筋肉痛・けいれんによく効く5つの家庭療法
筋肉痛やけいれんを引き起こす主な原因は、長時間にわたる過度な運動と身体的なストレスです。
筋肉が緊張して筋細胞への血流が阻害されると、筋肉中に毒素がたまります。
その結果、末端神経が反応して脳に信号を送り、これが脳によって痛みや炎症という刺激感として解釈されるのです。
患部がふくらんで、マッサージしたり動かそうとすると痛む場合もあります。
こういった症状の治療法には鎮痛剤や抗炎症薬などが含まれますが、これらは必ず医師の指導のもとに行わなければなりません。
でも、マイナスの副作用なく筋肉の回復をうながすために利用できる家庭療法がいくつかあります。
今回は、筋肉痛やけいれんが起こった時に役立つ5つの対処法をご紹介します。
ぜひお試しください!
1. 筋肉の緊張をほぐすアロマセラピー
ある種の植物やスパイスが放つアロマ(芳香)には鎮静作用があり、ストレスや筋肉の緊張を軽減します。
以下のような精油療法を楽しんでください:
- 樟脳
- ローズマリー
- タイム
- ラベンダー
- マリーゴールド
- ユーカリ
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2. 筋肉のけいれんを和らげる入浴療法
エプソム塩と精油を使った入浴療法は、筋肉のけいれんを和らげ、炎症を軽減し、痛みを抑えるのに役立ちます。
材料
- 熱湯 2リットル
- エプソム塩 カップ1杯(250グラム)
- マジョラム精油 5滴
- ローズマリー精油 5滴
- ラベンダー精油 5滴
作り方
- 2リットルの水を熱して、エプソム塩と精油を混ぜます。
- これを浴槽に流し入れ、水を加えて温度を調節してください。
- このお風呂に10〜15分間つかり、リラックスしましょう。
- 必要に応じてくり返してください。
3. アルニカ軟膏
アルニカは抗炎症作用のある植物で、手足や筋肉の緊張をほぐしてくれます。
アルニカは、何百年もの間ホメオパシー療法に利用されてきましたが、今でも鎮痛作用のある天然の塗り薬として使われています。
材料
- ココナッツオイル カップ2杯(480グラム)
- 乾燥させたアルニカの花 ひとつかみ
- カイエンペッパー粉末 大さじ4杯(40グラム)
- 蜜蝋(みつろう) カップ1/2杯(100グラム)
- ローズマリー精油(好みで) 小さじ1/2杯(2グラム)
作り方
- ココナッツオイルを入れた容器にアルニカを浸して12〜24時間置き、花を溶かします。
- その後、フードプロセッサーにかけて、よく混ぜ合わせます。
- アルニカとココナッツオイルのミックスを鍋に入れて弱火にかけます。
- カイエンペッパーを加えて、よく混ぜます。
- 火から下ろして12時間置きましょう。時々かき混ぜてください。
- その後、ガラス容器に注ぎ入れます。
- 濾し器を使って、軟膏からハーブを取り除きましょう。
- 再び弱火にかけ、かき混ぜながら蜜蝋を加えていき、完全に混ぜ合わせてください。
- 火から下し、精油を加えます。
- さめるまで待ってから使用します。
- 疲れて痛む筋肉にすりこんでください。
- 刺激が強いので、顔には使わないでください。
4. クレイ&ローズマリー療法
クレイ(粘土)とローズマリーの組み合わせは、筋肉のけいれんに効く抗炎症療法です。
材料
- ローズマリー 大さじ1杯(10グラム)
- 水 コップ1杯(250 cc)
- グリーンクレイ 大さじ3杯(30グラム)
- 刺激性のある筋肉痛ケア軟膏 小さじ1杯(5グラム)
作り方
- 水を沸騰させてローズマリーを加え、10分間煮詰めます。
- 煎じ液ができたら、グリーンクレイを混ぜ合わせ、なめらかなペースト状にします。
- 痛む箇所に塗り、20分間そのまま置きましょう。
- その後、ぬるま湯で洗い流し、刺激性のある軟膏を塗ってください。
- 1日に1度実行しましょう。
こちらの記事もご覧ください:ローズマリーで健康に
5. 適度な運動
筋肉痛には休息が一番の治療法と考えている人がたくさんいます。でも、体を動かすことが筋肉を短期間で回復するための最善の対処法のひとつであると実証されています。
ストレッチングと適度な運動は、血行をうながし、余分な毒素を体から排出する手助けをしてくれるのです。
おすすめは:
- ヨガ
- 太極拳
- ピラティス
- 水泳
ここに挙げた5つの対処法は、どれも筋肉の緊張をほぐし、血行をよくするのに役立ちます。
ただし、数日たっても何の変化も見られない場合は、かかりつけの医師に相談し、その指導に従ってください。
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