コラーゲンを毎日摂ることの7つの効能
多くの人々が、綺麗で健康的な肌を長く保つためには、一定の年齢後に日常的にコラーゲンを摂取する必要があると考えています。
クリーム、ローション、パックなど、肌のケアのための様々な商品がコラーゲン入りとして宣伝されます。また、コラーゲンのサプリを目にすることもあるでしょう(粉末、カプセル状、錠剤など)。
しかし、コラーゲンとは一体何なのか、何に効果があってどのように摂ることが出来るのか、私たちは本当に知っているのでしょうか?次にこれらを見ていきましょう。
コラーゲンとは何か
コラーゲンは、私たちの体の中に存在しているタンパク質です。肌や骨に最も多く含まれているため、骨、軟骨、皮膚の形成と強く関連付けられています。
エリサ・マルティン・カノ博士はそのブログ記事(スペイン語)の中で、コラーゲンを「体に最も大切なタンパク質」だとしており、その機能は組織に弾力を与えるだけでなく、体を強くして支えるためにも大切だと言っています。
コラーゲンを摂ると何が起きるのか
私たちの体はコラーゲンを自ら生成するわけではなく、コラーゲン摂るとそれをアミノ酸へと分解し、それを使って必要なたんぱく質を作り出します。つまり、コラーゲンのサプリを摂っても、体がそれを作り出す助けをしているわけではありません。
別の言い方をすれば、コラーゲンのサプリを摂っても、消してしまいたい肌の線や改善したい膝関節に直に届くわけではないということです。
そうではなく、アミノ酸に分解されて体の中に残り、髪の毛の生成から足先の軟骨や爪の生成まで、様々な部分に使われるということです。
コラーゲンを摂ることで期待できる7つの効果
前述した通り、コラーゲンのサプリを摂ることは、私たちの健康全般に良い効果がある可能性があります。これは多くの人に研究されてきたトピックでもあります。
健康的な生活習慣にコラーゲンを取り入れることでどんな効果があると言われているのか、次に見ていきましょう。
1. 筋肉に栄養分を供給する
健康的ですらりと引き締まった体を手に入れるためには、コラーゲンを取って筋肉に十分な栄養を送り込む必要があると考えられています。そうすることでハードなトレーニングからの回復も早くなると言われます。
ただし、コラーゲンを摂ることでこのような効果が出るという科学的な証拠はまだ見つかっていません。そのため、最善策は健康的な生活習慣を保ち、医師の指示に従うことでしょう。
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2. 肌を健康にする
コラーゲンを摂ると新しい細胞の生成を助けてくれることから、新しくできた傷跡を消してくれると考える人がいます。しかし前述したように、コラーゲンが「修復」したいところへ直接届くわけではないことが分っています。
2015年に発表された研究では、コラーゲンペプチドのサプリを経口摂取すると、肌を健康にしてその構造を改善してくれるという結論が出されています。
3.関節や骨を良くする
コラーゲンを摂ることで、関節の柔軟性や潤滑作用が向上すると考えられてきました。しかし、これを否定する声もあります。
それでも、医者がコラーゲンのサプリを処方するような場合には、筋肉、骨、関節の健康に良いと考える人はいます。ただしこれは、常にバランスの取れた食事と定期的な運動を伴っていることが条件です。コラーゲンだけでは、このような効果は期待できません。
4. 肌の弾力を保つ
コラーゲンは、私たちが老化するに従って減っていきます。そのため、皮膚が衰えてシワやシミが現れるのを防ぐために、コラーゲンを取るべきだと言われます。
しかし、コラーゲンを摂ることは老化に対する絶対的な解決策にはなりません。このためには、健康的な生活習慣を続けることが大切です。コラーゲンのサプリは肌の弾力を保つ助けにはなりますが、シワが出来るのを100%防ぐことは出来ないのです。
5. 満腹感が持続する
コラーゲンはプロテインであることから、朝食や間食の一部として摂ることで満腹感を与えてくれ、スナックやお菓子のような健康に良くない食べ物が欲しくなるのを防ぐ助けになると考えられています。
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6. 血管の柔軟性を保つ
コラーゲンを毎日摂ることで、血管の柔軟性を維持し、心臓血管系の健康全般に良いという仮説が立てられています。そのため、血圧の問題や心臓の病気のリスクを下げることに繋がると考える人がいます。
7. 目の健康を維持する
最後に、コラーゲンの摂取は目の健康維持(具体的には角膜)に効果的で、これに関係する目の病気を防ぐことに繋がると信じられています。ただし、科学的にはまだ証明されていません。
コラーゲンは、それだけで目の病気を予防したり治すことは出来ません。そのため、常に健康的な生活習慣の中に取り入れることが大切です。
コラーゲンを毎日摂る方法
医師からコラーゲンのサプリを摂るよう指示された場合は、それに従いましょう。一方で、サプリを摂る摂らないにかかわらず、バランスの取れた食生活を維持することが大切です。
食生活にコラーゲンを取り入れることが出来る食材の例として、緑の野菜(ブロッコリー、キャベツ、ほうれん草、レタス)、イワシ、牡蠣、鶏肉などが挙げられます。
自らの必要に応じた適切な食事について疑問がある場合には、栄養士や医師に相談してください。専門家は、私たちにとって最善の方法を選んで、それをキープする助けをしてくれます。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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