他人に期待することをやめて自分に期待しよう
多くの人が陥ってしまう失敗ですが、私たちの望みにかかわらず他人は動いているので、理想と現実との差から苦しみが生まれますし、感情のバランスにも影響してきます。
他人から愛されたいという期待は、すべての人々が持っているでしょう。
「あの人は私を手伝ってくれるだろう。私も手伝うことを彼は知っているのだから」
他人が自分と同じことをしてくれるという期待や予想は、一定の安心感を与えてくれます。
しかしながら、自分で思っていることばかりは起こりません。私たちの価値観にしたがって世界全体が動いていると考えるのは正しくないのです。そこで、少し考えてほしいのです。
期待してしまうこと
世界中の人がわが子に良いように振舞ってくれると親は期待してしまいますし、友だちが問題に直面するごとに待ってくたり、あらゆる状況で手助けしてくれると思っていたり、夫は妻と期待通りに暮らしていけると思っています。
しかしそのようなことを思うのは本当に危険で、自尊心を深く傷つけることになってしまいがちです。
他人が予想と違っていることをしているだけでがっかりしてしまう。
他人が自分のサポートにならないならば、直ちに「反逆的である」というように決め付けてしまいがちです。私と彼らの目的や価値観が一致していなかったり、単に手伝う余裕がなかったり、個人的な問題を扱っていて時間がなかったりしているだけということもあるにもかかわらずです。
- 人々は他人の特別な事情に感情移入することはできませんし、違いを考えるときは積極的に関係を築くことを考えるのではなく、相互作用と敬意かあるだけです。
- 誰も、他人の希望にしたがって行動する義務はないのです。そういうことにも気づいていないので、自分自身の思いから目を逸らすことになり、自尊心を脆弱なままにさらしてしまうのです。
こちらの記事もご覧ください:他人に期待しすぎるのをやめる4つの方法
私たちの生活をコントロールするのに必要なこと
不確実であること受け入れず、実際に起こっていることも知らず、外で起こっていることへの行動や反応をコントールすることができない人がいます。
大学に行くつもりもなかったり夢があるわけでもなかったりする我が子をどのように受け入れたらいいのか? また、友人と休暇を楽しむように仕向けるために何ができるのか?
- 他人が期待通りに行動しないことを許容できない人は、思い通りにならないことでフラストレーションが溜まり自尊心を傷つけて失望で苦しみます。
- 実は、他人が自身の思い通りにいかないという事実を知っておくだけでも十分なのです。
希望するなら、他人ではなく自分にするべき
権利と義務
もう他人に期待する必要はないですし、自分自身に期待することよって自由に生活することができます。
- 他人から尊敬されます。
- 他人をコントロールしようとしません。
- あなたは相互作用を期待できます。他人が自分と同じ価値観や選択するとは思いません。
- あなたは夢を追い求めることができますし、他人を許すことができます。あなたの考えが他と大きく違っていてもあなたの考えはあなたのものです。
- あなたの義務は、自身に気をかけることです。周りがあなたの思い通りにならないことで自尊心を傷つけることを避けなけなくてはなりません。
- あなたの義務は、他人に依存する幸福を避けて、自分で積極的に幸福を作るようにすることです。消極的なことを受け止めたりときどき落ち込むことも想定しておくべきです。
- 他人に失望するときに、その人を悪い人だと決めつけないように注意しましょう。私たち全員は自身の幸福を見つけるべきで、他人の権利を尊重する必要があります。
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要するに、世界は無秩序だということではなく、世界には様々な考えをもった他人が住んでいるということです。他人が思い通りに動いてくれていると期待することは、大きな苦しみやストレスの原因にしかならないのです。
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