尿の色から分かるあなたの健康状態

· 6月 13, 2017
通常、尿は黄色から透明がかった色をしています。体内の水分量によっても変わりますが、不足したものを指し示すインジケーターの役割もしています。これからはもっと尿の色に注目してみましょう。

尿の色というのは、自分の健康状態を知るための一つの指標になり得ます水分の摂取量は適切であるか、何か体に異変が起きていないかなどあらゆる事が分かるのです。つまり、尿を見分ける方法さえ知っていれば、実際に今トイレに行って、簡単な健康診断ができるというわけです。

という事で今日は、尿の色に関するあれこれをご紹介したいと思います。

オハイオ州のクリーブランドクリニック(Cleveland Clinic)は、アメリカでも最大級の病院で、健康に関する研究を行なっているチームが統計資料や役に立つ情報などを発信しています。その中の一つが、人間の 尿の色 を見分けることのできる「インフォグラフィック」です。

このグラフィックに描かれている色と自分の尿の色を見比べることで、あなたの健康状態が一目で、ある程度分かるという仕組みになっています。気になる方は英語版ですが、コチラからアクセスする事ができます。

以下ではその表に描かれている代表的な尿の色を見ていきましょう。

尿の色から分かるあなたの健康状態

さて、このグラフを用いて自分の体内の水分量を確認したい場合は、黄色の濃さを照らし合わせることで判断できます。しかし、グラフにはピンク、赤、オレンジ、紫と言った区分けも存在しております。もし 尿の色 がこのような場合は水分量以外の要因が考えられるという事です。

透明、もしくは透明に近い色

これはしっかりと水分を摂取している証拠です。もしかしたら、少し飲む量を減らしても良いぐらいかもしれません。しかし、油断は禁物です。というのも、もしかしたら、尿が無色透明であるのは糖尿病が原因であるかもしれないからです。

日本大学医学部泌尿器科学系の高橋悟主任教授は、日刊ゲンダイの取材に対して「無色透明の尿は糖尿病のサインであるかもしれない」と答えています。すなわち、糖尿病になると血中の糖度が高くなり、浸透圧の影響で血液中に大量の水分が引き取られていく可能性があるのです。そして、そうして血液中に吸収された水分が、尿としてそのまま排出されるため、無色透明になっているだけかもしれないワケです。

したがって、もし水やコーヒーをそんなに飲んだ覚えがないのに、何日も続けて無色透明の尿がで続けるようになったら、病院にいく事をオススメします。なんでも、この症状は糖尿病の初期段階から現れるようですので、問題の早期発見にも繋がるかもしれません。

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黄色

尿の色と言えば黄色ですが、同じ黄色でも色のトーンで意味も変わってきます。そもそも尿がなぜ黄色に染まるかというと、赤血球を分解する過程で生成されるビリルビンという成分が黄色だからなのです。すなわち、体内の水分量が多ければ尿量が増えて透明に近づいていく一方、水分量が少なければビリルビン(腸内を通った後はウロビリノーゲンとなりますが、これも黄色)が相対的に濃くなるという事なのです。

したがって、尿の色を見る事で自分の体に合った水分補給を行う事ができるようになります。

・麦わら色:これが最も正常な色だと言われており、体内の水分量も適切です

・暗めの黄色:これも正常の範囲内と言えます。が、もう少し水分を摂るよう心がけましょう。

・琥珀、もしくははちみつ色:ここまで来ると水分量が足りないと思われます。もっと水を飲むようにしましょう

・シロップ、もしくはダークビール色:さてこれはむしろ茶色と言っても差し支えのないレベルの色です。これはかなり水分が不足しているサインです。が、最悪の場合肝臓に問題がある場合も考えられます。とりあえず、もっと水を飲むようにしてみて、それでも色が変わらないようならお医者さんに診てもらうようにしましょう。

尿の色

もしビーツやブルーベリーなどを食べた後にこの色の尿が出たなら、おそらくそれは心配ありません。しかし、もし心当たりがないにも関わらず赤色の尿が出ているとなれば、それは血液が混ざっているという事です。

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もちろん、何も問題がない場合もあります。しかし、例えば脇腹や膀胱付近などに痛みを感じているのであれば、結石や膀胱炎、痛みがなかったとしても腫瘍や感染症など、あらゆる病気が考えられます。一刻も早く病院に行きましょう。

オレンジ

オレンジの尿は、黄色と赤色が混じったような色の尿ですが、これにもいくつかの原因が考えられます。

・水分摂取量が少ない。

・ビタミン剤(特にはビタミンB2)などを服用している。または食生活が乱れている。

肝臓や胆管に問題がある可能性も考えられます。

尿の色を観察している女性

もし水分摂取などを改善しても、オレンジ色の尿がで続けているようなら病院に行って診察してもらいましょう。それで何も問題が無いと分かればそれに越したことはありませんし、もし問題が見つかったなら治療をしていけば良いのです。

青や緑

これは稀にみられる先天性の高カルシウム血症や、他にも「緑膿菌感染症」という病気に感染している可能性も考えられます。確かに、特定の食べ物を食べた時や、薬を飲んだ際にその色素成分が出てきているだけ、などおおごとでは無い場合もあります。

しかし、今までこのような尿が出たこともなく、普段と変わらない食生活を送っており、最近薬を飲んだ覚えも無い、なんていう場合は念のため病院に行ったほうが良いでしょう。

泡立っている

これは色とは少し違いますが、大事な指標の一つです。尿が泡立つということは、尿の粘稠度が高まっているということです。尿の粘稠度を上げる要因はたくさん考えられます。

例えば、体内の水分量が少ないと尿の粘稠度が高くなります。つまり、水分の摂取量が追いついていない可能性があるという事です。この場合、大体が一時的なもので、水分を摂取したらすぐに通常の尿に戻るでしょう。

問題はこれが慢性的に続いている場合です。例えば東洋大学医療センターによると、血糖が160mg/dl以上に増加すると尿の中に糖(尿糖)が排泄されるようになるため、尿が泡立つようになる為、糖尿病のリスクが考えられるようです。また糖でなくとも、血液中のタンパク質の増加が原因である可能性もあります。血中のタンパク質が増加する要因は色々考えられますが、同センターによると、最悪の場合白血病や多発性骨髄腫のサインであるかもしれません。とにかく、長く続いている場合はすぐに病院に行きましょう。

すぐに病院に行くべきなケース

さて、今日は尿の色が示す健康状態について見てきました。確かに、以前に食べた物や薬の色素成分などによって色がついているというケースもありますが、中には深刻な病気を示すケースもあります。従って、もし以下のような状態になっているのであれば、すぐにお医者さんに診てもらいましょう

理由の分からない、通常では見ない色の尿が持続して出た時

血液が混じっている時。これはたった一度だけだったとしても、お医者さんに診てもらった方が良いでしょう。

・濃い茶色、淡いピンク、赤、茶色の尿は、薬が原因で出る色ではありません。

色が濃く泡が出ている場合は、肝臓疾患を抱えている恐れがあります。

また臭いのきつい尿が持続して出る場合も、感染症などの疑いがあります。決して軽くとらえずに、何かがおかしいと感じたら病院にいくようにしましょう。