水を飲むのが嫌いな人に:水分補給のアドバイス
「1日2リットルの水を飲むと体にいい」という話は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。確かにこれはとても良いアドバイスですが、水をそのまま飲むのが苦手な人はどうしたらいいでしょうか?
水をただ単に飲む代わりに1日2リットルの水分を補うためにはどうすれば良いでしょうか。この記事では、水の代わりになる水分補給のアドバイスをご紹介したいと思います。
水を飲むのが大切な理由
「水は健康にいいから」というのは誰もが知っている事実ですが、ここではより具体的に見ていくことにしましょう。1日に8杯の水を飲むと体の毒素を排出するデトックス効果があり、体液の循環をよくして細胞と体全体を潤してくれることが、様々な研究によって明らかになっています。
コーヒー、炭酸飲料、お酒なども同様に機能すると思われるかもしれませんが、実際は異なるので注意してください。水分補給をしっかり行うことは体重減少に効果があると言われており、私たちの体には必要不可欠なものです。
「喉の渇き」が「空腹感」と混同されることがよくあります。毎日十分な水を摂るようにすれば、食べすぎを防いだり疲労感を防ぐことが可能です。
また、非常に大切なのは喉が渇いたと感じる前に水分を補給することです。なぜなら、喉が渇いたと感じた時にはすでに軽い脱水症状が始まっているからです。つまり、気づいてからでは少し遅いということです。(たとえ気づくのが遅かったとしても水は必ず飲むようにしましょう!)
また、水をしっかり飲むと、脂肪が減り毒素が尿を通じて排出されるのでダイエット効果があると考えられています。同様に、足のむくみにも水分補給が効果的です。
運動する時は、水分摂取量を増やすことも忘れないでください。理想は、1時間の運動に対して1リットルの水を普段の摂取量にプラスして飲むことです。つまり、1時間の運動した日には、2リットルではなく合計3リットルの水を飲むのが理想的です。
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水をたくさん飲むのは大変?
ここまで読んでいただいた皆さんは、毎日水を飲むことの利点や、水の効用をご理解いただけたと思います。それでもやっぱり水を大量には飲めないという人も多いのではないでしょうか?
単純に飲むのを忘れてしまったり、色も味もない水だけでは飲みにくいと感じてはいないでしょうか。「1日2リットル」の目標量外であっても、別の飲み物で喉の渇きを補いたいと思うこともあるでしょう。
出来るだけ多くの水を飲んで、「1日コップ8杯」を達成するためには、普段の心がけが肝心です。以下に水をたくさん摂取するためのアドバイスをご紹介します。
- 水の入ったボトルを常に持ち歩く。
- 目の見えるところに水の入った容器を置く(例えば机の上など)。
- 朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲む。
- 食事の前と後にそれぞれコップ一杯の水を飲む。
- コップのフチ、ギリギリまで水を入れて、一気に飲み干す。
- 何杯水を飲んだかメモしておく。
- ベッドの脇のテーブルに水を用意しておく。
- 食事のときに、炭酸飲料やジュースを飲まずに水を飲む。
- 喉が渇いたら清涼飲料水ではなく水を買う。
- 運動をするたびに水を飲むのを忘れない。
- 熱い時や夏に外に出るときは、水分補給量を増やす。
- ただし、冬であっても水を飲まないといけないことに変わりはないので注意。
- 水を飲み忘れないよう携帯のアラームを使う。
- レモンやオレンジのスライス、またはミントの葉を少し加えることで、水にほのかな風味を加える。
水分補給のアドバイス
どんなに頑張ってもそんなに水を飲むのは無理、という方に水の代わりになる飲み物をご紹介します。お勧めは次の3つの飲み物です。
お茶
一度に大量に作り置きして、1日かけて飲みましょう。例えば緑茶、カモミールティー、もしくはベリーティーなどを作って、ボトルに入れて持ち運ぶのも良いでしょう。
水出し出来るお茶を使ったり、氷を入れて冷たくして持ち歩くのも良いアイディアです。熱いままで飲むのも可能ですが、砂糖やはちみつを入れて甘くして飲んではいけません。どうしても何か加えたいときはステビアを使うか、レモン汁を少し混ぜてみてください。
ジュース
ジュースを飲む時は特に注意する必要があります。同じようにパッケージに入って市販されているジュースでも全てが同じ成分ではありません。
ジュースは、水分があり喉の渇きが満たされますが、砂糖、添加物、保存料、そしてフルーツの「抽出物」など様々なものが入っていることがあります。つまり、本物の果汁100%でないジュースもたくさん売られています。
ですから、自分でフレッシュジュースを作るのが一番良い方法でしょう。オレンジかグレープフルーツを一つ絞って飲むだけでも良いです。シェイクも美味しくて健康的です(ただしミルクやアーモンドやレーズンのような固形物は避けてください)。
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果物
水分の多い果物は、ただジュースを飲むよりも果実を楽しめるのでお勧めです。さらに栄養分も高くお腹も満たされるので、健康的な食生活を実現する大きな助けとなるでしょう。
ただし、生のまま果物だけで食べるようにしましょう。(調理したり、砂糖、クリーム、チョコレートなどを加えないでください)。カラフルなフルーツサラダは水分補給にぴったりです!
水分量の多い果物
- スイカ
- モモ
- パイナップル
- キウイ
- サクランボ
- イチゴ
- リンゴ
- トマト
- ブドウ
- オレンジ
参考:水分量の多い野菜
- キュウリ
- レタス
- ズッキーニ
- セロリ
- キャベツ
- ナス(生食は不可)
- ほうれん草
- ブロッコリー
ここに挙げた材料は色々な調理方法で食べることができます。蒸し野菜にすれば栄養分もあまり失われずお勧めです。
それぞれの材料に含まれた水分量を調べて、その日どれくらい水分を摂ったか確認してみてください。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Martínez Álvarez, J. R., Villarino Marín, A. L., Polanco Allué, I., Iglesias Rosado, C., Gil Gregorio, P., Ramos Cordero, P., … Legido Arce, J. C. (2008). Recomendaciones de bebida e hidratación para la población Española. Nutricion Clinica y Dietetica Hospitalaria.
- OMS. (2008). Agua y Salud. Nota Informativa.
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