心の中で生き続ける祖父母

· 9月 30, 2016
祖父母が私たちに残してくれた最も素晴らしい贈り物は、目に見えるものではなく、これからも私たちの中にずっと残るさまざまな経験や幸せな思い出です。

たとえ祖父母がこの世を去っても、彼らが残してくれたものは、いつまでも静かに私たちの心の中で生き続けています。

私たちの多くが幼い頃、大好きなおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に過ごした経験を持っています。ケーキのレシピや、咳を止めるための家庭療法など、彼らは私たちにたくさんのユニークで特別なものを残してくれました。

現代社会では物を所有することばかりに焦点が当てられがちですが、大好きな祖父母と共有した楽しい時間や特別な瞬間などの愛情に満ちた思い出は、私たちの人生を最も豊かにするものの一つで、また決して消えてなくなることはありません。

この記事ではそういった観点から、私たちや、私たちの子供たちと祖父母との関係について考えていきます。

祖父母にさよならを言うために

幼い頃に祖父母を亡くすことは、人生で最も複雑な瞬間の一つです。大人は、人生の悲しい出来事を処理するためのさまざまな方法を知っているため、大人になってから経験する場合とはまた違った意味を持っています。

子供たちが祖父母にさよならを言う手助けとして、大人である私たちにできることは何であるのか見ていきましょう。

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子供が傷ついているとき

全ての子供は、大切な誰かを失ったとき、心の痛みを感じます。その経験は決して容易に忘れられるものではなく、たとえ一見平気そうにしていても、心の中で何かが起きているというわずかなヒントを示すこともあります。

専門家たちは、子供に対しては率直に接し、言葉を注意深く選ぶことと、「おじいちゃんは今、天使と一緒にいるんだよ」「おばあちゃんは少し休んでいるんだよ」というような比喩は避けることをすすめています。

  • 子供を混乱させるようなフレーズは使わないようにしましょう。多くの場合、祖父母の死は、小さな子供にとっては身近な誰かを亡くした初めての経験であり、何が起こっているのかはっきりと知る必要があります:大好きなその人にはもう会えないけれど、毎日その人を愛情を込めて思い出すということを学ぶことが大事です。
  • 子供たちにとっても、また自分自身にとっても、心の解放が必要であるということも忘れないでください。子供の前で自分の心の痛みを見せないようにと、悲しみを覆い隠してしまうことはやめましょう。子供は、同じような経験をしたときは感情を隠した方がよい・または隠すべきだと思い込んでしまうかもしれません。
  • 悲しみを表すことを恐れず、また、子供が泣くことを必要としているのであれば、そうさせてください。
  • また、子供が傷ついているということを、親がしっかり認識する必要があります。子供たちは、しばらく時間が経つまでは、自分に起こっていることを上手く処理できないこともあります。しかし彼らの心情は、彼らの描く絵や、沈黙、あるいは怖い夢を見るというような形で表れることがあります。
  • しばしば親がおかしてしまいがちなもう一つの過ちは、子供に、祖父母にお別れを言う機会や、葬儀に参加する機会を与えないということです。たとえ親が、小さな子供にそのような経験をさせたくないと考えたとしても、おじいちゃんやおばあちゃんにさよならを言うことは、子供が相手を哀悼するために必要なプロセスなのです。

祖父母の死に対する子供の反応は、子供の年齢によっても異なってきます。しかし、6~7歳を過ぎれば、悲しい出来事を受け止める準備ができつつあると言ってもよいでしょう。私たち皆が、いつかは祖父母にお別れを言わなければならないのです。

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祖父母が残したもの

祖父母は家やリンゴの果樹園、100年前の美しい銀食器などを私たちに残してくれるかもしれません。しかし、彼らが私たちの心に残してくれた思い出や言葉にまさるものはありません。

彼らはかつては子供を育てる親であり、時には何か失敗をしたかもしれませんが、私たちに与えてくれたたくさんの素晴らしいものと比べれば小さなことです。

  • 彼らは私たちにとって、家族のルーツやアイデンティティの象徴のようなものでもあり、決して忘れることはできません。
  • 孫と祖父母との関係は、子供と両親との関係とはまた違ったものであり、私たちにとっての祖父母がそうであるように、子供たちもまた、祖父母と共有した楽しく温かい時間を、宝物のように大事にします。
  • 部屋に飾ってあった、さまざまな物語が織り込まれたタペストリー、学校のあと一緒に散歩したこと、おいしい焼き立てのケーキの香りなどの記憶とともに、祖父母との思い出はいつまでも私たちの中に生き続けますし、彼らの優しい声もいつまでも耳に残り続けることでしょう。
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さまざまなな思い出を残してくれた祖父母に別れを告げることは、決して簡単なことではありません。しかし、成長することとは、そういった悲しい別れと向き合うことでもあります

たとえおじいちゃんやおばあちゃんの姿をもう直接見ることができなくても、彼らも、彼らがくれた幸せな贈り物も私たちの心の中で生き続け、思い出が色あせることはないでしょう。