はやり目の治癒に役立つかもしれない方法ベスト8
はやり目(流行性角結膜炎)とは、まぶたを覆っている透明な粘膜と白目の部分が炎症を起こしている状態のことを言います。透明な粘膜には小さな血管があり、これが空気中の細菌や粒子などに晒されると炎症を起こし、充血やピリピリとした痛みの原因となります。
ウイルス感染や細菌感染であるケースがほとんどですが、アレルギーや炎症を起こす素となるものと接触したりすることで起こることもあります。
「はやり目」といわれるウイルス性結膜炎には、今のところ特効薬はありません。感染したウイルスに対する免疫ができて、自然に治るのを待つしかないのです。
ウイルス性結膜炎では、感染してから抗体ができ、それがウイルスを退治するまでに時間がかかるので、治るのに2~3週間かかってしまいます。ー日本眼科医会HPより
1. 冷やす
まぶたを冷やすことで、はやり目によるピリピリとした痛みを緩和することができるでしょう。
冷やし方
- 清潔な布で氷を包み、患部に当てます
- 5~10分ほど当てます。
- 再度行う場合は、布を洗い、消毒するようにして下さい。
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2. カモミール
カモミールの花には抗菌作用と抗炎症作用があり、目の炎症を治癒するのに役立つかもしれません。
カモミールの使い方
- カモミールティーのティーバッグを2袋凍らせ、目に当てます。
- 5分ほど当てた状態にします。
- 1日に2、3回これを行うと良いでしょう。
こちらもお読みください:カモミールが持つ6つの薬用効果
3. リンゴ酢
リンゴ酢には抗菌作用と抗ウイルス作用があるため、はやり目を治すのに便利です。炎症を起こした組織に潤いをもたらし、炎症を和らげてくれるので、目がスッキリするでしょう。
リンゴ酢の使い方
- リンゴ酢を1:1のお湯で薄めます。
- 薄めたリンゴ酢をコットンに浸し、まぶたに当てます。
- 1日に2回、これを行いましょう。
4. キュウリ
キュウリは水分と抗酸化物質の宝庫なので、目に大変よく効きます。キュウリを直接目に当てることで血行が良くなる他、痛みや腫れを緩和する効果が期待できるかもしれません。
目のむくみや目の下のクマを緩和したり、充血やかゆみに対処するのにも理想的です。
キュウリの使い方
- スライスしたキュウリを何枚か冷やし、目に当てます。
- 15~10分ほど当てた状態にします。
- 1日に3回これを繰り返しましょう。
5. ジャガイモ
ジャガイモにはキュウリと似たような効き目があります。ジャガイモに含まれる汁が抗炎症成分としてはたらき、血管の炎症を緩和してくれるでしょう。
ジャガイモの使い方
- ジャガイモをスライスし、冷蔵庫に入れます。
- スライスが冷えたら、目に10分間当てます。
- 症状が緩和されるまで、1日に2、3回、これを繰り返すと良いでしょう。
6. 緑茶
素晴らしい効果が多くある緑茶には、目のトラブルを治すのに効く成分も含まれています。はやり目になった時には、緑茶が腫れを抑え、血行を促進してくれるかもしれません。
緑茶の使い方
- 緑茶のティーバッグを2袋、まぶたにのせます。
- 5~10分ほどのせた状態にします。
- これを1日に3回すると良いでしょう。
7. ココナッツオイル
ココナッツオイルにはしわを目立たなくするという素晴らしい効果がありますが、目の感染症で起こるヒリヒリ感をなくすのにも役立つというのを知っていましたか?
ココナッツオイルの抗菌作用が細菌の活動を抑え、目の腫れやチクチクした痛みを早く緩和してくれます。
ココナッツオイルの使い方
- オーガニックのココナッツコイルをコットンにつけ、感染しているまぶたにココナッツオイルを優しく塗ります。
- 洗わず塗ったままにしておきます。夜にもう一度、塗りましょう。
8. 塩水
塩水は簡単な方法な上に、目のトラブルに様々な効果があります。一つ目には、消毒作用が患部を消毒し、細菌の繁殖を食い止めてくれるかもしれません。
また、天然の潤滑油としての作用もあり、涙があまり出ない時には眼球を潤す働きもしてくれるでしょう。
塩水の使い方
- ボールにお湯をはり、少量の塩を溶かします。
- 塩水の入ったボールに数秒間顔をつけます。この時、塩水が目に入るように、目を開けた状態で顔をつけるようにします。
- タオルなどで顔を拭いて乾かします。1日に多くて2回、これを繰り返します。
万が一、症状が改善されなかったり、悪化した場合には、医者にかかりましょう。通常、はやり目は深刻な事態を招くものではありませんが、場合によっては悪化し、視力に影響を及ぼすことのある合併症を引き起こすことがあります。
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