我慢せずに泣くことのメリットとは

泣くと気分が良くなることがあります。泣いても問題は未解決かもしれませんが、心を癒す助けとなるのです。泣きたい気分の時は、我慢せず泣きましょう。
我慢せずに泣くことのメリットとは
Bernardo Peña

によってレビューと承認されています。 心理学者 Bernardo Peña.

によって書かれた Óscar Dorado

最後の更新: 06 12月, 2022

辛い時に泣くのを我慢すると、感情の逃げ場が失われてしまいます。

涙はネガティブな感情を一掃します。一掃しなければ、この嫌な感情は私たちの内側でストレスや、痛み、不安感、イライラに変わるでしょう。誰もが経験する辛い時期。今日は、辛い時に我慢せずに泣くことのメリットについてみていきましょう。

涙は何のためにあるのでしょう?目を炎症や埃、塵から保護するためというのは確かです。一方で、涙は強さ、信頼、勇気のサインでもあるのです。ストレスを解放し、心身ともに健康でいるためには泣くことが必要なのです。

泣いたからと言って全てが解決するわけではありませんし、悲しみが消えるというわけではありません。ですが、悲しみを乗り越えるための、ちょっとしたステップにはなるかもしれません。

涙の3つの種類

泣いている男性

涙は目を保護し、刺激物を除去するために分泌されます。また、ストレスホルモンを減らし、病原菌と闘うための抗体を含んでいます。

涙は、以下のように3つの種類があります。

  • 反射的な涙:反射的な涙は、煙やガス、埃など何か危険な状況に直面した時に出ます。刺激を受けた時の有毒な分子を目から取り除く抗体を含みます。
  • 継続した涙:この種類の涙は、目に潤いを与えるため定期的に分泌されます。これにはリゾチームと呼ばれる化学物質が含まれています。また、抗菌作用があり、目を感染から予防します。
  • 感情的な涙:これは幸福や悲しみなど強い感情から出る涙です。内面にほとばしる強い感情を押し出す役割をしますので、この涙が出ることで心の健康を保つことができます。この涙を我慢すると不安やうつの症状へとつながるかもしれません。

 

我慢せずに泣くことのメリットとは

1. 他人との距離を縮める

友人に自分の感情を知られるのが怖いと感じる時はありませんか?特に、泣きたい気分を知られたくないと思ったことはありませんか?実は、涙を見せることで相手との距離が縮まるかもしれないのです。

何か泣きたいような出来事があり、その相手を信頼しているのであれば、我慢せずに泣きましょう。 信頼できる友達なら、必ずあなたのそばにいてくれるでしょう。

泣いている女性を慰める男性

2. 緊張感を緩める

感情を押し殺したままでは前に進めません。感情を内に秘めて生きていくことは、心の健康を害します。感情を外に出すには泣くことが一番です。

泣いても問題はすぐに解決しないかもしれませんが、これまでとは違った見方ができるようになるかもしれません。もしかすると解決策が見つかるかもしれません。起こりうる問題全てに何らかの解決法があるのです。内に秘めた感情を解き放ちましょう。

泣きたいなら泣きましょう。大丈夫。時が癒してくれるでしょう。

3. ストレスとうまく付き合う

感情はいつも論理的というわけではありません。どうして涙をみせたくないのかという理由を見つけてみましょう。

問題に気がついたなら、ストレスを緩和する方法が見つかるかもしれませんね。

4. 気分を改善する

辛い時に泣くことで気分を改善することができるでしょう。抑圧された感情からくる痛みを解放することにつながるはずです。

泣いた後にスッキリしたと感じる人は、実際のところ多いようです。

5. 物事に対する見方を変える

涙を流す女性

泣くと自分の弱さに気がつくということはよくあります。問題と向き合い、新たな解決策や見方に気がつくことができるかもしれません。

泣くこととは解放することなのです。

6. 泣くことは心の健康に良い

泣くことは感情を解き放つことだけではありません。憂鬱感や不安感を減らしてくれるでしょう。

また、泣くとマンガン値を下げるホルモンが分泌されます。多量のマンガンは倦怠感やイライラ、うつの引き金となり得ると考えられています。

7. 感情のバランスを保つ

泣きたくなるのは悲しい時や辛い時だけではありません。嬉しくて泣く場合や恐くて泣く場合、ストレスから泣く場合もあるでしょう。

全ての場合において、涙は感情のバランスを保つ助けとなるでしょう。

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8. 人として成長することにつながる

自分に向き合い、自分の弱い部分や限界を受け留めることで前に進むことができます。

泣くことは人としての成長につながることがある、ということを覚えておきましょう。泣くのを我慢していたら、いつか何かのきっかけて爆発してしまうような緊張感でいっぱいの人生を送らなくてはいけなくなるかもしれません。

 

最後に

最後になりましたが、多くの人がおそらく幼い頃から教えられてきた”泣く”という行為に対する誤解。泣くことは弱いことではありません。泣くことはごく自然な、とても健康的なことなのです。辛い時に泣くことで悲しみやストレスを軽減します。嬉しい時に流す涙は幸福を表現する手段でもあるのです。

泣くことで弱い人間になるわけではありません。実はその逆なのです。自分の感情を自由に表現することによって自分の弱さと向き合う強さを持った人間なのです。

泣くことを我慢すると、もっと苦しく辛い思いをすることになるかもしれませんよ。


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