オキシメタゾリン点眼薬

充血した目の症状緩和に処方されるのが、オキシメタゾリン点眼薬です。使用する前には、必ず副作用について知っておきましょう。
オキシメタゾリン点眼薬

によって書かれた 編集チーム

最後の更新: 22 12月, 2022

オキシメタゾリン点眼薬は、結膜血管の局所血管収縮に使われる典型的な点眼薬です。専門用語を使うと、オキシメタゾリンは、直接作用とアゴニスト活性のある交感神経刺激薬です。血管内皮のα-2a 受容体に直接作用する為、血管収縮を引き起こします。

オキシメタゾリンを点眼すると、数分で作用するでしょう。そしてその影響は、6時間以上持続します。また、充血が再び起こる傾向は低いでしょう。

今日は、オキシメタゾリンについてお話しします。一体どんな薬剤なのか、そしてどのように作用するかを知りましょう。

オキシメタゾリン点眼薬の使い方

目薬を点す女性

オキシメタゾリンは、目が赤くなったときの症状緩和に使われます。アレルギーや目の疲れなどからくる軽い目の炎症に処方されます。

6歳以上の子どもと成人の使用量は、炎症を起こしている目に8時間ごとに1〜2滴です。正しく点眼するには、目を大きく開け、下の瞼の内側に点眼します。点眼薬の先を直接指や目につけてはいけません。点眼したら、数秒間瞬きしないようにしましょう。点眼を始めて3日経っても症状が改善されない場合は、使用を中止し、眼科医に相談しましょう。

眼科のオキシメタゾリンの禁忌

オキシメタゾリンの活性物質や賦形剤、その他の交感神経興奮薬に対して過敏性のある場合は使用しないでください。

また、閉塞隅角緑内障の方、遺伝的素因のある方も使用を控えましょう。高血圧で抑えるための対処をしていない方、心臓の病気を持つ方、高血糖症、甲状腺機能低下症の方にとっても、オキシメタゾリンは適切な薬剤ではありません。

オキシメタゾリン点眼薬を使う際の注意

オキシメタゾリン点眼薬を乱用したり長期的に使うことで、薬剤を吸収しすぎたり副作用が起こるかもしれません。以下に当てはまる方は、特に注意しましょう。

  • 狭心症の方やジゴキシンを服用している方
  • 抗うつ薬で治療中の方
  • メチルドバを服用している高血圧の方
  • フェノチアジンを服用している方
  • 前立腺の疾患の方
  • 深刻な目の炎症を起こしている方
  • 18歳以下の方

オキシメタゾリン点眼薬を多用すると、慢性の充血を緩和するために依存してしまうかもしれません。コンタクトレンズを着用している方は、オキシメタゾリン点眼薬を点眼する前にコンタクトレンズを外しましょう。点眼後は15〜20分置いてから再びコンタクトレンズを着用しましょう。

妊娠中や授乳中の影響に関しては、有害であるという報告はありません。また、母乳を通して物質が排出されるかどうかは、未だわかっていません。ですが、可能性として考えられるということも覚えておきましょう。

副作用

目ぐすりをさす女性

オキシメタゾリン点眼薬の副作用として、目に刺激や痛みなどが報告されています。また、使う量が過剰であったり、使い続けてしまうと、全身吸収につながります。中枢神経系(CNS)が過剰に刺激を受けたり、逆説的なうつ病、心血管虚脱、ショック状態、そして最悪の場合は昏睡状態に陥ることがあります。眠気、体温の低下、高血圧、無呼吸、意識消失など、中枢神経系の機能の抑制が起こるかもしれません。

 

オキシメタゾリン点眼薬の相互作用

オキシメタゾリン点眼薬を使用した際の薬の相互作用は、以下のようなものがあります。

  • 現在またはここ2週間の間に、三環系抗うつ薬、モノアミン酸化酵素阻害剤、メチルドーパを服用している人
  • フェノチアジンや、気管支拡張薬などの喘息薬で治療中の人
  • 同じ時に複数の種類の点眼薬を使う場合は、5分以上間を開けなくていけない
  • 点眼薬を開けたら28日以内に使い切る。長く保たせたい場合は、光の当たらない28℃以下の場所に保管する

まとめ

目が充血した時には、オキシメタゾリン点眼薬が効果的でしょう。ですが、3日以上使用しないでください。3日使用しても改善が見られない場合は、眼科医を再度受診しましょう。


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