ナノ医療の進歩とその貢献について

28 5月, 2020
ナノ医療には、健康な部分に損傷を与えることなく病変組織に直接的に働きかけるナノテクノロジーを使います。
 

現在のナノ医療の進歩は、世界の人々に大きな影響を与える疾患の予防、診断、治療に焦点を当てた健康科学に貢献しています。医学のこの分野では、健康な組織に損傷を与えることなく病変組織の治療に取り組むために、ナノテクノロジーの知識を活用しています。

ナノテクノロジーは、主に1ミクロン未満のスケールで物質を制御および操作するため使われます。ですからあらゆる役割を果たすことができる独自の特性を持ったマテリアルとシステムを作ることができます。

ナノ医療の分野

全体として、この医学分野は3つの領域で構成されています。

1.診断におけるナノの進歩

これは、ナノデバイスとコントラストシステムに基づいています。これにより、医師は病気の初期段階において、慎重、そして迅速かつ正確に病気を発見することが可能になります。ナノ診断の機器は、イン・ビトロまたはイン・ビボのいずれかです。

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2.ナノセラピー、または薬剤の制御放出

ナノ医療におけるこの領域では、病気の細胞においてのみ、活性物質の蓄積と制御放出を可能にするナノ構造を使用します。

全体として、ナノ構造は次の条件を満たす必要があります。

  • 生体適合性
  • 適切な用量の薬物を運ぶことが可能
  • 標的とする組織に到達するまでの安定性の保持

3. 再生ナノ医療の進歩

ナノテクノロジーを適用することで、損傷した組織や臓器を修復または交換することができます。その結果として、人体の修復メカニズムを刺激することが可能になります。

 

現在、研究者たちはナノ構造ベースのセラノスティックシステムを開発しています。これらは同じナノ粒子内の要素を組み合わせて、疾患の検出と局所治療を行います。

また同様にこれらのシステムにより、施されている治療が有効なのかが目に見える形となり評価することが可能となります。

 腫瘍学におけるナノ医療の進歩

ナノ医療の進歩とその貢献について 腫瘍学

腫瘍学の分野では、ナノ医療の使用は主に、あらゆる種類の癌に共通する2つの問題、診断と化学療法の副作用に焦点を当てています。

癌の早期診断により、治癒の可能性が大幅に高まります。この分野でのナノ医療の主な有用性の1つは、この疾患の初期段階で腫瘍細胞を検出できる可能性です。

この点において、動物モデルの研究により、腫瘍マーカーに関連する磁性ナノ粒子が癌の正確な検出を可能にすることが明らかになりました。これは、腫瘍マーカーのレベルが、現在使用されている方法で検出可能なレベルを大幅に下回っている場合でも検出できる可能性があります。

化学療法の副作用を防ぐためのナノ医療

化学療法は非常に攻撃的な治療法です。この治療方法は、癌細胞を攻撃して破壊するだけでなく、健康な細胞も破壊するため、複数の副作用が現れます。

 

癌の治療では、ナノテクノロジーにより、医師は化学療法で「カプセル化」した薬物を使用することができます。この方法では、患者の体内での毒性を軽減しながら効果を高めます。

最近では、ヨーロッパの研究者グループが、癌細胞のみに浸透するナノスフェアを作成しました。この研究により、化学療法による吐き気、脱力感、そして脱毛などの副作用や悪影響が過去のものになるかもしれません。

心血管疾患におけるナノ医療の進歩

心血管疾患については、多くの有用性があります。全体として、最も重要な成果の1つは、初期段階で動脈病変を迅速に特定できる可能性です。

研究者は、特定のナノ粒子が薬物投与の安全な媒体として機能するための研究を行っています。その後、患部に直接移動させることができます。

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神経変性疾患

ナノ医療の進歩とその貢献について パーキンソン病

パーキンソン病、アルツハイマー病、さらには関節炎などの病気がより効果的に治療できるようになりました。ナノ粒子は、脳や組織の特定の領域を標的にします。

たとえば、アルツハイマー病の特徴には進行性のニューロンのが死がありますが、成長因子を介して脳内の既存の幹細胞を使用して、ニューロンを生成できる可能性があります

 

結論

全体として、近いうちにナノ医療は、病気の最初期における最善の診断を可能にするでしょう。さらに、局部的でより個人に合わせた治療を可能とし、また、疾患の進行を正確に追うことができるようにしてくれるでしょう。

 
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