避妊法の噂と真実

避妊法についてのただの噂話と真実を見極めることは、妊娠を避けるためだけでなく、様々な病気を防ぐ上でも非常に重要です。
避妊法の噂と真実
José Gerardo Rosciano Paganelli

によってレビューと承認されています。 医者 José Gerardo Rosciano Paganelli.

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 06 12月, 2022

今回の記事では、避妊法の噂話と真実に迫って参ります。避妊法について必ずしも本当ではない様々な 思い込みが出回っているので、真実を知ることは非常に大切です。

避妊を巡る噂話が、疑問のタネになり、時に間違いに繋がってしまいます。ですので、この記事では避妊法の噂と真実について見ていきます。

避妊法の噂

避妊法についての思い込みをいくつか挙げますが、多くの人が聞いたことがあるものでしょう。巷では本当のことと思われていますが、実際はそうでない噂話です。

1. ピルで太る

ピル 避妊

まず、最初に避妊法にまつわる噂の1つとして挙げるこの思い込みには注意が必要です。と言うのも、ピルは種類によってそれぞれ違うからです。ホルモン量が低いものもあれば、エストロゲン量が高いものもあり…それぞれの女性のニーズや、ピルとの相性によって異なります。

血流疾患、体重問題、または飲酒や喫煙などの有害習慣がない限り、現状ピルに含まれているホルモン量は、使用者に影響を及ぼしません。

よって、上記のような問題がない限りは、太るなどと言った副作用はピルにはありません。

2. コンドームを使えば何もかも安心

コンドームさえ使えば万事大丈夫、という考えは深刻な間違いです。コンドームにはそのような働きはありません。破れる可能性があったり、避妊成功率は90%という他に、他の理由もあります。

避妊に加え、コンドームは性病予防にもなりますしかしあくまで「予防」であって、防ぎきれないこともあるのです。

コンドームを使ったとしても、性病に感染することはあります。どんな場合でしょう?

  • 肌同士が触れ合いが最小限だったとしても、ペニスがコンドームで完全に覆われていない場合。
  • 女性器との性行為にのみコンドームを使用し、アナルセックスには使用しなかった場合。
  • 性器から口に性病が感染することもあるので、オーラルセックスをする場合も避妊具を付けるべき。

3. IUD(子宮内避妊器具)は効かない

IUD 避妊

もう1つの思い込みは、「IUDに効き目がない」ということです。皆さんもご存知のように、どの避妊法にも失敗率はつきものです。

IUDにも失敗率というものはあるにせよ、ピルや避妊リング以上の成功率で、非常に効果的な避妊法として考えられています。

ですので、IUDは非常に使用感の良い避妊法であり、安全に性行為を行うことができます。

もちろん、出産経験がなく頸部が狭い女性には、IUDで痛みが出ることがあるので推奨されません。

避妊法の真実

これまで耳にしてきた噂話のあとは、避妊法の真実に目を向けましょう。聞いたことはあるけど、そこまで信用してなかった話です。

1. 緊急避妊ピル

緊急避妊ピルとは、性交後72時間以内に飲むことができる高額のピルです。飲むまでの時間が経つほど、効果は薄れていきます。

このピルは緊急時のみに使用し、頻繁に使うべきではありません。

緊急避妊ピルは、副作用を引き起こす大量のホルモンを含みます。腹痛、少量の出血などです。受精卵の着床を防ぐのが目的なので、この副作用は当たり前のことです。

このピルを避妊目的で定期的に使用すると、不妊に繋がる恐れがあります。

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2. ピルの使用をやめれば妊娠できる

避妊ピル

 

ピルを飲むのをやめた後、1、2ヶ月待たないと妊娠できないと思っている人がたくさんいるので、このことは是非心に留めておきましょう。

本当は、ピルを飲むのをやめてすぐに妊娠は可能です。

ですので、避妊はしたいけれどもピルをやめるなら、その他の避妊法を実践して望まない妊娠を避けましょう。コンドームを使うのもありです。

3. パッチや注射も効果的

コンドームとピルが最もよく知られる避妊法ですが、その他にも同等に効果的な避妊法はたくさんあります。また、月経前症候群を軽減するのにも役立ちます。

しかし、パッチや注射では性病は防げません。ですので、コンドームなどを合わせて使用する必要があります。

ご紹介した避妊法の噂と真実の中で、いくつご存知だったでしょうか? 初耳だったのはどれだったでしょうか?


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