ホープの救出物語:/“魔女”だと親に捨てられた子供

· 8月 5, 2016
デンマーク国籍のNGO活動家の手によって、ホープちゃんの人生は180度変わりました。保護された当時、彼女は栄養失調に苦しんでいましたが、今では健やかに成長し、幸せな人生を送っています。

ナイジェリア国籍のホープちゃんは現在2歳ですが、彼女こそ、世界中の人々に感動を呼び覚ました奇跡の物語の主人公です。

ホープちゃんは家族の手によって路上に捨てられていました。その理由は、家族がホープちゃんを魔女だと信じ込んでしまったからです。もしデンマーク人活動家が彼女を保護しなかったら、路上で物乞いをしながら死んでしまうところだったでしょう。

ホープちゃんが体力を回復するまでに数カ月かかりましたが、保護された当時に比べ見違えるほど彼女は健康になりました。そして、ナイジェリアの孤児を支援するための寄付金を募るキャンペーンのモデルとなったのです。

物語

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今年1月、デンマーク人NGO活動家のアンジャ・リングレン・ローベンは、ナイジェリアの首都アブジャ郊外で路上を彷徨う2歳の子供に出会いました。彼女は衣服を身に付けておらず、明らかに深刻な栄養失調に陥っていました。

英国の「インデペンデンス紙」によると、アンジャさんはNGO団体『アフリカ児童への教育・開発援助基金』の創設者です。この団体は、親から捨てられた子供や悪魔憑きを理由に殺される子供を保護しています。

発見同時、ホープちゃんは深刻な栄養失調と腸内寄生虫の感染により、酷く弱った状態でした。

あまりにも酷い健康状態であったため、アンジャさんはまず彼女に水を与え、毛布で全身を包むと大至急ウヨにある病院へ連れて行きました。ホープちゃんは病院で寄生虫駆除の治療を集中的に受け、定期的な輸血も受けました。なぜなら、彼女は酷い貧血も患っていたからです。

彼女の健康状態から、ホープちゃんは実に8か月以上たった一人で路上を彷徨い、ゴミ捨て場の残飯を漁って生き延びてきたことがわかりました。

アンジャさんはホープちゃんを発見した瞬間から、彼女の写真や動画をソーシャルメディアに次々と投稿しました。ホープちゃんの治療費の寄付を募る必要があったからです。

アンジェさんのこの決断が功を奏し、次々と寄付が寄せられ、48時間もかからず約100万ドルの寄付金が集まりました。

アンジェさんは感謝のコメントを投稿しています:

❝ 皆さまのおかげで集まった寄付金で、ホープは最高の治療費を受けることができます。さらに、我々は医療クリニックの設立を検討しており、より多くの苦しんでいる子供を救うことができるでしょう。

2カ月間治療を受けた結果、ホープちゃんは奇跡的な回復を遂げて世界を驚かせました。

最近の写真では、ホープちゃんが笑っている幸せそうな姿が見られます。これは、数週間前の保護当時に写されたショッキングな写真とは全く違います。

ホープちゃんはまだ治療を続ける必要がありますが、全ての子供があたえられるべき幸せな人生をスタートさせることができるのです。

ホープちゃんは成長しています

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集まった寄付金のおかげで、アンジャ・リングレン・ローベンはホープと似た境遇の子供をこれまで以上に多く保護することが出来るでしょう。その子たちは最も過酷で非人道的な環境で生活しているのです。

アンジェさんは、何千人ものアフリカ人児童が“魔女”や“悪魔憑き”というレッテルを貼られる危険性があることを警告しています。

彼女は力強くこのようにコメントしています:

「私たちは、悪魔憑きを理由に罪のない子供たちが拷問され、迫害され、殺されるところを目の当たりにしてきました。これこそ、私が戦うことを決意した理由です。そのために私財を全て売り払い、母国デンマークを出てこの未開の地にやってきたのです。」

夫のデイビッドと共に、アンジャさんは1月末から孤児院の建設に着手しました。

ローベン夫妻には人工授精で生まれた2歳になる息子(デイビッドJr.)がいます。しかし彼らは、ホープちゃんと同じ状況下で保護された35人の男女児の世話もしなくてはいけません。

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献身的な努力の成果が認められ、今日ではアンジャさんは世界的ヒーローと見なされるようになりました。何百万もの人々が彼女の信念に賛同し、NGO活動のための資金援助を表明しています。

アンジャさんは定期的にフェイスブックでホープちゃんの近況報告を更新しており、世界全体がこの幼児の動向を知ることができるようにしています。

何千人もの人が同じ信念を持って行動すれば、偉大な事を成すことができることを、ホープちゃんは教えてくれました。彼女の笑顔は今や慈善活動のシンボルとなっています。

彼女と同じ境遇で多くの子供たちが苦しんでいます。手遅れになる前に援助の手を差し伸べる必要があるのです。