気を付けて! 子宮頸がんを知らせる 7つの症状
子宮の頸部にできるがんは、世界的に見ても女性の発症率が3番目に高いがんです。特に40歳から55歳では、子宮頸がんの占める割合がトップとなっています。
今回は、早期発見につながる症状など子宮頸がんについて是非知っておきたいことについてお話ししていきましょう。
子宮頸がんって何?
膣上部に通じる子宮内頸部に子宮頸がんは発症します。
この種のがんの進行は遅いため、定期的に子宮頸がん検診(頸部組織生検)を受けていれば容易に早期発見できるタイプのものと言えます。発症しても、医師はがん細胞の増殖の様子を追い易く、もし最低でも毎年1回この検診を受けていれば、ほぼ確実にがんを早期に発見することができ、しかもほぼ100%に近い確率で完治も可能です。
ヒトパピローマウイルス
ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が主な原因であり、ほとんどの子宮頸がん患者に感染が見られています。
性行為により感染するので、不特定の相手との性交渉は感染へのリスクが高くなります。
感染の大部分は自然に治癒するのですが、時として、悪性として進行し子宮頸がんになることがあります。
リスク要因
ヒトパピローマウイルスの他に、子宮頸がんのリスクを高める要因についても知っておきましょう。
- たばこ: 煙草を吸わない人に対しリスクが2倍
- 性交渉を持ち始めた若年層
- 薬の常用で、がん細胞を攻撃する免疫機能が低下して病気にかかりやすい。例えば女性の場合ではHIV(エイズ・後天性免疫不全症候群)や他のがんを患っている場合など。
- 性器ヘルペス
- 経口避妊薬の服用
注意すべき子宮頸がんの初期症状
先ほどお話ししたように、進行が遅いため頸部の細胞診検査を受け早期に発見することが可能です。
またがんにかかっても、ある程度の大きさにまで成長しないとはっきりとした症状はでません。ですからこれからお話しする子宮頸がんを疑う7つの症状に注意するようにしましょう。
- 生理前または生理直後の水っぽい不良出血
- 生理がいつもより長引いて出血量が多い
- 性交渉時の痛み
- 恥骨の痛み
- 性交後の出血
- 理由なくさらさらしたあるいは血が混ざった膣分泌液が増える。色は白色、茶色、赤みを帯びたもの。時として悪臭を伴う
- 閉経後の不正出血
進行したステージの症状
- 腰痛
- 痛み、骨折など骨の異常
- 尿漏れやおりもの
- 脚や骨盤の痛み
- 体重が減る
- 片足だけむくむ
異変に気付いたら?
もし子宮頸がんかもしれない症状があっても、まずは落ち着いてくださいね。腫れなど他の疾患でも痛みや出血はありますから、まずはきちんと子宮頸がん定期検診で細胞診の検査を受けてみて下さい。
ただし、何らか疑わしい症状が出ている時には、原因が何であれ身体が異常を訴えるサインなのですから、様子を見ている場合ではありません。
なるべく早く病院へ行って検査をして見てもらいましょう。
もし結果が陽性だった場合、治療はがんの進行具合や形状、患者の女性の健康状態から妊娠の可能性、本人の希望を考慮して行われます。
がん患者やその家族の様々な相談にのったり、サポートをしている電話ホットラインや、患者会、患者サポート会などがあります。