乾癬の予防と治療のための7つの自然療法

これらの自然療法の効能を活用した上で、ストレスをコントロールすることも非常に重要です。ストレスが乾癬の湿疹の引き金となることもあるからです。

乾癬とは、治療が難しく年齢と共に悪化する皮膚の慢性疾患です。特定の食品、ストレス、急激な気候の変化などの要因が、湿疹が現れたり悪化したりするきっかけとなります。

今回は、乾癬の湿疹を予防し治療するための7つの効果的な家庭療法をご紹介します。根気強く継続すれば、この病気が進行するのを妨げ、確かな改善も見られるでしょう。

症状を左右する要因

乾癬の自然療法を実施するにあたって、この病気の症状を左右する要因についてよく知っておかなければなりません。

健康におけるどんな問題でも同様ですが、食生活が健康的で、神経系のバランスがとれていることが必須です。また喫煙や飲酒など身体に有害な習慣を避け、日常的に運動をしなければなりません。

適切な食習慣

乾癬と闘うには、食生活がまず基本となります。主な原因となっている可能性があるからです。

何を食べるか、どう食べるか、いずれも段階的に改善していかなければならない食習慣ですが、それがうまくいけば、この病気の進行をくいとめることができるでしょう。

• 自然な食品の摂取を増やしましょう（フルーツ、野菜、豆類、ナッツ類、種子類）
• 精製された小麦粉の摂取を避けましょう
• 白い砂糖を天然甘味料（ステビア、ココナッツシュガー、ハチミツなど）に代えましょう
• 調理済み食品、揚げ物、パック入り食品の摂取を減らしましょう
• 乳製品を避けましょう

精神状態とストレス

不安症やストレスなどの精神状態の異常も乾癬の症状に影響があります。また一時的な炎症やかゆみの発作の引き金となることもあります。

ですから自然な形で神経系のバランスを取ることが非常に重要です。そのために次の点に気を付けましょう。

• 週に2，3回運動をしましょう
• 夜、良い睡眠をとることを心がけましょう
• バッチフラワーレメディを試すのも良いでしょう
• 必要であれば、リラックス効果のあるハーブ（レモンバーム、パッションフラワー、リンデンフラワー）を利用しましょう

乾癬のための自然療法

京都大学では、乾癬の原因が表皮中の物質にあることを解明しました。このため、乾癬の最新治療は皮膚の表面に標的が向けられています。ここからは、そこに皮膚の表面に焦点を当てた自然療法をご紹介します。

1.　クレイとキュウリの湿布

クレイ（粘土）は天然の材料で、以下の3つの理由で乾癬の治療に非常に有効です。

• 炎症を抑える。
• 皮膚の毒素を吸収し除去する。
• 各種ミネラルをもたらす。

しかし皮膚を乾燥させることもあるので、クレイのみでは乾癬には適切ではありません。

そこで、水の代わりにキュウリのジュースと混ぜて湿布にしましょう。こうすれば皮膚の保湿、爽快感、症状の緩和の点でも有効になります。

2.　リコリス風呂

リコリス（スペインカンゾウ）はコルチゾンと同様の効果がありますが、副作用はありません。

ですから、特に身体のあちこちの部位に乾癬の湿疹が出ている場合に、症状を和らげる療法として優秀な自然療法です。

3.　海水

海水は、最も簡単で経済的な自然療法の一つです。そのすばらしいミネラル補給効果が殺菌作用、アルカリ化作用とあいまって、外用剤として理想的なものとなっています。

• 最も理想的なのは海水浴をすることですが、皮膚にスプレーする形でも良いでしょう。

4.　ニンジンの湿布

抗酸化作用にすぐれたニンジンは、あらゆる皮膚疾患に非常に有効です。

• ニンジンをすりおろして布に包んだ湿布を患部にあてます。
• 効果を感じるためには毎日継続して行う必要があります。

5.　内からも外からもアロエ

アロエは私たちにとって必要不可欠な植物です。アロエ果汁を飲むことが、腸の機能を改善することにつながります。腸は乾癬に大きく関連のある内臓ですから排便を順調に保つことが大切です。

またアロエは外用剤としても優秀で、皮膚を落ち着かせ、保湿し、再生する作用があります。

6.　リンシードオイル

オメガ3必須脂肪酸を含むリンシードオイルは皮膚の健康全般、特に乾癬によく効きます。体内から栄養を与え、皮膚の乾燥やかゆみを防ぎます。

• リンシードオイルのカプセルやリンシードパウダーを摂取しましょう。ただし酸化が早いので気を付けます。

7.　ココナッツオイルとゼラニウムオイル

エキストラバージンココナッツオイルは脂肪酸を含むため、乾癬のコントロールにとても効果的です。

• ゼラニウムのエッセンシャルオイルと組み合わせて、乾燥した皮膚に栄養を与え、真皮の再生を促し、炎症を抑える天然オイルを作りましょう。