乾癬ってどんな病気?

· 2月 6, 2017
乾癬が命の危険に直結することは少ないですが、その症状が深刻化すると、心身の健康に大きな影響を及ぼす自己免疫疾患です。

乾癬は慢性の皮膚疾患で、痒みを伴う赤い発疹などを引き起こします。その症状は、赤い発疹や銀白色のフケのような鱗屑など様々です。

乾癬とは?

この自己免疫疾患は、白血球の一部が免疫異常を起こすことで発症するといわれています。

乾癬の皮膚では、表皮の新陳代謝のサイクルが通常よりも短くなるため、痒みや痛みを伴う発疹が生じ、角化細胞が鱗屑となって はがれ落ちます。

これに加え、炎症によって皮膚が赤く盛りあがります。

乾癬は遺伝性といわれていますので、ご家族に乾癬を発症した人がいないときは、そこまで深刻にならなくても大丈夫でしょう。

乾癬の原因は、心と身体に大きなストレスを抱えているときの、心身の疲労だといわれています。ストレスの溜まるような、常軌を逸したライフスタイル、職場での問題、個人なストレスなどが長期間続くことで、精神的ストレスとなり乾癬を引きおこします。

乾癬の種類と症状

乾癬にはいくつかのタイプがあります。適切な治療法をみつけるためにも、自分の乾癬がどのタイプかを知ることが大切です。

尋常性(局面型)乾癬

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乾癬患者の多くがこのタイプの乾癬に苦しんでいるといわれています。

それぞれの皮疹が大きくなり、くっつくことで、局面(プラーク)を形成するので、欧米では「局面型乾癬」と呼ばれています。膝、肘、顔、耳、そして背中にその症状が現れます。

一般的な発疹から始まりますが、市販の薬では発疹が治りません。その後発疹が赤くなり、鱗屑と呼ばれるかさぶたが皮膚に厚く付着し、それがフケのようにぼろぼろとはがれ落ちます。

激しい痒みや痛みを伴うこの乾癬は、乾燥や掻きすぎなどにより出血を引き起こすこともあります。

頭皮に症状が現れたときはフケのような白いかさぶたが現れます。また爪に症状が現れたときは、爪が白濁化し、悪化すると爪の表面が剥がれ落ちます。

滴状乾癬

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滴状乾癬とは、腕や脚、胴体、そして耳、顔、頭皮に小滴状の紅斑が発生する皮膚疾患ですが、その症状は広範囲には広がりません。

滴状乾癬は30歳未満の成人に多く見られ、尋常性乾癬ほどは盛りあがらない、皮膚の赤みや皮膚炎などの症状が現れます。

滴状乾癬は、連鎖球菌感染症後に発症することがあります。また、遺伝子を持っている場合は、冷たい気候で皮膚が乾燥すると症状が現れることもあります。

膿疱性乾癬

成人によく見られる乾癬で、カサカサだけでなく、少しジクジクして赤くなった膿をもつ小さな発疹ができます。痛みや痒みと共に、高熱、全身のむくみ、関節痛、倦怠感などの症状がみられます。

乾癬性紅皮症

癬性紅皮症は、乾癬が悪化して全身が真っ赤に炎症を起こす、最も危険な状態の乾癬だといわれています。

健康な皮膚が一切なくなるほど症状が悪化することもあるため、注意が必要です。

逆乾癬

脇の下、鼠径部、胸の下などに発生する乾癬で、汗によって敏感になってしまうため、深刻な症状を伴うこともあります。

その症状は広範囲に広がりますが、鱗屑の症状は少ないか、全く現れません。また皮膚に隠れてしまうことが多いのも特徴です。

爪乾癬

爪に痒みを感じたり、変形して凹凸や穿孔ができるようになります。また爪が白濁して、表面が剥がれ落ちるため爪のお手入れが困難になります。

頭皮の乾癬

深刻なフケの症状と混同されやすい頭皮の乾癬は、他の乾癬を発生している患者に症状が現れやすいといわれています。

最初はフケのようなかさぶたから始まり、皮膚の異常サイクルによって紅斑に鱗屑が発生します。

また頭皮だけでなく、首や耳、おでこなどにもその症状が広がります。

こちらもご参考に:頭皮の乾癬を和らげる5つの自然療法

関節症性乾癬

30−50歳代の成人に現れやすいのが関節症性乾癬です。

以下の症状を引き起こします:

  • 炎症
  • 関節痛
  • 関節や腱のこわばり
  • 疲労感や動きの制限
  • 目の充血

関節へのダメージを予防するためにも、早期に乾癬と診断されて治療を開始することが大切です。

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乾癬と鬱症状

乾癬を発症し、その症状に苦しむ人の中には、鬱状態になる人も少なくありません。

乾癬の発疹など、その外見に現れる症状や、周りからの心ない言葉が精神的なストレスとなり、自尊心を傷つける結果、鬱病を発症することがあります。

家族や友人のサポートや理解を得て、治療を行う事が大切です。

また、乾癬は自己判断で薬や治療方法を選択してはいけません。

自己免疫システムはそれぞれ違うため、乾癬の治療方法や治療薬は各個人でそれぞれ異なります。専門医の診断を受け、医師の指導の元で適切な治療を行うことが大切です。