子供が漂白剤を飲んでしまったらどう対処すべき?
もし自分の子供が漂白剤を飲んでしまったら、当然、この記事を読んでいるどころではなく、緊急病院へ直行しなければなりません。
この記事は、そんなことが起こらないようにする方法について知り、また漂白剤や他の有害な洗浄剤を万が一飲んでしまった場合には何をすべきかを知って、心構えをするためにお読みください。
子供はどのようにして有害洗浄剤から害を受けるのか?
漂白剤や洗浄液のような有害な製品を飲んでしまうと、深刻な状態に陥ります。また、こうした製品から排出される蒸気を吸い込んだり、皮膚に直接接触するだけでも重症を負いかねません。
子供がこうした有毒剤による害を受けた場合は緊急病棟に行くことが絶対必要です。漂白剤、洗浄剤、化粧品、パーソナルケア用品といったものは全て有毒とみなされます。理由は、そうしたものには皮膚組織や細胞に直接熱が加えられるのと同様の深刻なダメージを体に与える化学薬品が含まれているからです。
大半の場合、子供は漂白剤などの製品を誤って口にします。ですが、思春期になると自殺や自傷目的で飲むケースがあり、そうなると更なる緊急医療介入が必要となります。
誤飲はどのようにして防げるのか?
子供が有害な化学薬品を飲んでしまうことになるのは、大抵子供が普段口にする飲み物と似たような見た目の容器が子供の手の届く所に置かれてあったりするせいです。
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子供はその容器を目にして、中身を口にしてしまいます。家庭内の安全は事故を未然に防ぐことにつきます。次の事項を読んで、事故が起こらないようにしましょう。
- 有害な製品(漂白剤、アンモニア、洗剤、シャンプー)を子供の手の届くところに置かない。
- 食用の容器を再利用しない。再利用する場合は食べられる物ではないと分かるようにする。有害な製品は、間違って吸引したり誤飲してしまった時のために説明書やガイドに従えるように買ってきた時に入っていた容器に入れたまま保管する。
- 吸引や皮膚接触を通じて中毒症状が生じることもあるため、子供が遊ぶ場所では有害な製品の使用を控える。
- 家周りの洗浄剤にはホワイトビネガー(お酢)を使うことを強くお勧めします。お酢は有毒な噴煙を出したりせず、また直接肌に触れても肌にダメージを与えない抗菌剤です。
子供が漂白剤を飲んでしまったらどうする?
まず初めにすべきことは冷静でいることです。子供を助けずにパニックに陥っていては状況が悪化してしまいます。子供を救うには、決断力ある行動が求められます。必須救急手当には以下のようなことが含まれます。
- 絶対に吐かせようとしない。吐かせると、有毒物質が食道から体内へ逆戻りして中毒が再発してしまいます。
- 食べ物や飲み物を与えない。水、牛乳、卵白など何であっても与えてはいけません。こうした事故が起きた場合には、家庭でできる対処法はありません。
- 近くの緊急病棟に連絡を取りましょう。
- できるだけ早く最寄りの緊急病棟へ連れて行きましょう。
- 子供が飲んでしまった薬品や物質の容器を持って行く。
- 子供が非常に幼い場合は、飲んだ量もごく少量である場合が多いです。製造会社は通常、苦い物質がするものを加えて人が誤飲するのを防いでいるため、不快な味がするように作られています。
- 子供が年齢的にもう少し大きく、かなりの量を摂取してしまっている場合は、自分を傷つけようとして飲んだ可能性があります。緊急病棟へは早く連れて行けばいくほど、命が助かる可能性が高くなります。
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有毒物質を飲んだ時の症状
小さい子供が漂白剤などの有毒な物を摂取してしまったかどうか分からない場合は、次のような症状がないかチェックしましょう。
- 喉や口に痛みがあったり、ひどい不快感があることを訴える
- 嚥下困難、または嗄声
- 吐き気、または嘔吐(血が混じることもある)
- 呼吸困難、息をする時にヒューヒューと音がする
- 胸痛
万が一、子供がショック状態(精神錯乱、意識不明、発汗、顔面蒼白、手足が冷たい)になった場合は、緊急を要するので迅速に行動しなければいけません。
こうした事故において一番大切なことは、最寄りの緊急病棟へ大至急直行することです。万が一、子供が意図的に有毒物質を摂取してしまうという経験をしたら、回復した後必ず子供に心理カウンセリングを受けさせましょう。
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