詳しく知りたい!私たちが風邪をひく理由
風邪は一般的な病気の1つで、多くの人が病院に行く理由の一つでもあります。
風邪はまた、学校や仕事を休む理由の一つですが、なぜ人々が風邪をひくのか知っていますか?
あらゆる地域や文化において、風邪をひく理由はさまざまです。
世界の中では、寒い気候に耐えることが風邪には密接な関係があると誤解している地域もあります。
紀元前1500年のエジプトの文献には、風邪に関する興味深い記載があったことがわかっています。
現代医学の進歩により、風邪の本当の原因が解明されているため、風邪をひいたときに私たちの体では何が起こっているのか、具体的に定義することも可能です。
今回の記事では、人々が風邪をひく理由と風邪について知っておくべきことを説明します。
風邪をひく理由
最も一般的な病気の一つである風邪は、ウイルス感染によって発症します。
一般的には、ライノウイルスとコロナウイルスが原因で発生し、その症状は10日以内に治ります。
英語では風邪のことを「Cold」と呼ぶため、寒さに耐える時期に風邪をひくと考える人も少なくありません。
もちろん寒い冬の季節に風邪を引きやすいのは事実ですが、寒さは風邪をひく理由ではありません。
風邪は、あくまでもウイルス感染であることを理解する必要があります。
冬になると風邪をひく人が増えるのは事実ですが、風邪の原因はウイルス感染です。
すべての年齢層が風邪をひく可能性があります。
風邪の原因となるウイルスは感染力が強いため、簡単に風邪が広がります。
風邪の一般的な症状はくしゃみと鼻づまりです。その他の一般的な症状は次のとおりです。
- 涙目
- 鼻水
- 頭痛
- のどの痛み
- 疲労感や不快感
- のどや胸からの粘液
風邪をひくと、その原因となるウイルスが私たちから周りへと感染します。
くしゃみや咳だけでなく、話をするだけでもウイルスは大気中に広がり、他の人へと感染します。
何か物を共有したり、風邪をひいている人に触れることでも感染します。
寒い季節に風邪が多いのは、寒い時期には人々は暖かい場所へと「避難」しますが、多くの人が同じ場所で過ごすため、感染が広がると考えられています。
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風邪の危険因子は何ですか?
冬に風邪をひく機会が増えますが、風邪は一年中いつでも感染する可能性がありますし、どの年齢層にも起こります。
ただし、6歳未満の子供の風邪の発生率ははるかに高いといわれています。
これは、この年齢は学校において、子供同士の接触が多く衛生面が良好ではないことが原因です。
学校という環境は、風邪のウイルスの拡散を促進するため、子供は風邪を引きやすいと考えられています。
風邪のもう一つの危険因子は、免疫力の低下です。最近病気になった人や、慢性疾患を発症している人は、風邪をひきやすい傾向があります
免疫システムは多くの要素や物質に依存しているため、十分な睡眠が取れていないときや、ビタミンCの不足などが原因で、低下することがあります。
また、タバコの煙が風邪の危険因子になる可能性があることも証明されています。
タバコの煙が気道の粘膜を損傷して、ウイルスが体内に侵入しやすくすることが原因ですが、これは喫煙者だけでなく、受動喫煙者にも影響を与えます。
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結論
風邪は、ウイルス感染により発症します。
冬という季節や寒さは危険因子の一つと考えられますが、それが本当の原因ではないことを理解して、しっかりとした予防を行うことが大切です。
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