【ミーガン・フォックスやデュア・リパも夢中】セレブの間で流行中の「バービーコア」スタイル
「バービーコア」が2023年の流行のひとつになったのは驚くことではありません。グレタ・ガーウィグ監督による映画「バービー」が公開されたことで、セレブたちは公の場やSNSの写真で、ピンクを基調とした装いを披露したことが記憶に新しい人も多いと思います。
そうなのです! 「バービーコア」というこのトレンドは、お人形のように、いつだってどこだってスタイリッシュにファッションを楽しむことが可能だと証明するために到来したのです。
有名なイタリアのファッションブランド、ヴァレンティノによるピンクづくしのファッションショーは、バービーの美学が一過性の流行ではないことを明らかにしました。そして、セレブたちもこのトレンドを見逃しませんでした。ミーガン・フォックスは、パートナーのマシンガン・ケリーのドキュメンタリー映画『ライフ・イン・ピンク』の発表会で髪をピンクに染め、ミニドレスを着用。
一方、デュア・リパは、ビデオクリップ『Dance The Night』で本物のディスコ・バービーを体現しました。キラキラのホルタートップに、メタリックなミニスカート。デュア・リパのこのルックは、フューシャピンクやパステルカラーに加え、スパンコールも大流行することを明確に主張しています。
「バービーコア」を取り入れるセレブたちについてもっと読んでみませんか? ぜひ続けてお読みください! セレブたちが魅せる「バービーコア」スタイルからインスピレーションがわいて、このトレンドを試す勇気が湧いてくるかもしれません。
「バービーコア」スタイルとは?
「バービーコア」とは、ピンクを基調としたハイパーフェミニンなドレスコード。ルーツは1990年代から2000年代初頭のファッションで、その目的は、バービー人形のルックを模倣することであり、光沢のあるゴールドやシアーな、あるいはきらびやかなアクセサリーで衣装を引き立てることです。
「バービーは1959年にビューティーとファッションのシーンに登場し、以来、世代を超えて個人のスタイルに影響を与え、流行を取り入れ、流行を作り出すというエキサイティングな役割を担ってきました」
– バービー・ファッションドール担当上級副社長兼グローバル・デザイン・ディレクター、キム・カルモーネ
イタリアの名門ブランド、ヴァレンティノのクリエイティブ・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリは、ピンクがファッション界に巻き起こした騒動の仕掛け人。彼の2022年秋冬コレクションは「PPピンク」と題され、カットアウトデザイン、完璧なテーラリング、ラッフルスリーブのドレスが特徴で、フューシャピンクへの賛歌となりました。
驚いたことに、かつては女性だけのものと考えられていたピンクは、メンズスーツにまでも使われるようになりました。
ドナテラ・ヴェルサーチは、「バービーコア」の美学が2024年のバカンスのトレンドであり続けることを証明する、クルーズ・ラ・ヴァカンツァ・コレクションでファッション界を魅了してくれました。デュア・リパとのコラボレーションによるこのコレクションでは、タイトなドレス、ボディスーツ、バックル付きトップス、Y2Kスタイルへのオマージュとしてプリントされたバミューダショーツのセットなどがハイライト。さらに、フィットしたシルエットとメタリックなタッチは、バービー人形のエッセンスを完璧に表現しています。
このドレスコードはまったく新しいものではありません。映画『キューティ・ブロンド』のエル・ウッズや『スーパードール/パパが人形に恋をした』のイヴのようなハリウッド映画スターのお気に入りのトレンドでした。また、ニッキー・ミナージュやパリス・ヒルトンを代表とする、音楽界にもその足跡を残しています。
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「バービーコア」を着こなすセレブたち
「バービーコア」の美学は、ブロンド、金持ち、痩せている人しかファッションを楽しめない、という固定概念が破ろうとされているタイミングで登場しました。セレブたちがどのように「バービーコア」を着こなしているかを見てみましょう。自分が取り入れるときのインスピレーションになるはずです。
マーゴット・ロビー
ロサンゼルスのフォーシーズンズホテルで行われたフォトコールで、水玉模様のヴァレンティノ(VALENTINO)のカットアウトドレスを着て登場したバービーで主演を務めたマーゴット・ロビー。彼女のスタイリスト、アンドリュー・ムカマルによると、イエローのハンドバッグを合わせたこの衣装は、オリジナルのバービー人形のアイコニックなルックへのオマージュだそうです。白いマノロブラニクのヒールとアサエル(Assael)のパールが、まばゆいアンサンブルの仕上げになっています。
カットアウトがセクシーさを加えつつ、体型をスリムに見せる効果も。
デュア・リパ
イギリスのポップスター、デュア・リパは、真のバービーガールであることを幾度となく証明してきました。ロンドンで行われた映画のプレミアでは、ヴェルサーチの鮮やかなピンクのプリントドレスで登場。髪をポニーテールにし、ヴェルサーチのブランドアイコンであるメデューサがあしらわれたイヤリングとチョーカーを着用しました。
ここで豆知識! デュア・リパは映画の中でマーメイドのバービーとして登場しています。
ミーガン・フォックス
マディソン・スクエア・ガーデンで行われたマシンガン・ケリーのコンサートの後、アメリカ人女優ミーガン・フォックスは、イタリアのブランド、Andamane(アンダマン)のホルタートップとチューブスカートのメタリックなアンサンブルで登場。
アクセサリーはL’AlingiのクリスタルをあしらったミニバッグとFemme LAのエレガントなストラップサンダル着用しました。しかし、最も注目を集めたのは、ピンクのハイライトを仕込んだストレートヘアでした。
カロル・G
映画「バービー」のワールドプレミアで、プッチのシグネチャールックをまとって登場したコロンビア出身のシンガー、カロルG。彼女の衣装は、キラキラの刺繍が施された逆ロングリーフ型のトップスと、パステルピンク、クリーム、オレンジを組み合わせたロングスカートでした。
ウエストの中央にはV字にギャザーが施され、引き締まったお腹を強調。
アクセサリーは、ロングイヤリングとピンクのストーンがあしらわれたリング。ヘアスタイルはウェーブで華やかにスタイリング。
ゼンデイヤ
パリのファッションウィーク中、ヴァレンティノの2023年秋冬ランウェイショーに登場したゼンデイヤは、印象的なフューシャのトータルルックで登場。花柄のオーバーレイスーツとエレガントなロングコートの組み合わせで注目を浴びました。足元には同じカラーのプラットフォームシューズを合わせています。
アクセサリーは、存在感のある大きめリングとチェーンのレイヤリング。メイクは、大胆なアイライナーで目元を強調し、リップはヌードピンクで抑えめ。
ライアン・ゴズリング
ロサンゼルスで開催された映画「バービー」のワールドプレミアで、ケン役のカナダ人俳優ライアン・ゴズリングは、グッチのパステルピンクのテーラードスーツで登場。さらに、ボタンのないピンクのシャツ、白い靴、そしてマテル社の人形の特徴的なタイポグラフィの「E」の文字をモチーフにしたペンダント付きのチェーンを身につけたルックを披露しました。
彼の洗練された遊び心のあるスタイルは、アイコニックな人形のキャラクターのエッセンスを完璧に捉えていました。
ブラッド・ピット
ブラッド・ピットもまた、「ピンクは女性だけのもの」という考えを覆す男性セレブです。映画『ブレット・トレイン』のプレスツアー中、ハーンズ・ニコラス・モットがデザインしたバブルガムピンクの印象的なスーツを着て、ファンを沸かせました。白のクルーネックTシャツに、ピンクとオレンジのスニーカーを合わせたスタイルがきまっています。
ハリー・スタイルズ
2022年4月、大胆でカラフルなスタイルで有名なイギリス人シンガー、ハリー・スタイルズは、ファッションブランド、グッチの衣装でコーチェラ・フェスティバルに登場。彼のルックは、超ロングコートとメタリックピンクのビニールエフェクトパンツでした。
セバスチャン・スタン
ヴァレンティノの衣装でMETガラに出席。テーラードパンツとお揃いのスニーカーを合わせたオーバーサイズのジャケットがポイントでした。
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あえてピンクを着てみませんか?
「バービーコア」スタイルでは、やり過ぎこそが正解。ピンクが主役であることは間違いありませんが、蛍光色を取り入れることで、フレッシュで楽しい90年代独特の空気を加えることができます。
ピンクを完璧に着こなすには、体型を強調するタイトフィットの服や、華やかさを加えるグリッターやスパンコールの刺繍入りの服を選ぶのがおすすめ。足元はプラットフォームやスティレットヒールでエレガントに、そしてシルエットを長くすることで背を高く見せることができます。
さらに、バービー特有のレトロな雰囲気を出すために、大きめのサングラス、そしてもちろんピンクのマニキュアも忘れてはいけません。
これらのガイドラインを知った今、本物のバービーやケンのような服を着て、このトレンドの魔法に一緒に浸ってみませんか?