滑液包炎の自然療法
長い時間歩くことや重いものを持ち上げること、激しいスポーツを行うといったようなよくある行為でも関節にダメージを与えてしまいます。そして、のちにこれが痛みのある滑液包炎を引き起こす恐れがあります。痛みを取り除くために、以下で滑液包炎の6つの自然療法をご紹介します。
滑液包炎は関節がショックを受けたり、過度に身体的な労力を用いたり、または慣れていない過度な疲労を伴う活動をしたあとによく見られる症状です。これは関節周りの滑液包の炎症のことです。滑液包は腱や靭帯を動かすことによる関節エリアの動きを可能にしています。
では滑液包炎かどうか知るにはどうすればいいのでしょうか?
答えは非常に簡単で、以下のようなサインに注意を払いましょう。
- ダメージを受けた関節の周りが腫れている。
- 動くと関節が痛む。
- 安静にすると徐々に痛みが減っていく。
もし滑液包炎だと思った場合には以下のことを行いましょう。
- まず医者に診てもらいます。医者はどこの関節に症状が出ようと、滑液包炎の治療をする上でまず頼るべき存在です。
- 医者は仕事の内容であったり、日中に行う活動内容など滑液包炎を引き起こしたと思われる外的要因に関していくつかの質問を投げかけることになるでしょう。その後、ダメージを受けた関節の医療行為へと移ります。
- ここではその他の要因がないか確かめるため、血液検査や放射線検査が含まれることがあります。
では、滑液包炎だと診断されたあとにすべきことは何でしょうか。
まず、パニックにならないようにしましょう。幸運にも、処置や治療がとてもシンプルで簡単にできる症状です。
また治療にはいろいろな方法があります。以下で6種類の滑液包炎の自然療法を紹介しますが、そのうちどれを選択するかは自分次第となります。どれも家にいながら行うことができる優れた治療法ばかりです。
滑液包炎についてはこちらも参考に:滑液包炎について知っておきたいこと
1.患部を安静にし冷湿布を貼る
まず患部を安静にすることがこの処置の基礎となります。患部を使うことをやめ、表面の柔らかい場所で安静にすることで痛みを和らげることができます。
- 氷か冷湿布を20分おきに患部にあてることで炎症を抑える助けになります。
- これをコンスタントに4日から5日続けるようにしましょう。
2.リンゴ酢
リンゴ酢は古代ローマ帝国時から使われてきました。これによる抗炎症効果は滑液包炎の治療に非常に効果的です。含まれるリン、カルシウム、カリウムなどのミネラルの働きで血液の酸性化を抑えることができます。
材料
- リンゴ酢大さじ1(15ml)
- はちみつ大さじ1(25g)
処置方法
- まず2つの材料を混ぜ合わせます。
- 直接患部に塗り、タオルをかけ15分間そのままにします。
- すぐに腫れを軽減または改善できるでしょう。
リンゴ酢についてはこちらも参考に:リンゴ酢の驚きの効果11
3.ショウガ
ショウガの根は痛みを和らげるとても効果的な治療法です。複数の抗酸化作用、抗炎症作用、そして鎮痛作用の要素を持っており、滑液包炎の治療に非常に有効です。
材料
- おろしショウガ大さじ3(45g)
- 水1カップ(200ml)
処置方法
- まず、コップ1杯の湯に溶かし、患部に塗ります。
- 1日に2、3回行うようにしましょう。
4.エッセンシャルオイル
ナツメグオイル、ココナッツオイル、ペパーミントオイルのいずれかを使い患部をマッサージすることで血液循環を良くすることができます。
これは東洋医学のリウマチ治療に使われてきました。これは現在でも高い効果を期待できる治療法です。
5.ヘルシーな食事をする
食事は骨の修復、筋肉の弛緩に必要な栄養を補給する基礎的な役割を担います。摂取すべきミネラルには以下のようなものがあります。
- マグネシウムはカルシウムとリンの吸収に必要不可欠な要素です。ココアパウダーやアーモンド、カボチャ、ヒマワリの種などの食べ物にはマグネシウムが多く含まれています。
- さらには、ビタミンAとビタミンBを食事に加えることで、滑液包炎を和らげるのに必要な抗炎症作用を得ることができます。ニンジン、トマト、柑橘系のフルーツにはこれらのビタミンが豊富に含まれています。
6.生活の改善
滑液包炎のあとに主な目標となることのひとつは元の生活に戻ることです。安静にすることと鎮痛療法とは別に、日々のルーティーンの改善も考えるべきでしょう。結果として、患部の痛みの悪化を防ぎ、正常な動きの助けとなります。
- スイミングは筋肉を鍛え、腱を柔らかくすることが期待できます。
- ローカットの快適な靴を履くことで、歩くことに影響を及ぼさないですみます。
- また、長距離を歩くことはなるべく控えましょう。
- 医者にルーティーンをチェックしてもらうことも大切です。肉体的、精神的に健康でいるために、生活する上で必要な器具や治療法を知ることにつながります。
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