子育てとは人を作り上げる事ではなく、子供に自分というものを作らせてあげる事

親になるのはそう簡単ではありません。子供が通る線路をひいてあげたくなるかもしれません。ですが私達は子供に、自身で進む道を自分で決めるチャンスをあげ、自立した人間になれるようにしてあげなければなりません。

子供を育てるというのは、小さなあなたを育てるという事ではありません。子供は意思のない機械などではないのです。

もし、子供を小さな自分を育てるように育て、子供が自ら成長する機会を摘み取っているのであれば、それは間違いなくその子の可能性を狭めていると言えるでしょう。そんなことをしていると遅かれ早かれ、何かそのつけが回ってくるかもしれません。

子供達に、どう考えどうあるべきなのか、そして何かを疑いもせずに信じさせる事は、人生の中で一番大事な能力を使う事を妨げてしまいます。それは、自分に自信を持つという事です。

 

スーフィ教の先生のお話

あるスーフィ教徒の教師は、授業の最後に必ず生徒達に物語を聞かせます。ですが、彼の生徒達はそのお話の意味を理解できない事がありました。

「先生」ある日、生徒が少し反抗的な口調で「先生は、いつも色々なお話をされますが、その物語の意味は教えて下さらないのですね。」と言いました。

すると教師は「そうですね。ごめんなさい。この美味しい桃で許してくれますか?」と言います。

「ありがとうございます、先生。」

「あなたにきちんとお礼がしたいのですが、その気持ちのしるしにその桃を剥いても良いですか?」

「もちろんです、ありがとうございます。」生徒は教師の親切な申し出に驚き、喜びました。

「包丁をすでに持っている事ですし、食べやすいように切ってあげましょうか?」

「それは嬉しい事ですが、優しさにつけ込むのも申し訳ないです、先生。」

「これは、優しさにつけ込んでいることなんかになりませんよ。私は、あなたにしてあげられる事はなんでもしてあげたいのです。桃を差し上げる前、少し噛んでから差し上げましょう。」

「先生、それはやめてください!」生徒はその申し出に驚き不愉快な気持ちになりました。

教師は手を止め、微笑みながら「もし私がお話した事を全て説明したら、それは噛んだ後の果物をあなたにあげるのと同じ事なのですよ。」と言いました。

 

皆、それぞれの人生という物語の主役

子供が自分で物事を決められるという事は、何を選択したとしても子どもたち自身が人生という物語の主人公になるという事です。

子供達が小さい時でも「噛んで柔らかくした果物」をあげる必要はありません。間違い、失敗、そして自ら何かを決める能力を持つチャンスを小さい頃から与えるべきなのです。

感情のコントロールの練習をするにもとても良い機会と言えるでしょう。自分でした事、自分の失敗からどう立ち直れば良いのかを学ぶことができます。

ところが、多くの親は自分の子供の人生の主役になりたがります。子供にどう考え、どう振舞い、何を選択するのかを強要してしまうのです。

どんなに小さな子供にも、答えを差し出すのではなくチャレンジをさせる事が大切です。そうすると、考える力、解決する力、今の状況を観察する力が付いてきます。

子供達は自分の能力を信じめると安心感を持つことができ、大きな不安にも立ち向かう事ができるでしょう。

 

教育とは、人を作る事ではなく認めてあげる事

教育とは、人を作り上げる事ではなく子供達に自分の進む道を作る事を許し、認めてあげる事なのです。これを認めてあげられない場合、この先に長く影響してしまう可能性がある事を頭に入れておきましょう。

例えば、大学に入った学生が両親が無理やり専攻を決めてしまった為にやる気が出ない。親が線路をひいてしまうと、こういった弊害が出てきてしまうのです。

どうして、多くの親は子供を羽ばたかせてあげられないのでしょうか?どうして、子供がやりたいと思う事をさせてあげられないのでしょうか?これはもしかすると親の不安、そして自信の無さからきているのかもしれません。

でも、この子供達には時間がありません。なぜならその貴重な時間を自分達が興味のない事に使ってしまっているのです。

子供達の心に羽を与えてあげましょう。判断力を育て、何から何まで答えを差し出してあげる事を避けましょう。

それでは、どうすれば良いのでしょうか?

  • ストレスにならない程度のお手伝いをさせる。この事で、子供達は自分達に何かする能力がある事を学びます。
  • 一人で何かをさせる。自分がコントロールできる場所、そして自分の答えを見つけられる自分だけのスペース与えると良いでしょう。
  • 決定権は子供に与えつついつでも、支えてあげましょう。子供達に、何があっても支えてもらえると分かってもらう事が大切です。

自分が育てられたように、自分の子供を育てたいと思う気持ちを持つことは普通の事です。ですが、自分に良くない影響を与えた間違いを繰り返すべきではありません。

いつも、教育は人を作るという意味ではないという事を念頭に子供達に自分自身を信じる事を認めてあげてください。そうすれば、子供たちはきらきらと輝く人間へと成長するでしょう。

 

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