ナルコレプシーのさまざまな症状とその程度について

ナルコレプシーは、睡眠サイクルの変化を引き起こす障害です。ナルコレプシーの症状やその程度を学ぶために、今回の記事を参考にしてください!
ナルコレプシーのさまざまな症状とその程度について

最後の更新: 16 12月, 2020

ナルコレプシーは、日本語では居眠り病としても知られる睡眠障害で、さまざまな種類の症状と程度を示すまれな疾患です。世界の人口の約0.1%に影響を及ぼしているナルコレプシーを発症している人は、予期せず眠気に襲われて居眠りをしてしまいます。

ナルコレプシーという用語は、19世紀の終わりにジャン・バティスト=エドゥアール・ジェリノーが命名しました。研究者であったジェリノーは1880年に初めてこの言葉について、ギリシャ語の2つの単語、narke(眠り)とlepsis(発作)を組み合わせて「無気力の攻撃」という意味で名付けたと説明しました。

ナルコレプシーとは何ですか?

ナルコレプシーは、睡眠リズムの乱れを引き起こす睡眠障害で、主な症状は、日中の強い眠気と、自分で制御することができない突然の眠気発作です。

ナルコレプシーは、症状や程度に関係なく、どのような状況においても数時間起きていることが困難になるという大きな問題を引き起こします。このため、生活の質に大きな影響を与えます。

この睡眠障害は、場合によって、医学用語ではカタプレキシー(情動脱力発作)と定義される筋緊張の突然の喪失とともに発症します。これは激しい感情が原因で発生する可能性があり、最終的にはその発症が、ナルコレプシーの症状のタイプと程度を定義します。

ナルコレプシーには特定の治療法がなく、完治することがありませんが、一部の薬は、突然の睡眠発作を制御するのに役立ちます。同様に、ライフスタイルの変化、社会的サポート、そして心理的サポートなどもナルコレプシーに役立つと考えられています。

ナルコレプシーのさまざまな症状とその程度について 仕事中の居眠り
ナルコレプシーは、患者が自分で制御できない重度の眠気である睡眠発作を引き起こすまれな疾患です。

ナルコレプシーの特徴

ナルコレプシーの主な特徴は次のとおりです。

  • 日中の過度の眠気、覚醒と集中力の低下:通常、最初に現れる症状であり、その後、突然眠りたいという欲求が現れます。
  • カタプレキシー(情動脱力発作):上記のように、カタプレキシーは全ての患者に現れる症状ではなく、また重症度にも個人差があります。
  • 金縛り(睡眠麻痺):睡眠中の意識がはっきりしているのに、一時的に動いたり話すことができない状態です。特に、人が眠りに落ちてすぐや、目覚めるときに発生します。通常は短い病相として現れます。
  • レム睡眠の変化:レム睡眠は最も深い睡眠で、レム睡眠の間は急速な眼球運動が起こるのが一般的です。ナルコレプシーの人はいつでもレム睡眠の段階に入ることができます。
  • 幻覚:眠る前に発生する場合は入眠時幻覚と呼ばれ、目覚める時に発生する場合は覚醒時幻覚と呼ばれます。これらの幻覚は、非常に鮮やかで恐ろしいものになる可能性があります。

ナルコレプシーの人は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、睡眠の断片化、むずむず脚症候群(RLS)などの他の睡眠障害を持つ可能性があります。逆説的ではありますが、不眠症に悩むこともあります。

ナルコレプシーの種類と進行度

DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版)の基準によると、ナルコレプシーには次の5つのタイプと進行度があります。

  • カタプレキシーを伴わないヒポクレチン欠乏症:このタイプのナルコレプシーでは、神経機能に影響を与えるタンパク質である、ホルモンのオレキシンまたはヒポクレチンが不足しています。このタンパク質の主な機能は、睡眠と覚醒のサイクルを制御することです。このタイプのナルコレプシーは、情動脱力発作であるカタプレキシーの病相を引き起こしません。
  • ヒポクレチン欠乏症を伴わないカタプレキシー:この場合、ヒポクレチン欠乏症はありませんが、カタプレキシーを伴います。これは、体の両側の突然の筋力低下ですが、ナルコレプシーの中で最も解明されていない症状です。全症例の5%に影響を及ぼします。
  • 常染色体優性の遺伝性小脳性運動失調(ADCA)、難聴、およびナルコレプシー:このナルコレプシーは、DNA変異によって引き起こされます。運動失調は、自発的な動きに影響を及ぼし、嚥下、発話、視力などの機能を妨げる運動協調性の欠如です。発症が遅く、進行するにつれて認知症につながることがよくあります。
  • 常染色体優性の遺伝性小脳性運動失調、難聴、ナルコレプシー、肥満、および2型糖尿病:これは、ミエリンの形成に影響を与える細胞のオリゴデンドロサイトの変異によるものです。オリゴデンドロサイトは神経伝達の速度を上げる物質であり、その欠乏は運動性に影響を及ぼします。
  • 別の病状に続発するナルコレプシー:別の病気の徴候や症状として現れるナルコレプシーです。たとえば、サルコイドーシスやウィップル病で、どちらもヒポクレチン産生細胞を破壊します。
ナルコレプシーのさまざまな症状とその程度について 勉強中の居眠り
ナルコレプシーは、仕事や学業など、生活上の様々な面に影響を及ぼします。

ナルコレプシーは症状や程度に関係なく、医師の診察が必要です

ナルコレプシーを完治する方法は現段階ではありませんが、症状を緩和し、患者がほぼ正常な生活を送ることを可能にする治療法があります。

また、ナルコレプシーの人々は、突然の眠気を和らげるために計画的に昼寝をするなど、ライフスタイルを改善することが推奨されています。 同様に、厳格に睡眠衛生を維持すること、そして、心理的および社会的サポートがナルコレプシーを発症している人には必要です。

こちらの記事もおすすめ
睡眠不足が私たちの体に与える影響:質の良い睡眠をとるために
みんな健康で読むことができます。 みんな健康
睡眠不足が私たちの体に与える影響:質の良い睡眠をとるために

十分な睡眠をとっていますか?睡眠の主な機能は心身の休息と翌日への準備です。また 睡眠不足 は細胞の代謝にも直接影響を与えます。 睡眠の質 は、睡眠時間と同じくらい重要で、例えば質の高い睡眠を6時間とった人が心身ともにすっきりとして目覚めるのに対して、10時間寝ても疲れが取れない人がいるのは睡眠の質の問題です。



  • Peraita-Adrados, R., del Río-Villegas, R., & Vela-Bueno, A. (2015). Factores ambientales en la etiología de la narcolepsia-cataplejía. Estudio de casos y controles de una serie. Rev Neurol, 60(12), 529-534.
  • Roballo Ros, F. (2016). Parálisis del sueño: desenmascarando el fantasma, exploración holística y psicológica.
  • Merino-Andreu, M., & Martinez-Bermejo, A. (2009, December). Narcolepsia con y sin cataplejia: una enfermedad rara, limitante e infradiagnosticada. In Anales de Pediatría (Vol. 71, No. 6, pp. 524-534). Elsevier Doyma.
  • Medrano-Martínez, Pablo, M. José Ramos-Platón, and Rosa Peraita-Adrados. “Alteraciones neuropsicológicas en la narcolepsia con cataplejía: una revisión.” Revista de Neurologia 66.3 (2018): 89-96.
  • Santamaría-Cano, Joan. “Actualización diagnóstica y terapéutica en narcolepsia.” Revista de Neurología 54.Supl 3 (2012): S25-30.
  • Sarrais, F., and P. de Castro Manglano. “El insomnio.” Anales del sistema sanitario de Navarra. Vol. 30. Gobierno de Navarra. Departamento de Salud, 2007.
  • Ruoff, Chad, and David Rye. “The ICSD-3 and DSM-5 guidelines for diagnosing narcolepsy: clinical relevance and practicality.” Current Medical Research and Opinion 32.10 (2016): 1611-1622.
  • Torterolo, Pablo, and Giancarlo Vanini. “Importancia de las hipocretinas en la patogenia de la narcolepsia (breve revisión).” Revista Médica del Uruguay 19.1 (2003): 27-33.
  • Pabón, R. M., et al. “Narcolepsia: actualización en etiología, manifestaciones clínicas y tratamiento.” Anales del Sistema Sanitario de Navarra. Vol. 33. No. 2. Gobierno de Navarra. Departamento de Salud, 2010.
  • Arias-Carrión, Oscar. “Sistema hipocretinérgico y narcolepsia.” Revista médica de Chile 137.9 (2009): 1209-1216.