子どもスとマホ メリット&デメリット
携帯電話は、子どもたちの生活においてますます重要な役割を果たすようになってきました。両親、教師、心理学者、技術者、広告主、製造業者、そしてビジネスオーナーは、「子どもとスマホ」というテーマについて非常に異なる見解を持っています。お子さんにスマートフォンを買い与えるべきかどうかを迷っていますか?
この記事では、子どもがスマホを使うことの利点と欠点を説明します。
スマートフォンとは?
スマートフォンは、従来の携帯電話よりも優れた接続性、データ保存量、機能を備えた電話の一種です。ポケットサイズのコンピューターと言ってしまっても良いでしょう。
幼少期、それも年々幼くなっていく年齢でスマートフォンを過度に使用することについては、議論が重ねられてきました。
子どもにスマホの使用を許可すべきか、すべきでないか…。
最善の決断を下すには、長所と短所を分析し、子どもと家族のあり方に最適なのは何か、を決める必要があります。
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子どもがスマホを使用するメリット
1. スマートフォンは近年では当たり前の存在
テクノロジーが盛んな時代に生きていながら、子どもがスマートフォンにアクセスできないようにする、ということは矛盾を生むかもしれません。
結局のところ、スマホはダメだけどコンピューターやタブレットで遊ぶのはOKにしたり、親はスマホを使うなら、スマホが有害にもなり得ることを子どもにどのように説明したら良いのでしょう?
2. より多くの知識を得る機会
授業で何か学んだ後に、学校が教えた使い方でスマホを適切に使うなら、学んだテーマに関する情報を検索できるようになります。子どもは、関心のある情報を検索することで、教育ツールとしてのスマホの使用方法を学ぶことができ、ただのカンニングをする以上の徹底的な学習研究に没頭することができます。
3. 子どもの安全を守る
親が子どものスマホに連絡して、もしもの緊急時に子どもがどこにいるのかがわかるのは、本当にプラスです。
多くの携帯電話にはGPSシステムが搭載されており、親が携帯電話を追跡して子どもの居場所を探しあてることができます。
4. 責任を学ぶ
親が子どもにスマホの使用を許可すると、責任を果たす、ということについて教えることができます。これは、スマホの管理だけでなく、デバイスの使用時間と使用法にも関係します。
5. 学習ツールにアクセスしやすい
スマホは、試験の日付を知ったり、音声メモを取ったり、興味のあるイベントを覚えておくためにカレンダーを使ったり、と様々なことに役立ちます。また、両親、教師、友人の電話番号も保存できます。加えて、ホワイトボードの写真を撮ることもでき、授業中にも役立ちます。
これらはすべて非常にためになる学習ツールです。
子どもがスマホを使用するデメリット
もちろん、スマホは良いこと尽くめではありません。スマホの使用には影が伴い、つまりリスクや危険もつきものです。
以下に、若い年齢でテクノロジーの世界に足を踏み入れることのデメリットをいくつか挙げました。
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1. 微細運動能力に影響を及ぼす
子どもは、スマホの使い方を学ぶ前に、鉛筆で文字を書くことを学ぶ必要があります。人差し指と親指で鉛筆を握ることは、すべての子どもの精神運動発達の基本的な第一歩です。
いくつかの研究によると、携帯電話とタブレットの早期導入と過度の使用により、子どもがこういった単純で基本的な動きから離れてしまう、ということが明らかになりました。
2. 書き言葉の学習が制限される
チャット、テキストメッセージ、ソーシャルメディアを介して交流する子どもたちは、言葉を十分に使用せず、画像だけの通信に慣れるため、書き言葉の発達に影響を与える可能性があります。
書き言葉は、高等教育やその後のパフォーマンスのための基本的なツールです。
3. 社会的孤立を促進する
ビデオゲームと同様に、スマホを絶えず使用することは社会的孤立につながります。スマホで遊んだり、ネットサーフィンをしたり、ソーシャルメディアで他人とやり取りしたりするかもしれませんが、それでは周りの人と本当のコミュニケーションをとることはできません。社会的スキルの発達は、子ども自身の発達の重要な部分です。
4. 体を動かさなくなり、小児肥満を促進する
スマホを過度に使用すると、常にソファに座ったり、ベッドに横たわったりします。身体活動の欠如は、子どもの生活の質に深刻な影響を及ぼします。
お子さんが太りすぎないようにしましょう!
5. プライバシーの喪失
スマホには、日常生活を記録できるすべてのツールが備わっています。写真を撮って、あらゆる種類のソーシャルメディアで共有できる動画を作成できますし、子ども人生は、「いいね」、コメント、フォロワーを獲得することに集中するかもしれません。プライベートが公になり、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
6. 子どもがサイバー犯罪の被害者または加害者になる可能性がある
限度のないスマホの使用は、子どもたちをネットいじめや性犯罪者の目にさらしてしまいます。
子どもが誤って性的な写真やビデオを投稿し、嫌がらせの被害者になる可能性があります。一方で、他の子どものプライベートなコンテンツを共有したり、嫌がらせをしたりすることもあるかもしれません。サイバー犯罪の被害者または加害者になってしまわないよう、お子さんのスマホの使い方に注意してください。
親は何をすべきか
子どもがスマホを使用することのメリットとデメリットの範囲は広いものです。したがって、子どものデバイスの使用とインターネットへのアクセスを監視するのは、親の責任です。お子さんのスマホの使用状況を監視できるアプリはたくさんあります。親としてすることは、情報を入手し、理解し、判断することです。
また、子どもがオンライン学習をするときに気をつけて見てあげることも重要です。目を配り、子どもが何をして、どんなものを見たり共有しているかを知っている必要があります。
正しく使えば、スマホは素晴らしいツールになり得るのですから。
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