貴族のデザート?レモンビスケットケーキ
マリービスケットを1箱、コンデンスミルク、レモンを数個。
これがスペインで「カルロタ・デ・リモン(Carlota de limón)」と呼ばれるレモンビスケットケーキを作るのに必要な材料です。
おやつや昼食後にぴったりのシンプルでジューシーなデザートです。
レモンパイに似ていますが、このレシピでは卵と砂糖はマリービスケットの材料として含まれています。
型にビスキュイを貼り付けて作るフランスのシャルロットが元になっていますが、今回ご紹介するレシピは、自宅で簡単に作ることができるデザートです。
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レモンビスケットケーキの材料
このデザートを作るために欠かせない材料は、無糖練乳とコンデンスミルク、そしてマリービスケットです。
マリービスケットは、卵がベースの独特の甘味のあるビスケットです。
これらの材料の組み合わせこそが「カルロタ・デ・リモン」なのです。
材料
- 無糖練乳 約360ml
- コンデンスミルク 約400g
- マリービスケット 約170g
- レモン果汁 6個〜8個分(約1kg)(必要なレモン果汁は大さじ16(約200ml)です。
オプション
- 生クリーム(約200g)
- シナモンパウダー 小さじ2
オプションの材料を加えると風味が増します。これらはオリジナルレシピにはないものなので、お好みで加えてください。
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レモンビスケットケーキの作り方
- レモンを絞り、独特の酸味のある果汁を準備します。
- 他の材料と混ぜるために、深めのガラス製のボールに果汁を入れます。
- そこへエバミルクとコンデンスミルクを加えます。
- 均一になるまで混ぜる必要があるので、ハンドミキサーを使うのがおすすめです。
- しっかりとしたクリームになったら、次はケーキの層に取り掛かります。
- 冷凍庫への使用可能な型を用意し、底に少しずつ重ねるようにしてマリービスケットを敷き詰めます。
- 1段目のビスケットの層の上に、先に用意したクリームをビスケットが隠れるくらい流し込みます。
- クリームの層の上に、1段目と同じように2段目のマリービスケットを敷き詰めます。
- 2段目のビスケットの層の上に、残りのクリームを流し込みます。このクリームは底の方にあったので、上の方より濃く、レモンの味も濃いはずです。
最後に冷凍庫へ
このレシピの良いところは、ビスケットを使うのでオーブンで焼く必要がないことです。
逆に、ビスケットとクリームの層で満たした型を冷凍庫に入れます。クリームが固まるように最低30分間冷凍庫に入れます。
冷凍庫を使わずに、冷蔵庫に1日入れておく方法もあります。
どちらの方法でもOKですが、冷蔵庫の方が冷凍しすぎてしまうことなく固まっているかの確認ができるので、できあがりを把握しやすいといえます。
お皿に盛る時に、お好みでシナモンパウダーをかけてください。
レモンの皮をすりおろして、上に散らすのもよいでしょう。
どちらの追加材料も、味だけでなく見た目も引き立ててくれます。
また泡立てた生クリームもお好みで飾りとして使ってください。
二人の女王から名前をとったデザート
このデザートはイギリスのジョージ3世の時代が発祥だという説があります。
その説によると、「カルロタ・デ・リモン(Carlota de limón)」という名前は、ジョージ3世の妻であるシャーロット(Charlotte of Mecklenburg-Strelitz)から取ったと言われています。
またもう一つの説によると、このデザートを発明したフランス人シェフ、アントナン・カレームが、シャルロット・リュス(ロシア風シャルロット)というデザートを基に作ったので、ロシア皇帝であるニコライ1世の妻のシャルロッテ・フォン・プロイセン(Charlotte von Preußen)に敬意を表して名付けたと言われています。
いずれも近代の歴史的人物で、地球上で最も強力な国を支配した女王です。
どちらの女王がデザートの名前の由来なのかは、けして特定できないでしょう。確かなことは、創作時点からその味が名を高め、デザートの世界での貴族的なステータスを得たことです。