毎週ピラティスを続けて得られる6つのすばらしい効果
ピラティスを習慣的に行う人がどんどん増えてきています。そして身体を動かすために始めたピラティスが、結果的には身体だけでなく、心の健康にも良い効果をもたらしているケースは多く見られます。
ピラティスにはさまざまな効果があり、例えば体重を落とす、筋肉を鍛える、姿勢をよくする、ストレスや不安などの心の問題を緩和するなどがあります。
今回は、ピラティスがもたらす素晴らしい効果についてみていきましょう。ケガのリスクなくトレーニングができるピラティス。
同時に柔軟性を高め、誰でもあこがれるすっきりとしたスタイルを手に入れることもできます。
ピラティスの6つの効果
1. 段階的に体重を減らす
ピラティスを行うことによって、エネルギー消費を調整する身体の機能である代謝が活性化されます。代謝が活性化されると、体温が上がり、発汗が増え、エネルギーの燃焼が増えます。このことで体重が段階的に減る助けとなります。
理想的なのはピラティスと何らかの有酸素運動を組み合わせることです。例えばウォーキング、ダンス、ジョギング、水泳、サイクリングなどの運動です。
こうすれば身体を引き締める運動と有酸素運動(心血管運動)をバランス良く取り入れられます。この方法が、痩せるためにもリバウンドしないためにも健康的で効果的な方法です。
2. ケガの心配なく筋肉を引き締める
毎週ピラティスを行うことは、筋肉を引き締め、筋力や持久力を高めるためにとても有効な方法です。
全身のさまざまな筋肉に重点的に作用してくれします。さらに他のスポーツと違って上半身と下半身がバランスよく鍛えられます。
- もう一つの利点は、筋肉を強化するだけでなく、ほぼケガをすることがないことです。
- これはピラティスのエクササイズでは自分の体重のみ、あるいは軽い道具のみを使うことによる利点です。軽いダンベル、ゴムバンド、大小のボールなどが良く使われます。
3. あこがれのスタイルに
段階的に体重を落として筋肉を引き締める効果があるため、引き締まったスタイルも手に入れることができます。筋肉量を増やすのではなく、引き締めてくれます。同時にストレッチと柔軟性のエクササイズによってスタイルも良くなるでしょう。
4. 姿勢がよくなる
またこれまで挙げた効果によって、身体全体の姿勢も改善されます。
腹部の筋肉が引き締まると、背中を真っすぐに保つための最適な支えとなります。また、その逆も然りです。しっかりとした背中の筋肉がハリのある腹筋を維持するサポートとなります。
- またしっかりとした脚とお尻も胴体を支えるために必要です。私たちの体全体が、バランスよく働くように出来ているのです。。
- この意味でピラティスは、身体の一部分が鍛えすぎられているということがないように、全身をトレーニングします。
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5. 柔軟性が高まる
ピラティスのエクササイズには常にストレッチ運動が含まれます。セッションの初めと終わりに行われますが、引き締めのエクササイズの中にも取り入れられています。
正しいストレッチ運動は筋肉を全般的にトレーニングし、収縮だけに偏らないようにするには必要不可欠です。
毎回ストレッチを行っていると、身体が柔軟性を増していくことに少しずつ気づくでしょう。柔軟性が高まると、筋肉や関節のケガの予防となります。また正しい姿勢や、他のスポーツをするための身体づくりとしても役立ちます。
6. ストレスを軽減する
スポーツは、体重を減らしたり筋肉をつけたり、身体全体を鍛えたりするだけのものではありません。日常的にエクササイズを行うことは、神経系にも多くの効果があります。つまり、ストレスや不安、あるいはうつ症状などの異常を軽減することにつながります。
特にピラティスは、かなりの集中力と身体全体の連携を必要とします。これらのタスクに集中することで、仕事、家族、恋愛における負荷やストレスなどの日常の心配事を脇にやり、頭をスッキリさせることになります。
ピラティスを行っている間は、身体の各部の動き、強さ、バランス、呼吸などに神経が集中しています。それが強力な抗ストレス療法となるのです。
2017年に発表されたある研究によると、ピラティスは心の健康に作用する運動です。これについて様々な疑問を解決するため、研究者の間で更なる研究が続けられています。
スポーツや運動は幸福の鍵
臨床心理士で研究者のマルセロ・ロドリゲス・セベリオ氏は、スポーツが私たちの幸福感に貢献すると述べています。毎日の生活の中でより前向きに感じられるように、彼やその他の専門家が指摘する運動の効果についてもっと注目するべきでしょう。
運動やスポーツを生活の中心にしろ、と言っているわけではありません。そうではなく、活動的な生活習慣をキープし、体が休息と食物を必要とするのと同じように、健康でいるためには活動も必要だ、ということです。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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