麦と同じように、スペルト小麦には、体では合成されないアミノ酸であるリジンが含まれています。
リジンは、カルシウムの吸収を改善し、ホルモンを正常に生成しながら免疫系を高める効果があります。
ライ麦とスペルト小麦を使った自家製パンの作り方
とても作りやすく、色々な食事に合う美味しく万能な自家製パンです。
特に、朝食、軽食、そして昼食や夕食の時にはスープやパスタを添えて食べましょう。
スライスをして冷凍すれば、あとでトーストとして楽しむことができます。
早速レシピをご紹介しましょう!
材料
- 水 1カップ(250 ml)
- ライ麦粉 1/2カップ(100 g)
- スペルト小麦粉 2カップ(400 g)
- 新鮮な酵母(砕いたものまたはパウダー)大さじ1(20 g)
- 塩 小さじ1(7 g)
作り方
- 水を少し温めたら(35°C 以下)酵母を入れます。
- ボウルの中にライ麦の両方をボウルに入れてよく混ぜます。
- 混ぜた粉の真ん中に穴をあけたら、酵母と水をゆっくりと注ぎます。
- すべてがよく混ざるまで生地をしっかりと捏ねてください。滑らかで均一な生地を作ります。
- 生地を休ませます。生地をボール状にまとめたら布巾やラップで覆い、暖かく乾燥した場所に置きます。
- オーブンを220ºCに予熱します。
- 生地のサイズが2倍になったら、成形します。
- 大きいパンを作る場合は、必要に応じて型を用意しましょう。小さなロールを作る方法もあります。
- パンを再び、30分間発酵させます。
- 約220ºCの予熱されたオーブンに移し、25分間焼きますが、常にオーブンを確認してください。
- お好みの焼き色の仕上がったらオーブンから取り出し、冷却ラックで冷まします。
- ライ麦とスペルト小麦で作る自家製パンのレシピをぜひお試しください!
- 今回の材料の利点とレシピを学んだ後は、早速家族やお友達とこの美味しいレシピを試してくださいね!
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