子供のヘルペス 対処法
ヘルペスは、ヘルペスウイルスによって引き起こされます。
数十年前までは、子供のヘルペスはあまり一般的ではありませんでしたが、近年では、ヘルペスを発症する子供が増えています。
それは、子供達がある特定の危険因子にさらされる機会が多くなったからだと考えられています。
現時点では、ヘルペスを治癒する治療法がありませんが、その症状を緩和する方法はあります。
ヘルペスウイルスを一旦抑えることはできますが、何らかの要因が引き金とな再びヘルペスが起こるため、頻繁にヘルペスを発症する人もいれば、一度発症してもその後は一生を通じて休止状態になる人もいます。
こちらもご参照を:口唇ヘルペスの症状を緩和する5つの自然療法
ヘルペスウイルスの種類
ヘルペスウイルスにはさまざまな種類があり、症状と発見される場所によっても異なります。
ここからはヘルペスウイルスについて詳しくご説明します。
単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)
このウイルスは、子供に影響を与える最も一般的なウイルスで、口や顔の周りにヘルペスを引き起こします。
このウイルスに感染すると、口内炎または水疱を引き起こす可能性があります。ヘルペスに直接接触することによって感染しますが、すぐに症状が現れるわけではありません。
単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)
これは性器ヘルペスとしても知られている、性器の周囲に現れるヘルペスです。
子供での症例もありますが、一般的に性的接触を通して感染するため稀です。
ただし子供に発症する場合、必ずしもその原因が性的虐待ではありません。
帯状疱疹
水疱疹のように、帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
つまり、以前に水痘を発症した経験がある場合のみ、このタイプのヘルペスを発症します。
このウイルスは何年もの間休眠状態にあり、年をとるにつれてより脆弱になります。
帯状疱疹は、子供には一般的ではありませんが、子供たちに発症した場合も、その症状は軽いと言われています。
ただし、帯状疱疹は伝染性なので、子供の免疫力が弱い場合は合併症を引き起こす可能性もあるため、予防措置を講じることが大切です。
子供のヘルペスを治療する方法
最も一般的なタイプのヘルペス(HSV-1)は、このヘルペスに感染した皮膚や唾液との直接接触、または以前に感染した人が触れた物体を触ることなどによって感染します。
口唇ヘルペスは、唇や歯茎に水疱の形で現れます。子供の場合は、発熱、のどの痛み、そして扁桃腺などの腫れが起こることがあります。
これらの病変は数週間以内に消えますが、不快感を軽減するためにそれらを治療する必要があります。
局所用または経口用抗ウイルス薬は、最初の段階の痛みの強度と症状が続く期間を短縮します。
アシクロビル、バラシクロビルおよびファムシクロビルが治療に良い効果を上げています。
自己判断で自宅で治療をせずに、症状がひどい場合は必ず医師の診断を受けてください。
また、冷たいアイスパックを適用すると、鎮痛効果が得られ、水ぶくれによる痒みを軽減できます。
冷たい飲み物やアイスクリームのような冷たい食べ物は唇の周りの痛みを軽減し、脱水を予防する効果があります。
柑橘系果物や酸性の食品は、水疱を刺激するため、避けたほうが良いでしょう。
子供の食欲が軽減したり、痛みが強すぎて何も食べられない状態になった場合は、小児科医はアセトアミノフェンのような鎮痛剤を処方するかもしれません。
ヘルペスを発症したら、必ず子供は十分な休息をとりましょう。ストレスの多い状況を避けて十分な休息をとることで、回復スピードを速めるのに役立つでしょう。
子供に、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)または帯状疱疹の症状が出ているときは、自己判断で家庭で治療しないことをお勧めします。
これらを発症した時に気をつけるのが合併症です。小児科医に相談して、適切な薬を処方してもらいましょう。
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ヘルペスウイルスの広がりを減らす方法
子供のヘルペスはまれですが、症状の悪化や広がりを避けるべきですし、他の子供に感染しないように気をつけることが大切です。
ヘルペスを発症したら、医師の指示に従って保育園や幼稚園は休ませるべきですし、子供が使っている食器やおもちゃを他の子供と共有するのは避けてください。
また子供が子供がヘルペスを発症している患部を引っかいたり触ったりしないように注意が必要です。
掻いてしまうと、ウイルスが他の部分に広がってしまいますし、万が一ウイルスが目に入ると危険なので、子供の手を頻繁に洗うようにしてください。
子供がヘルペスを発症しているときは、もちろん子供同士でキスをするべきではありませんが、気をつけたいのがヘルペスの子供が口の中に入れたおもちゃを他の子供が触ることによる感染です。
ご注意ください。
注意するべき症状
子供がヘルペスを発症した時に、合併症が起こるのは稀です。
ただし、次のような兆候が見られた場合は、小児科医に直行してください。
- 生まれたばかりの赤ちゃんが発熱を伴う発疹または水疱を発症する場合、これは慢性単純ヘルペス感染の徴候である可能性があります。
- 子供の目の周りに水疱が現れたら、角膜感染症の主な原因の一つとなる可能性があります。
- 子供が頭痛を訴えたときや高熱があるとき、または痙攣したり混乱している時には、ウイルスが原因の脳の感染症を併発していないか確認するために、小児科医の診察を受けてください。
ヘルペスの周囲が赤くなっているときは、触ると熱いほどです。
病変は10〜14日以上持続します。
二次的な細菌感染の兆候が現れないか、細心の注意を払ってください。
子供のヘルペスの痛みを軽減する自然療法もありますが、必ず医師の診察を受けて、正しい治療方法に基づいて症状を緩和する治療を行うことが大切です。
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