不幸せなカップルが一緒にいる5つの理由

一緒にいるのは健全な状態ではないと頭では理解していても、別れを選ばずいつまでも一緒にいる不幸せなカップルや夫婦がいます。なぜ彼らは別れることができないのでしょうか?
不幸せなカップルが一緒にいる5つの理由
Isbelia Esther Farías López

によって書かれ、確認されています。 哲学者 Isbelia Esther Farías López.

最後の更新: 09 8月, 2022

世の中には、不幸せなカップルの割合が思っている以上に高く、周りの友人や家族からも別れるようにアドバイスをされているのに関わらず、別れずに一緒にいるカップルの割合も高いというパラドックスが生じています。

全く幸せそうに見えないのに、恋人や夫婦として一緒にいる二人が友達にいませんか?

喧嘩や争いが絶えず、相手への思いやりや尊敬が欠けているにも関わらず、どうして別れずに一緒にいるのか理解できないカップルが周りにいることもあるでしょう。

不幸せなカップルとは?

恋人や夫婦の間で起こる話し合いは「コミュニケーション」の基礎となりますが、言い争いはコミュニケーションとは異なる意味を持ちます。

お互いが発する言葉、ジェスチャー、または態度などが、即座に言い争いへと繋がり、相手と話すのは喧嘩をするときや相手を非難するときだけだという関係もあるでしょう。

このようなカップルからの相談を受けたり、仲を取り持とうとしても周りはエネルギーを浪費するだけです。

なぜなら、二人が通常の会話を維持するのが不可能であり、お互いに「相手が何かを間違えるかどうか?」に集中し、人前でもそして二人だけの時もこのようなコミュニケーションの取り方を行なっているからです。

嘘と不倫により関係が崩壊する場合

パートナーの一方または両者が嘘をついているケースも考えられます。

不貞行為が普通の状態になり、それでも関係を終わらせない場合があります。

お互いへの尊敬と信頼を持っていたはずが、すっかり用無しになり、相手を裏切ります。

裏切られた側は、その事実を知っているのにもかかわらず沈黙の中で孤独に苦しむ結果となります。

ストレスの原因

このような状態は、永続的に続くストレスや欲求不満の原因になります。

不幸せなカップルは、自分の将来への目標さえも達成できなくなったり、二人がかつて描いていた未来を見ることもできなくなります。

例え相手から謝罪を受けたとしても、一度裏切られたという事実は、いつまでも二人の関係に問題を引き起こす原因となることが多くあります。

最後にはパートナーが何かを達成しても、興味がなくなります。

お互い相手への興味を失い、自分の生活だけを遂行する暮らしを続けながら、別れないカップルもいます。

私たちのほとんどは、誰が不幸せなカップルなのかを認識することができますが、二人が別れない理由についてはあまり深く考えたことはないかもしれません。

本記事では、なぜいつまでも一緒にいるのかという理由とともにご説明します。

1. 家族としての義務またはプライド

現代社会でも「結婚することがいちばんの幸せ」と考える人が多くいます。

幸せな結婚生活を送っている人は良いのですが、そうではない人でも、離婚などを避けるために、そして家族を悲しませないために、例え不幸せでも別れずに我慢している人がいます。

こうなると片方がひたすら耐え、全てのことを許容している状況が続きます。

時代遅れに聞こえるかもしれませんが、家族や年老いた親を失望させないために離婚を選ばない夫婦は現在でも多く存在します。

その一方で、相手との暮らしを改善しようと頑張っても改善が見られず、しかし離婚するには経済的な余裕がないために仕方なく一緒にいる人もいます。

相手は自分に合う人ではなかったとわかってしまってからも、自分の幸せよりも見栄やプライドを選んだり、経済的な理由から一緒にいることを選ぶ人もいます。

2.一人になることへの恐怖

孤独とは、多くの人々を怖がらせる亡霊のようなものです。

一人で過ごす時間を楽しむ人もいますが、一人よりも誰かといる方がいいと考える人の中には、一人よりは退屈で悲しい生活を続ける方がマシだと別れを選ばずに過ごす人がいます。

孤独への恐怖が、目の前の不幸せから目を背けさせ、もしかしたら、今一緒にいる相手以外に、自分を幸せにしてくれる人が存在するかもしれない可能性を考える余裕させ与えません。

3. それが何であれ子供は家族を必要とする

不幸せなカップルや夫婦が犯す最大の間違いが、子供のために一緒にいることです。

家族が一つ屋根の下で暮らすのが子供にとっての幸せであり、親にはそれを実現する責任があるという考えです。

しかし子供にとって一番大切なのは、両親が毎日を幸せに暮らすことです。

いくら家族が揃っていても、お互いに嫌いあっていたり敵対している環境は、子供が成長するのに良い環境とは言えません。

こちらもご参照を:親子の絆

悲しみの中で

4. 二人の関係維持に費やした時間とお金が惜しい

二人の関係を維持するために捧げてきた時間やお金を考えると、たとえ二人が不幸でも一緒にいるための努力をすべきだと考える人がいます。

関係を継続させるための努力を惜しまないのであれば、そのパワーを二人の関係を終わらせるために費やすことの方が良いでしょう。

二人で過ごした時間や相手のために費やした時間を考えると、別れるのは多くの時間を失ったように感じるかもしれませんし、とても心が傷むでしょう。

しかし、今後はより良い人生に向かって、まっすぐに進んでいく素晴らしい時間が待っているのです。時間の無駄ではありません。

5. 感情的または経済的依存

感情的にも経済的にも、相手に過度に依存している有害な関係では、相手から離れるということを考えることさえできません。

お互いの関係がすでに不幸せなものであることには、薄々気づいていても、相手への依存度から、別れには耐えられないと考えている人たちです。

これが夫婦の場合は、片方が働き、もう片方が家事をすると決めた生活を長年続けてきているのなら、この生活パターンを終わらせることへの恐怖も加わるでしょう。

人生を新しく始め、ライフスタイルさえも変えること、そして家の外で働いたことのない人が社会に出て働き始めることへの恐怖を考えると、別れを言い出すことはできないかもしれません。

最後に

不幸せなカップルや夫婦は、周りが理解できない様々な理由で一緒にいます。

周りの親しい友人や家族は、彼らにアドバイスをしようと試みるでしょうが、本人だけがこの状況を改善することができます。

そのような場合は、専門家に相談するという方法もあります。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。